風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

千の風(Thousand Winds)

2005-07-08 14:02:39 | トリビアな日々
今晩から泊まりでお邪魔するのだが、明日、母を樹木葬で葬った千葉大原の「天徳寺」さんで「樹木葬のつどい」がひらかれる。ボクは、そこで詩をよむことになっている。和尚さんは「千の風になって」にまけないものをと気楽に注文をつけてくる。

「千の風になって」は、新井満氏の訳とCD化および映画化でベストセラーになっているようだが、もともとは作者不明(読み人知らず)で、911の跡地グランド・ゼロ(ボクはこの呼び方は嫌いである。原爆犠牲者になんら配慮していないからだ)で開かれた、WTC犠牲者追悼セレモニーである11歳の少女が父への追悼文として読み上げたことによって一躍有名になった詩だ。記憶では、日誌かわりにしていたBBSにも昨年取り上げて書いた覚えがある。

そして、まさしく七夕の日に(あえて言っておくが、この風習は欧米にはありません)ロンドンでおこったあらたな同時多発(4ケ所)爆破のテロ事件。G8サミット(西側世界)への血なまぐさい圧力。誰をもが「千の風になって」やポエムで追悼されれば言い訳ではない。

「千の風になって」
わたしのお墓の前で/泣かないで下さい/
そこにわたしはいません/
眠ってなんかいません/
千の風に/千の風になって/
あの大きな空を/吹きわたっています/
 
秋には光になって/畑にふりそそぐ/
冬にはダイヤのように/きらめく雪になる/
朝は鳥になって/あなたを目覚めさせる/
夜は星になって/あなたを見守る/
 
わたしのお墓の前で/泣かないで下さい/
そこにわたしはいません/
死んでなんかいません/
千の風に/千の風になって/
あの大きな空を/吹きわたっています/
(新井満訳は講談社刊)

a thousand winds
Author Unknown

Do not stand at my grave and weep;
I am not there, I do not sleep.

I am a thousand winds that blow.
I am the diamond glints on snow.
I am the sunlight on ripened grain.
I am the gentle autumn's rain.

When you awaken in the morning's hush,
I am the swift uplifting rush
Of quiet birds in circled flight.
I am the soft stars that shine at night.

Do not stand at my grave and cry;
I am not there, I did not die.

この作者不明の原詩(英語)の作者を探したひとがいる。書きたいことはたくさんあり、時間はわずかしかない。大原へ出かける支度をせねばならない。
舌たらずだが、今日はここまでにしておく。


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