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■ 八神純子のLIVE

 

日曜日に行ってみました。
なんといっても、ハイトーンJ-POPを代表するアーティストだし、この記事(■ 透明感のある女性ヴォーカル50曲)にもリストしてるもんね(笑)

「(1970~80年代の)オリジナルVers.とキーもアレンジも変えずに歌う」って、正直「どうなるかな?」と思ったけど、安定感がハンパじゃなかった。
ハイトーンもしっかり出ていたし、なにより中~低音の深みが圧巻だった。

ブレスのとり方とか、ビブラートのかませ方とか、やっぱり実力派のプロは違うとあらためて実感したLIVEでした。

それと、やっぱり生バンドはいいわな。
とくにドラムス。
スネアの粘りとか抜け方とか、ハイハットの音色とか、生音はぜんぜん違うもんね。

■ ポーラー・スター - 八神純子 / 2022LIVE
※今回と同じ面子のバンド


個人的には、「明治チェルシーの唄」の歌い回しがよかった。

■ 明治チェルシーの唄 ( '81 ) 八神純子 / Junko Yagami " Theme-song of CHLSEA-candy "


これからも名テイクをたくさん残してほしい。
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■ よつ葉乳業株式会社ブランドムービー/池田綾子

ただただ商品名をくり返すCMが主流のこの時代に、まだこういうCMがあったとは・・・。

音楽の魅力で引きこみ、想いやコンセプトを伝え、商品PRにつなげていく。
かつては、こういうCMがたくさんあった。
それだけCMでの音楽のポジションが高かったのだと思う。


■「酪農家たちのまっすぐな夢」篇 Webムービー(よつ葉乳業株式会社ブランドムービー)


透明感あふれる歌声。
どこかで聴いたかな? と思ったら池田綾子さんでした。

↓ こちらの45曲目です。
■ 透明感のある女性ヴォーカル50曲

フルバージョン ↓
【よつ葉乳業株式会社ブランドムービーCM曲】ヒカリノイト/池田綾子 in Moerenuma Park


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武蔵野音大声楽科卒の本格派でその歌唱力には定評がある。
自然保護活動や伝統文化系ライブなど多彩なステージで活躍。
透明感のある凜とした声質。

公式Web

■ 絆 - 池田綾子


■ 心の糸 - 池田綾子


もっともっと、認められてもいい才能だと思う。


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女神系ハイトーンのCMでは、CHOYA チョーヤ 夏梅 CM 「夏空の下」(やなわらばー)以来の名曲では?

■ CHOYA チョーヤ 夏梅 CM 「夏空の下」篇 15秒


■ 夏空の下 - やなわらばー

やなわらばー、2020年12月31日で解散しちゃったけどね。

たしか、2003年頃?の協和発酵 焼酎「かのか」CM。
これも名曲でした。↓

■ 協和発酵 焼酎「かのか」CM - 上野洋子

抜群の癒しヴォイスで大きな反響を呼んだ上野洋子(ZABADAKの結成メンバー)。
でも、たぶんオリジナルではリリースしていない。

これもよかった。↓
■ 竹中絵里 種篇Ⅰ <♪種> (approx.0704)


■ サントリー ビール CM 松田聖子 - Sweet Memories カサブランカ&ボクシング編

いまや伝説と化した松田聖子の名CMソング。

■ 資生堂 クリスタルデュウ CM(1977年) マイピュアレディ 小林麻美

なんと47年前!
なにもかにもが自然で無理のない感じがする。

■ JAL 企業PV 「I Will Be There with You ~日本語版~」 All for sky (Vocal by 杏里)

日本の企業の底力を感じさせる名クリップ。

■ TULIP 青春の影(CMの挿入歌)

シナリオ+楽曲のよさ+演技力。
キメのコピー「恋とか、愛とかのすこし先。」
もはやリタイアなんてゆるされない時代だから、いまいちリアリティに欠けるけどね。

■ 岸辺のアルバム (Will you dance -Janis Ian)

CMじゃないけど。
1974年の多摩川水害をモチーフとした名ドラマ。
山田太一の台本もキレッキレだったけど、テーマソングに洋楽をもってきたセンスと、これが見事にはまっていたのが凄い。


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■ 森高千里、自宅でCMソングを口ずさむ(ヤクルト「ラクトデュウ」テレビCM発表会)


■ 新垣結衣、ビールCM初出演「おつかれ生です!」 竹内まりや「元気を出して」がCMソング アサヒ生ビール新TVCM&メイキングインタビュー

やっぱり名曲つかうとストーリー感が違いますわな。

これもCMでつかってたらしい。↓

■ 何度も - RAM WIRE (2015年)

動画のストーリー感が凄い。
2016年4月2日、全国ツアーの最終公演で、活動休止を発表。
いいユニットだったのに、残念。
そうだよね、2015年くらいまではこういう実力派のアーティストってけっこういた感じがあって、彼らがJ-POPの質を担保していた(と思う)。

■ ハジ→ - 恋ノ夢。feat. erica (2018年)

名曲とストーリー感が合わさると、シナジーが半端ない。
「LINEマンガ」と楽曲のコラボだそうな・・・。

■ SoulJa - SoulJa / Way to Love~最後の恋~feat.唐沢美帆

CMには使っていないと思うけど、2001年放送のTVドラマ『ラブ・レボリューション』の挿入歌「Way to love」を2010年に`SoulJa`がサンプリング。
原曲を歌った唐沢美帆をフィーチャリングしている。
メロも画像もストーリー感あって綺麗。名作。

こういう曲、もう出てこないのかな?


■ 【2022/2/27中村舞子ラストソング「人生予約」配信開始!】美フィットマスクCMソング/言えない気持ち by 中村舞子【official MV】

どうしてこの才能が「ラストソング」になってしまうのか・・・。
意味不明。


女神系歌姫って聴きごこちいいし、好感度も高いし、CM向きだと思うけどね・・・。


〔 関連記事 〕
■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)【リニューアル】
■ 女神系歌姫-1 【 Angel Voice列伝 01-50 】
■ 女神系歌姫-2 【 Angel Voice列伝 51-100 】


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せっかくなので、聴きくらべてみました。
女性ヴォーカルじゃないけど・・・。

■ CM JR東海 X'mas Express 深津絵里 (1988年)


■ 深津絵里、「クリスマス・エクスプレス」以来33年ぶり出演 『JR東海』新TVCM『会うって、特別だったんだ。』 (2022年)


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■ コカ・コーラCM ~ I feel Coke 87 佐藤竹善.flv (1987年)


■ 綾瀬はるか、煌めく海をバックに爽やかすぎる笑顔!楽曲は水曜日のカンパネラがお馴染み「I feel Coke」をカバー コカ・コーラ新TVCM『どっちの美味しさが好き?』篇 (2023年)


↑ どちらも、音の質感が明らかに異なっているのがわかる。
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■ 圧倒的名演!

かなり前の記事ですが、リンクつなぎなおし、数曲追加してリニューアルUPしました。

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2021/10/03 UP

名曲、名アーティストに場のタイミングが重なって、ときに奇跡のような名演が残されることがあります。
再UP再アップが多くなりますが、そんな名演を集めてみました。
これから随時追加していきます。

■ 尾崎豊 - I love you (リンク切れ)


■ 旅姿六人衆 - サザンオールスターズ


■ プリンセス・プリンセス - 世界でいちばん熱い夏


■ 森恵 「そばに」 2008・6・25 吉祥寺路上


■ Yuna Ito - Endless Story


■ 松田聖子 - P・R・E・S・E・N・T (2006-2007カウントダウンライブ)


■ 井上陽水 - 最後のニュース


■ 今井美樹 Goodbye Yesterday Miki Imai from LIVE @ORCHARD HALL 2003 TOKYO


【絶対女王・新妻聖子🎤「白日」歌唱動画】関ジャニ∞のTheモーツァルト音楽王No.1決定戦


■ 西野カナ feat.WISE - 遠くても


■ 矢野顕子 w/ YMO - また会おね (1979)


■ 華原朋美 w/ 小室哲哉 - DEPARTURES


■ 華原朋美  LOVE BRACE(2013/11/25 NHKホール)


■ SAY YES / CHAGE and ASKA / CONCERT MOVIE GUYS


■ into the world - kalafina


■ GLAY - HOWEVER (2006 味の素スタジアム)


■ 二人の夏 - ZARD


■ アンジェラ・アキ - This Love


■ m-flo loves 加藤ミリヤ - ONE DAY (TOUR 2007)


■ 藤井フミヤ - True Love


■ 角松敏生・杏里 - I CAN'T EVER CHANGE YOUR LOVE FOR ME


■ KOKIA - 夢の途中


■ Sachi Tainaka - Saikou no Kataomoi (最高の片想い) - Live 2007 Concert


■ 森高千里 - 渡良瀬橋


■ ONE OK ROCK - Clock Strikes 35xxxv Japan Tour 2015


■ 『島唄』 Shima uta ☆ 夏川りみ Rimi Natsukawa


■ 遥海 -『Pride』 Live Ver. (HARUMI LIVE 2021”FOCUS”)


■ 薬師丸ひろ子 - 時代 (2013年10月)


■ 佐野元春 - ハートビート(ライブ 1983)


■ Everlasting song - FictionJunction
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熊田このはちゃんの7曲

※ この記事は「はてなブログ」に移動しました。
はてなブログをご覧くださいませ。

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■ 翳りゆく部屋 ~ ユーミン、名曲の変遷 ~

なぜか急にアクセスが増えたので、2024/02/25にUPした「ユーミンの名曲」と合体してリニューアルUPします。

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2023/01/14 UP

ユーミン屈指の名曲、「静かなまぼろし」。
アルバム『 流線形'80』(1978年)収録。

■ 静かなまぼろし 2021 松任谷由実 Yumi Matsutoya


高低差のすくないメロ展開ながら、複雑なコードが奥行きと趣きをつくるユーミンらしい曲。
→→ コード
ラストの「もう 忘れて・・・」の含蓄が深すぎる。


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(2022/12/15 22時過ぎ)
NHKでユーミン特集やってますね。

仕事中にリビングから「翳りゆく部屋」が流れてきて、いきなり気がついて速攻で録画した。
(連れがうかつにも録画しわすれてた(笑))

仕事にケリがついたらじっくり視てみます。

それにしても、この曲のフック感はやっぱりただごとじゃない。
時代を超えた名曲とは、こういう曲のことを指すのだと思う。

荒井由実(現:松任谷由実)の7枚目のシングル(1976年3月リリース)で、オリジナルアルバム未収録。
(1976年リリースのベストアルバム『YUMING BRAND』収録で有名。)

コード
あなた は夕陽 見てた  F#m B Esus4 E
横顔に 漂わせ  F#m Dmaj7 E E7  A
輝きは もどらない  D/E C#m D D#dim

サスフォー、メジャーセブンス、オンコード、ディミニッシュ・・・。
やっぱり日本のドメスティックな音階じゃない。

歌詞のワーディングもほとんど芸術の域で、いまでも聴き手のこころを打つ。
どこからどうみても、やっぱり天才なんだと思う。



この曲、最近やたらにTVで聴く。
この曲がヘビロテされる時代がまさかやってくるとは・・・。
回りまわって、いまの時代が求めている音なのかもしれぬ。


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提供曲も名曲揃い。

■ 松田聖子 - 瞳はダイアモンド(1983年)


コード

私(Bm7-5)はもっと 強いはずよ で(D#aug)もあふれて 止(C#7-5)まらぬ
ハーフディミニッシュ ~ オーギュメント ~ ハーフディミニッシュ
ユーミンらしいキレッキレのコード進行。
ベースはメジャー・セブンスだと思う。

■ 松田聖子 - 制服(1982年)


コード

これを知らないと聖子ちゃんファンとしてはモグリとされる伝説のB面曲。
長調・短調入り混じる複雑な構成の曲。アウトロのインストまで入れるとGメロまである?


こういった難曲を、あっさりと聴きやすく聴かせてしまう、聖子ちゃんの才能やはりおそるべし。

難しい曲を難しそうに歌うのは難しくないけど、難しい曲を難しそうでなく歌うのは難しい(笑)


■ 薬師丸ひろ子 Woman ~Wの悲劇より~(1984年)


コード

雪のよう な 星が降る わ
E♭ Am7-5 B♭sus4 B♭

ああ時の河 を 渡る船 に オールはな い 流されて く
B♭m7 B♭m7/E♭ A♭maj7 Fm7 

個人的にはユーミン屈指の名曲だと思う。
これもたぶんメジャー・セブンス系
しかし、どうやったらこういうコード進行を思いつくんだろう・・・。

この時代に、こういう難曲を歌いこなせる才能があったから、いまの歌手・薬師丸ひろ子があるのだと思う。


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(2022/12/16 2:27)
「NHK MUSIC SPECIAL 松任谷由実~私と荒井由実の50年~」、もの凄い番組だった。

目からウロコ的なコメントが随所に・・・。
あまりに驚いたので、番組中のコメントを引用させていただき、個人的感想をつけてみました。

■ コードは色彩?
「絵を描くことが音楽の勉強になると信じていた。その日、そのとき、その時間の、すべてを包む雰囲気の、タッチや質感を、音楽という形でアウトプットするやり方が性に合っている。だからこそ曲が書ける。」
「下手に音楽理論を学んでしまったら、この自分だけの感覚が失われてしまいそうな気がした。」


ピアノを弾きながら、
「コードって私にとっては色彩で、たとえばこれは紫がかった濃いブルー・・・、これは・・・、そこにちょっと光が差してるみたいな感じ。」
音楽は独学で、美術を専攻したユーミン。
でも、↑のコメントきくと、パレットに色彩をおくように音を紡ぎだしていたのでは。

ピアノでミスタッチして、
「いまみたいに一音違うだけで違っちゃうのが・・・。本当にコードって不思議なんですよ」
コードの大切さを熟知していながらコード進行に拘泥せず、あくまでも自分の感性を大切にしていたということか?


□ Message In A Bottle / Hitomi Wo Tojite (2022 Mix) / 瞳を閉じて 『MISSLIM』(1974年)


■ キャラメル・ママ ~ ティン・パン・アレー
キャラメル・ママにもスポットを当てていた。
ユーミンの曲も歌詞もすばらしいけど、やっぱりこういう質の高いアンサンブルがなければユーミンの曲は成り立たなかった。

サザンに原由子のキーボード&コーラスが不可欠なように、ユーミンサウンドにも松任谷正隆のバックアップが絶対に必要なんだと思う。

□ 青い影「A Whiter Shade of Pale」 - プロコル・ハルム(Procol Harum)(1967年)


ユーミンみずからが影響を受けたと語り、競演も果たした英国のバンド。
青い影「A Whiter Shade of Pale」は代表曲でカノン進行。
名曲「翳りゆく部屋」の原点が、ここにあるのかもしれぬ。

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ぜんぜん違うかもしらんけど、
初期ユーミンならではの曲想を聴いてると、どうも日本のドメスティックな音階から遠く離れたところで育まれた感じがする。
たとえば、シンフォニック・ロックとか、ユーロ・ロックとか・・・ ↓ 

■ Sea Of Tranquility - Barclay James Harvest(1976年)


■ La Fabbricante D'Angeli - Le Orme(1974年)


いまから考えるととても信じられないけど、「プログレッシブ・ロック(プログレ)」というジャンルで包括されたこれら一連の洋楽は、日本のミュージシャンや音楽好きに多大な影響を与えていた。

じっさい、プログレハードとかはめちゃくちゃ日本でも売れてたし。

■ More Than a Feeling - Boston(1976年)


1976年といえば、AORに先行するかたちですでにサーフロックが人気を博していた。

■ I'd Chase a Rainbow - Kalapana(1976年)


そしてこの年、Boz Scaggsのこの名曲がAOR人気を決定的なものにした。

■ Lowdown - Boz Scaggs(1976年)


1976年といえば、ユーミンでいうと『14番目の月』。
「中央フリーウェイ」とか「天気雨」とかですね。

ユーミンの曲とこういう曲たちが巷でアトランダムに流れていた。
だから、ユーミンのメジャー・セブンス曲や16ビート曲に、ほとんど違和感がなかったのかもしれぬ。

□ 天気雨 ~The 14th Moon to acacia~


ベースはLeland Sklar。ドラムスはVinnie Colaiuta......じゃないですわね、めちゃくちゃ巧いけど。
正隆氏のキーボードも負けていない。
こういう西海岸的なグルーヴをこなせるのも、ヴォーカリスト・ユーミンの力だと思う。


でもいま振り返ると、1976年時点の日本での洋楽の一般的なイメージは、メロが立って親しみやすいこういう曲だったと思う。↓
(これはこれで凄いメロディだと思うけどね。)

■ Dancing Queen - ABBA


だから、この頃のユーミン・サウンドの洗練感は、ある意味洋楽(MOR)を超えていたのでは。

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■カノン進行
□ ひこうき雲

↑これ、カノン進行だよね。
でも、ユーミンのカノン曲って応援ソングにもベタ曲にもならず、常に透明感にあふれている。
この”透明感”が荒井由美サウンドのキモだと思う。

■ 愛は勝つ - KAN

↑典型的なカノン曲。応援ソングにばっちりな進行。

カノン進行は「禁断のコード進行」ともいわれ、あまりにインパクトが強烈なのでこの進行曲でヒットすると一発屋で終わる可能性が高い。
しかし、ユーミンはカノン進行のヒットを何曲ももっていながら、どれも既聴感がない。
これも天才ゆえになせるワザか。

■14番目の月(1976年)
自身が転機となったアルバムとコメントしていた。
中央フリーウェイのくだりでは、なんとリー・スカラー(Leland Sklar、LAの腕利きベーシスト)が登場していた。

□ 中央フリーウェイ


そのリー・スカラーが「(中央フリーウェイを聴いて)目を閉じると、パシフィック・コースト・ハイウェイをコンバチで走っているのが見えます。」と語っていた。
中央高速だけじゃなくて、パシフィック・コースト・ハイウェイにも合うのか・・・(笑)

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■ユーミンとリゾート
ユーミンといえばリゾート、リゾートといえばユーミン。
この頃のユーミンの曲は、リゾートにいて都会(あるいは都会にいる人)を想うというシチュエーションの曲も多かった。

たとえば ↓こんな曲。
□ ロッヂで待つクリスマス(Covered) 『流線形 '80』(1978年)


□ サーフ天国、スキー天国 『SURF&SNOW』(1980年)

1曲にスキーとサーフィンを盛り込んでしまった名曲。
リリース当時からの人気曲だけど、『私をスキーに連れてって』でさらに認知度UP。

「悩みごとはとりあえず 帰ってからの宿題」
「煮詰まる恋はこの際 都会に置き去り」
こういうケセラ感があって、それが赦された寛容な時代。

こういう曲は実際にスキーやサーフィンやってないと響かないけど、なんだかんだでけっこう皆やってたもんね。陸(おか)サーファーもいたし・・・(笑)

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■ユーミンとお嬢様
□ DESTINY 『悲しいほどお天気』(1979年)


1988年~のドラマ『季節はずれの海岸物語』で知った人も多いかもしれないが、リリース当時からアルバム曲ながら人気が高かった。LIVEの定番曲でもある。
こういう強気でプライドの高い(でも本当は強気じゃない)女性を描かせたら、ユーミンは敵なしだった。

「ホコリだらけの車に」→「みがいた窓をおろして」
「どうしてなの 今日に限って 安いサンダルをはいてた」
ここらへんの含蓄あることばの置き方はユーミンならでは。

これ、ベースはお嬢様視点だよね。
ユーミンじたいが正真正銘のお嬢様だから・・・。
当時のトレンドは基本、コンサバ、ニュートラ、ハマトラなどお嬢様志向だった。
だからユーミンの立ち位置にシンパシーがあったのかも。

□ One Afternoon By The Sea / Umi Wo Miteita Gogo (2022 Mix)/ 海を見ていた午後 『MISSLIM』(1974年)



ところで最近、お嬢様ブーム?(笑) 存じ上げませんでしたわ。  
○ サロメお嬢様



■「忙中閑あり」
1980年代の日本は活気があったけど、ときどき自分自身を振り返るような、透き通ったバラードがつくられた。
↓ は代表例だと思う。
□ Happy New Year / A Happy New Year 『昨晩お会いしましょう』( 1981年)


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1980年代前後はいささか迷いがあったようなコメント。「もがき」と表現していた。
でも、そんなことないと思うけどね。楽曲のできからすると。
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■ユーミンの母性曲
その迷い?打開したのが1981年の「守ってあげたい」だと思う。
これはユーミンの「母性」を感じさせる曲だった。
ここからの数年間でリリースした「ずっとそばに」「ノーサイド」を合わせて、個人的にはユーミンの3大母性曲だと思っている。

□ 守ってあげたい(1981年)

これもカノン進行だよね。でもベタつかない。

□ ずっとそばに 『REINCARNATION』(1983年)

バックのインストのフレーズどりが神すぎる。個人的にはユーミン屈指の名曲。

□ ノーサイド 『NO SIDE』(1984年)

この時代ならではのフェンダー・ローズの響きがたまらん。

たしかにこの時代(1980年代前半~中盤)、男性が同世代の女性に無意識的にでも「母性」を求める流れがあったのかもしれぬ。
それだけ女性サイドにも余裕があったのでは・・・。

□ YOU ARE NOT ALONE - ANRI 杏里 『Timely!!』(1983年)


□ Cloudyな午後 - 中原めいこ 『ロートスの果実』(1984年)


□ Anytime Anyplace - 当山ひとみ 『Hello Me』(1986年)


こういう路線を敷いたのはやっぱりユーミンだったのでは・・・。


社会の動きとシンクロしつつ時系列的に作品を追っていて、これも素晴らしいディレクションだった。
1981年の『昨晩お会いしましょう』では、ロンドンのアートデザイン集団・ヒプノシスまで出てきてびっくり。

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■1980年代の失恋観
□ ガールフレンズ 『VOYAGER』(1983年)


失恋の歌なのに、あえてこういう曲調に乗せる。
「先は見えている恋」、わかってても突き進む。
「ふられた私につけこむ誰かを 今日はけちらして」

リア充 or 非リア充しかなかった時代だから、誰もが恋愛に積極的だった気がする。
そんな時代ならではの歌詞だと思う。
ベースのカウンター・メロディが効きすぎ。

□ 23:45 - Juliet(2010年)

セツナ系の失恋ソング。
恋愛がよりパーソナルでシリアスなものになっていった時代?

□ 絢香 - 三日月(2006年)

セツナ系。「がんばる」「つながる」がパワーワードになっていった時代。
携帯やメールで、物理的には1980年代よりぜんぜんつながってるのに・・・。

でも、セツナ系はいい曲多かったな。いま振り返ると・・・。

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□ ANNIVERSARY〜無限にCALLING YOU 『LOVE WARS』(1989年)


いま振り返ると日本のメジャーアーティストの多くは、バブル崩壊直前の1988~1989年ごろに「祭りのおわり」的な名曲を残しているが、ユーミンはこの曲だと思う。
楽曲、歌詞ともに文句なしの名曲。

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■1980年代後半~1990年代の大ブレーク
「売れていくってことでの、自分のファンじゃない人たち、世界、社会を、巻き込んでいっていることでの、下に引っ張ろうとする力とかは感じました。」
万人受けするように、もっと曲幅を広げなくちゃいけないっていう、焦りみたいなものもあったのかな?

■春よ、来い(ユーミンのペンタ曲?)
ユーミン屈指の大ヒット曲で、ファン層を一気に広げた。
和調の曲想と捉える向きもあるが、ユーミンは「”和” だけじゃなくて」と語っていた。
各国の民族音楽や民謡を想い起こす旨、語っていた。
たしかにそうなんだと思う。

□ 春よ、来い(1994年)


民族音楽や民謡はたいていペンタトニック(5音階、ヨナ抜き音階)で、個人的にこの曲は「ユーミンのペンタ曲」だと思っている。
ペンタ曲はたしかに万人受けするから、それを捉えて大ヒットとなったのでは。

でも、この曲は「荒井由美ファン」の筆者にとっては、かなり違和感あったな(笑)
なんといっても、荒井由美はメジャー・セブンス(7音階)の女王だったから・・・。

□ ベルベット・イースター(Covered) 『ひこうき雲』(1973年)

↑ 荒井由実のメジャー・セブンスの代表曲。
ファースト・アルバムにしてこの楽曲完成度とは、才能があるにもほどがある。

□ Hello,my friend(1994年)


「春よ、来い」の同年にリリースした名曲。同じ作者とはとても思えぬ。
ここでは、もはや「母性」を超えて「人類愛」さえ感じる。

やはり「春よ、来い」は、意図的に(マーケティング的に)仕掛けたものでは。

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■荒井由美の再評価について
「荒井由美を越えたい、越えたいってずっと思っていて・・・、いろいろな記録を、80年代90年代出しても、何か越えられないエッセンシャル(必要不可欠・必須)なものですから」
「そもそも越えるって考え自体が、間違っているんだけれど・・・」
「そういうこだわりが、ふっと近年無くなったかな。」

たしかに最近のユーミンみてると、肩の力がふっと抜けたような余裕を感じる。

「荒井由美を越えたい、越えたいって」
そんなこと考えてたんだ。云えそうでなかなか口に出せないコメント。
これも肩の力が抜けたからか。

■歌の精?
「ステージに立っている私自身の存在っていうより、”歌”が主役なんですよ。常に・・・。私が歌の化身になりっていう・・・。」
歌の精がユーミンのなかに入り込むのかもしれぬ。
だから、あれだけの唯一無二のステージができるのかと。


□ 卒業写真 -Graduation Photograph-『COBALT HOUR』(1975年)
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■ 真夜中のスローBCM(ブラック・コンテンポラリー)10曲

遙か昔にディールを失ったフォーマットかと思っていたけど、Bruno Marsがあれだけ評価を得ているのだから、往年のBCMはさりげにニーズがあるのやもしれず・・・。

春の宵、真夜中になじむ洋楽を、専門分野(笑)のBCM(ブラック・コンテンポラリー)から思いつくままに集めてみました。

01.Force M.D.'s - Tender Love (Official Music Video) (1985)


02.Al Hudson & One Way - Say You Will (1988)


03.Dynasty - That's The Way I Feel About You (1982)


04.Atlantic Starr - Secret Lovers (1985)


05.George Benson - Late At Night (1983)


06.Ashford & Simpson - Honey I Love You (1984)


07.Lakeside - Anything For You (1981)


08.Tavares - Us And Love (We Go Together) (1983)


Easy Pieces - Trust One Another (1988)


09.Brick - Babe (1981)


10.Gladys Knight & The Pips - Hero (Wind Beneath My Wings) (1983)


やっぱりこういう曲はヘッドフォンやイヤフォンじゃなく、アナログ音源でひっそりと流すのがいい。
歌詞はまったくわからんけど、サウンドだけで ”場” をつくってくれる。
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プログレなJ-Pop

TVで流れてた松田聖子の「Strawberry Time」聴いて、やっぱりこれはプログレかと・・・。
2012年10月にこのテーマで記事入れてたので、リンクつなぎなおし、楽曲追加してアゲてみます。

■ Teenage Walk - 渡辺美里 

コード進行
初期の小室サウンド。
この転調、はじめて聴いたとき本当になにかの間違いかと思った(笑)
イントロのAメロ(というかサビメロの前出し)「自分だけの翼で」の後ですでに転調してるし。

■ あなたに会えてよかった - 小泉今日子

コード進行
イントロですでに転調してる。
しかもサビがドミナント始まり

3:15~
想い出が星になる
Ddim C#7 C#7/B F#m/A

からKeyソロ
B7sus4 B7 G#7 C#7
B7sus4 B7 Esus4 E
でもって、エンドはしっかりトニック。

こんな曲をアイドルが歌い、しかもヒットする時代があった。

■ Butterfly(バタフライ) - 木村カエラ(Covered)

コード進行
個人的には、この手のコード進行好物なんですけど・・・
ベースは変則カノンだと思うけど、強引な転調がたまらん (笑)

■ 眩暈 - 鬼束ちひろ


■ ヒカリノイト - 池田綾子


■ Pray - ZARD

ZARDは難曲揃いだけど、これもそんな1曲。

■ ただ泣きたくなるの - 中山美穂

コード進行
4:16~
ぬくもりを あげたい
E♭maj7 E♭dim Dm7 D♭dim
メジャーセブンス~ディミニッシュ×2

こんな難曲をよく歌いこなせたもんだ。

■ M - プリンセス プリンセス


■ far on the water - Kalafina

梶浦由記さんならではのスケール感あふれるコード進行。


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2012-10-30 UP

ケルティックなJ-Popにひきつづき、プログレなJ-Popです(笑)
”プログレ”ってゆ~のは、Pop Musicの1ジャンルでProgressive Rockの略です。
本来”先進的なRock”つう意味だが、70年代中盤以降様式化し、「ぜんぜんProgressiveじゃない」という手きびしい意見や、本来の意味でのProgressive(オルタナティヴと呼ばれるよ~な)なものも入れることがあるので定義は混沌としています。(くわしくはこっちをみてね)

でも、プログレのなかでも、とくにシンフォニック・ロックといわれるジャンルのイメージは共通していて、組曲構成など曲が長い、変拍子や転調を多用する、クラシックやジャズの要素を入れる、民俗音楽を取り入れる、インスト部が長く演奏が難しい、メジャーセブンスやディミニッシュなど難易度高いコードを多用する、そのわりに曲調が牧歌的かつ綺麗、てなところでしょうか・・・。

そこで今回は、J-Pop(女性Vo)でなにげにプログレを感じるやつを10曲ほど集めてみました。(あくまでも独断と偏見です(笑))

視聴は自己責任にてお願いします。
気に入ったら買ってあげてね。

最初にプログレ(シンフォニック・ロック)を数曲。(長いので飛ばしてきいてね(笑))
●Forse Le Lucciole Non Si Amano Pi� - Locanda Delle Fate


●BESIDE - Jon and Vangelis


●I've Got A Feeling - Barclay James Harvest



それではいきます。(年代順不同です。)

01.Strawberry Time - 松田聖子

・なぜか松田聖子。でもっていきなり「ぜんぜんプログレじゃないじゃん」とかいわれそうだが・・・(笑)。
難曲をよく唱いこなしてるということで・・・。

02.ロカ - 遊佐未森

・コメントに5拍子って書いてあるけど、そうかもしれぬ。リズムもメロもひじょ~な難曲なのに、ここまで聴きやすくまとまっているはただものじゃない。

03.異邦人 - 久保田早紀

・前もどっかでUPしたけど、民俗音楽系(ファド)てゆ~ことで・・・。
あらためて聴くと、やっぱり作曲力、歌唱力、そして美貌を兼ね備えた逸材だったと思う。

04.遠い音楽 - zabadak

・高い音楽性で知られるプログレ系?ユニット。上野洋子のブォーカルが冴え渡ってる名LIVE。

05.NOCTILUCA(LIVE) - 今井美樹

・変拍子も転調もほとんどないけど、ふしぎな浮遊感があってどことなくプログレ? 今井美樹が絶好調で気持ちよさそに唱ってる。

06.you / thanks - 雪野 五月

・アニメソングにはプログレ的な曲がけっこうあるがこれもそのひとつか。

07.見えない月 - 藤田麻衣子

・藤田麻衣子らしい天才的に冴えた曲構成&アレンジが凄すぎ。

08.また会おうね - 矢野顕子

・これも前にどっかでUPしたと思う。曲調、キーボードの旋律、切れまくったリズムセクション、どれをとってもプログレ的?。

09.Voyage - 浜崎あゆみ

・この大がかりな構成はやっぱりプログレ?。ホントにライブ?と思うくらいの安定感。

10.Erato - 志方あきこ

・ちょっと前にBGMでUP。はじけるような変拍子、舞い上がるようなメロにハイトーンヴォイス。文句なしの名曲。
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■ カラバトU-18黄金の世代の名テイク ~ 日本の歌姫たち ~

先ほど放送のアーティスト別モノマネ頂上決戦、面白かった。
出演者がハズレなしの実力者揃いだったし、審査員のリアクションも判定もコメントも素晴らしかった。
司会もゲストもテンポよく、視ていて気持ちよかった。

なんせ、トップからして柴山サリーだったから・・・。

ななみなな、すげー。
世が世ならトップシンガーに登り詰めていたかも。


誰も彼もがあまりに上手いので、カラバトU-18黄金世代との実力のレベル差がわからなくなってきたとき、出てきたのが岩口和暖ちゃん。

テクニックは対戦者の2児の母さんの方が上だったかと思う。
ただ、声の深みや音場のつくり方は和暖ちゃんのが際立っていた。
似てるのはたしかに似てるけど、その上でオリジナリティを確立している。


やっぱりこの世代、すごいわ。 ↓

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2024-02-25 UP

久しぶりのカラバトを視て、この世代のレベルの高さを改めて想う。
やっぱり「黄金の世代」なのか?

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2023/12/22 UP

先ほど放送の歌唱王、録画してたやつざっくり視てみました。

■【歌唱王】島津心美・13歳「Body Feels EXIT/安室奈美恵」full ver.【YOSHIKIデビューPJメンバー】

↑ 島津心美ちゃん、出てたのか? 録画で発見できず。
ナイステイク。さらにスケールアップしてる。

巧い人多かったけど、個人的には川嵜心蘭ちゃんかな。

■ 1st最高得点!【歌唱王】川嵜心蘭・17歳「魔法使いと私/「ウィキッド」劇団四季」full ver.

この子は人の心に響くなにかをもっている。
POPS曲でも抜群のキレ味繰り出すので、1曲はJ-POPでもよかったかも・・・。

■ 点描の唄(井上苑子ソロVers.)カバー(川嵜心蘭)
@mabo3939

♬ オリジナル楽曲 - mabo

歌に複雑な感情が乗っている。
歌にこれだけ ”切なさ” を載っけられるとは、熊田このはちゃん以来の才能では?

■ [歌うまCollection]プロより上手い歌唱力 2017.8.12 S級素音 草ヶ谷遥海さん 『Listen』 カバー

それでも、この『Listen』歌われたらとしたら厳しかったかもしれぬ。
審査員次第だけどね(笑)

■ 歌唱王 & カラバト(2022年12月23日UP)

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2023/10/16 UP

ちと思うところがあるので、アゲてみます。

先ほど放送のカラオケバトル
優勝者さんは、女性2人の歌いまわしがかなり個性的でインパクトがあった。
おめでとうございます。

だけど、個人的には「mikamo」(中野みやびちゃん & 荒河桃ちゃん & 岩口和暖ちゃん)だったかな。
3人とも声質にオリジナリティがあって、それぞれの声の魅力を発揮していた。
決勝は音程がかなり暴れたので、これがマイナスになったかな。
それと、岩口和暖ちゃんがちと抑え気味だった気がする。

この3人だったら、もっとユニゾンかハーモニーのパート増やしたら面白いテイクになったと思う。
(AI君がどう評価するかはわからんが・・・)

■ 中野みやび - 群青

芯のとおったハイトーンで、声の輪郭がはっきりしている。
音程・リズムの正確さもかなりのもの。

■ 荒河桃 - JAM

声が太くて奥行きとスケール感がある。
音程がもう少し落ち着いたら、一気に伸びるのでは。

■ 岩口和暖 - アイノカタチ

やっぱり ↓ で紹介しただけのことはある。
倍音バリバリだし、歌に感情が乗っている。


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2023/09/17 UP
この記事、書き加えつづきでわかりにくくなっていたので、コンテンツ加えて再構成しました。

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2022/01/31 UP
先ほど放映のカラバト。プロもけっこう出てたけど、う~ん、どうかな・・・。
なんか、もやもやして、そのあと録画してある昔のカラバト視てしまいました。
やっぱり、黄金の世代のパフォーマンス、いま視てもピカ一だわ。
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歌のうまさももちろんだけど、それぞれの声質のオリジナリティが際立ってる。
よくぞこれだけの才能が同時期にあらわれたものだと思う。

★ 幾田りら
超絶ボカロ曲を難なくこなす滑舌とリズム感。ハイトーンへ跳ね上げるキレッキレの歌いまわし。
誰にでもできる歌い方ではないと思う。

■ PiSTream # 147「幾田りら:CAS live.54:春一番」2017.02.04


■ YOASOBI「群青」 from 初有観客ライブ『NICE TO MEET YOU』2021.12.04@日本武道館

短期間で、よくぞここまでのぼり詰めたもんだ。
YOASOBIが全米でブレークしているということは、いまの日本の歌姫たちがそれだけのレベルにあるということかも?


そんなこともあって、カラバト黄金の世代の名テイクを改めて年代順に追ってみました。


★ 佐々木麻衣
つやっつやの深みある声質と圧倒的な声量。
昭和ムード歌謡の出来映えは絶品。
世が世なら、もっと早くにメジャーデビューしてたのでは?

2023年9月20日『約束岬』で日本クラウンよりメジャーデビュー。
売れるといいね。→詳細情報

■【カラオケバトル公式】佐々木麻衣:森昌子「哀しみ本線日本海」舞台裏コメント付き/2018.11.21 OA


■ シルエットロマンス・cover佐々木麻衣さん^^ 2022/07?



★ 三阪 咲
声に雰囲気があって、強弱のコントロール&声のまわし方が抜群で、とくにR&Bでいい味出してます。
アンサンブルを大切にするスタンスも時流に合っているのでは?

■ 三阪 咲「If I Ain't Got You (Alicia Keys)」2018/12/28 The BAND NIGHT Vol.2 ESAKA MUSE


■ 【Theモーツァルト】三阪咲「Finally」フル歌唱Ver. 2019/04/05 OA


■三阪 咲 - 繋げ! (Acoustic Live Performance) 2023/01/12UP



★ 富金原佑菜
声の成分が複雑でなかなかいないタイプ。それと声量のキャパシティ。(ぜったいお腹で支えてる)
すでに自分の世界もっているので曲がはまれば大化けするかも?
歌ってる表情がとてもいい。
歌って伝えることが本当に大好きなんだと思う。
■ 富金原佑菜ちゃんのナイステイク

■ 富金原佑菜「流星群 (鬼束ちひろ)」2018/09/17 あべのAステージ


■ カタオモイ/Aimer(Covered) 2021/07/22UP


■ 富金原佑菜 - enemy (Acoustic Cover) - Music Video 2022/06/08UP



★ 原藤由衣
歌のお姉さん的な美声だけど、それだけでは収まらない深みを感じる声質と豊かな声量。

■ 原藤由衣「My Revolution (渡辺美里)」2019/02/17 konoha&yui 天使のハーモニー 溝ノ口劇場


■ 【カラオケバトル公式】原藤由衣(北海道・高専2年生):薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」/2019.2.20 OA


■ 原藤由衣「初恋(三田寛子 村下孝蔵)」 2022.9.4 溝ノ口劇場



★ 熊田このは
比類なきスーパーソプラノ。
せつなさを帯びているのに、なぜか聴き手に元気を与える類い希な美声。
1/fゆらぎまじりのヒーリングヴォイスと透明感。
誰にも似ていない。誰のまねでもない。「熊田このは」というオリジナルのフォーマット。
■ 熊田このはちゃんのセトリ(&出演記録)-Vol.2

■ 熊田このは「明日への手紙 (手嶌葵)」2016/05/21 HEP前 路上ライブ


■ 【カラオケバトル公式】熊田このは:BENI「見えないスタート」/2017.8.23 OA


■ 熊田このは - 手と手(オリジナル)12/30/2019 at The ESAKA MUSE in Osaka/JAPAN.
on 11/3/2019,Konoha released her first original album (Japanese-language)「Konoha」.



★ 佐久間彩加
いろいろな声色が複雑に混じり合う。まさに声色の魔術師(笑)
こんな歌いまわし、意識して出せるとは思えないから、たぶん天性のものだと思う。
だから天才。
勝負師的なキレ味も魅力。
カラバト&佐久間彩加ちゃん配信ライブ情報/LIVE初参戦

■ やさしさで溢れるように/juju~カラオケ大会 グランプリ大会 首都圏カラオケバトル2015 GP~


■ 【カラオケバトル公式】佐久間彩加:Crystal Kay「君がいたから」/2020.12.13 OA(テレビ未公開部分含むフルバージョン動画)


■ 佐久間彩加 - 季節の訪れ(オリジナル)



★ 鈴木杏奈
絶対音感(?)にテクと情感が乗って、もはや文句のつけようなし。
ステージングも抜群で、人前で歌うことが本当に好きなんだと思う。

■ 鈴木杏奈 - 帰りたくなったよ (中学2年生) 2017.10.7@野木町れんがまつり


■ 【カラオケバトル公式】鈴木杏奈:LiSA「炎」(森アナイチオシ動画)2020/12/13OA.


■ 『Magic×Color』(Official Music Video)



★ 堀 優衣
どこまでもつやっつやな響きまくる美声。そしてゆるぎない安定感。
このところ、ハイトーンの美しさに磨きがかかっている。

■ 堀優衣 - This Love 2017年3月18日 東武百貨店大田原店 堀優衣ミニライブ


■ 【カラオケバトル公式】堀優衣 「Get Along Together」山根康広/2017.10.18 OA


■【カラオケバトル公式】堀優衣&小豆澤英輝:コブクロ「蕾」/2021.2.21 OA


■ 堀優衣 - アイノカタチ/MISIA feat.HIDE(GReeeeN) (Covered)



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■ 三阪咲 × 富金原佑菜 - Y / C&K 2018/09/17 あべのAステージ

これが中学生のLIVE?? ありえん。

■ 熊田このは × 富金原佑菜 - 打上花火( DAOKO X 米津玄師) 2019/04/29 溝ノ口劇場

「声質のオリジナリティ」を実感できるパフォーマンス。
このはちゃんの響き渡るハイトーンに、佑菜ちゃん、密度の濃い深みある声色をぶつけて四つに組んで譲らず。

■ 原藤由衣 × 熊田このは - さよなら大好きな人(花★花) 2019/02/17 溝ノ口劇場

どちらもハイトーンだけどそれぞれ持ち味や質感がちがう。これがオリジナリティ。

■ 鈴木杏奈 × 熊田このは - いのちの歌  2017/08/05 Leaf Bell(リーフベル)コンサート / 道の駅那須与一の郷・那須与一伝承館多目的ホール(栃木県大田原市)

鈴木杏奈ちゃん&熊田このはちゃんの貴重なデュエット。
ヒーリング感ばりばり。杏奈ちゃんは”華”、このはちゃんは”艶”かな?


やっぱりこの世代凄いわ。
個人的には2018/11/21放送の「U-18歌うま甲子園2018頂上決戦」がカラバト史上ベストの内容と思っている。

一度でいいからこのメンバーでユニット組んで歌ってほしかった。
できれば、梶浦由記さんプロデュースで ↓ こんな感じで・・・。


全員ユニゾンで歌っても、聴き分けできる自信あり(こればっかし(笑))


そして、その下の世代も ↓

★ 島津心美

■ 島津心美 - DREAMIN'/JASMINE

とても12歳のパフォとは思えず。

■ 島津心美 - SEASONS(浜崎あゆみ) 2021/07/22 Kokomi 11th Birthday Live 溝ノ口劇場

歌にエモーションを吹き込む力は、天性のものでは?


★ 加藤礼愛

■ 【カラオケバトル公式】加藤礼愛:平原綾香「Jupiter(Little Glee Monster ver.)」(森アナイチオシ動画) 2020/09/11UP

堂々たる歌いぶり。どんどんうまくなってる!
歌声に魂がこもってる感ばりばり。
4:28~ のアドリブ(フェイク)、小5の女の子のパフォーマンスとはとても思えず・・・。
しかし、この内容で97点台って、いったいどゆこと??

■ 加藤礼愛 - Hallelujah/Demi Lovato @東京ミッドタウン 2022.5.5日比谷フェスティバル まちなか劇場

凄い! 凄すぎる・・・

とても小学生のパフォーマンスとは思えず。
やっぱりこの世代も「黄金の世代」なのかもしれぬ。


★ 岩口和暖

■ 月光 - 鬼束ちひろ カバー(岩口和暖)

これだけスケール感を出せる歌い手は希。

■ アイノカタチ - MISIA カバー(岩口和暖)

抜群の声量。それとニュアンスの込め方がますます巧くなってきている。


★ 川嵜心蘭

■ 点描の唄(井上苑子ソロVers.)カバー(川嵜心蘭)
@mabo3939

♬ オリジナル楽曲 - mabo

歌に複雑な感情が乗っている。
歌にこれだけ ”切なさ” を載っけられるとは、熊田このはちゃん以来の才能では?

■ しるし - Mr.Children (Covered)
【カラオケバトル公式】川嵜心蘭:Mr.Children「しるし」(森アナイチオシ動画)

カラバトでこんな難しい曲ぶつけてくるとは・・・。
このあたりの感覚は、黄金の世代の7人に通じるところあり。
(優勝も狙うけど、なにより歌いたい曲を歌う。)


それにしても、この世代の女子の歌のうまさは尋常じゃない。
以前書いた女神系歌姫
ほんとうに日本はますます「女神系歌姫」の国になりつつあるような・・・。

今回の騒動で、TVの歌番組の構成が大きく変わる可能性があります。
日本の歌姫たちにもっともっと光を・・・。


〔関連記事〕
【抜粋編】黄金の世代?(カラバトU-18が強い件)
黄金の世代?(カラバトU-18が強い件)
カラバトU-18黄金の世代の7人+4人
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■ 桜曲40曲!

春の嵐のあとは、いよいよ桜の季節でしょうか。
アゲてみます。

■ Nandemonaiya cover by Lilas Ikuta (Yoasobi)

このヴォーカルが世界を席巻するとは。
世界のPOPミュージックの流れがかわりつつあるのかも・・・。

■ サクラキミワタシ - 幾田りら┃[AI cover]

ほんとうに凄いというか、こわい時代になったものです。


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YOASOBIやAdoが世界でヒットしています。
また、シティ・ポップもあいかわらず人気のようです。

ボカロのエッセンスをとり込んだYOASOBIやAdoと、(以前の)洋楽のディテールやグルーヴをより深めたシティ・ポップ。
このふたつのPOPミュージックが日本に存在することは、海外からみるとある意味驚異かもしれません。
とくにメロディの美しさと若手女性ヴォーカルのレベルの高さはピカ一かも。
■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)

最近の洋楽はほとんど聴いていないので断言できませんが、いまの日本はじつは世界でも有数の多彩なPOPミュージックをもつ国なのかも。

でも、マスメディアはジャニや坂道や韓国シーン模倣系に占拠されて画一化し、直近ではまともなヒット曲さえ生み出せない状況です。
■ 歌は世につれ ~炭鉱のカナリア~


↓ の曲聴いてみると、優れた才能や良質な楽曲はじつはたくさんある。
でも、シーンは細分化され、これらがメジャーシーンに出てくることはほんとうに稀です。

昭和の時代に業界をリードした大御所たちが、目下1980年代音楽ブームともいえる状況にあるにもかかわらず、総じて謙虚な物言いを繰り返すのは、いまの日本の(マイナー)音楽シーンのレベルの高さをじつは熟知しているからかもしれません。

韓国のPOPS (K-POP)は、ある意味米国POPSのメインストリームと同質です。
でも、いまや米国のユニットよりも韓国のユニットの方がスキル的に高かったりする。
だからK-POPが米国で売れる。

でも、YOASOBIやAdoやシティ・ポップが米国で再評価されているのは、おそらくいまの米国にこういったものがないからだと思う。
そういう意味では、いまの日本の(マイナーを含む)POPミュージック (J-POP)は、唯一無二(One and only)の強さをもっているのかもしれず…。

本来ならば、大手プロモーターがシーンをとりまとめてプロモートする局面かとも思いますが、いまのJ-POP界におそらくそういう存在はいないから。

「COOL JAPAN/M(ミュージック)」などと銘打ち、国家プロジェクトとして取り組んでもいいほどの局面ですが、どーせしょーもない有識者迎えて、最後は利権&忖度でグタグタになりそうだし…(笑)

やっぱり日本発の大きなムーブメントは起こせないのかな。


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2022/02/15 UP / 2022/03/18 UP

桜の季節が近づいてきたので、5曲追加して40曲UPします。
コメントも追加しました。

桜&透明感あふれるハイトーンの女性ヴォーカル。
日本ならでは?

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2021/02/09 UP

桜の季節にはだいぶ早いけど、前振りであげてみます。
整理して35曲にしました。
ハイトーンの女性ボーカル限定です。

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2019/03/25 UP
今年はおちついて花見もできないけど、
満開が近くなったので、あげてみます。

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今年も、あっという間に桜の季節ですね。
追加して40曲。再UPしてみます。
直接”桜”と関係ない曲も入ってますが、そこは雰囲気で・・・(笑)

それにしてもこのメロディの質の高さはいったい何事?
いまのJ-POPは、ほんとに「メロディーの宝庫」だと思う。(掘り下げれば、だけど・・・)

01.ひらひら ひらら - ClariS

よくわからないけど、なにかと話題の多い女子2人組ユニット。
佐久間 誠氏作の流麗なメロに、フェミニンで透明感あるハイトーンが冴えわたる名曲。

この動画、曲調といい、ヴォーカルといい、絵といい、なにかのタイミングで知られたら海外でブレークするかも・・・。
〔関連記事〕東京五輪のセレモニーソング ~ 日本の歌うま女子の底力 ~

02.花降らし - pazi

~ 顔を伏せるように歩く人が 多いから嫌になって
  そしたら飛んでいた桜が 切に愉快に見えたから
  この道で踊ってやろうと思った ~

変拍子と、ブレイクビーツ系4つ打ちと、アップビート系のグルーヴが混在してる。
歌詞だってキレまくり。
こういう曲聴くと、J-POPは確実に進歩していると思う。
でも、こういう曲がメジャーに売れないいまのJ-POP業界の不思議。

03.名もない花 - 遥海

以前から草ケ谷 遥海名義で路上LIVEなどで活動し、その卓越した歌唱力には定評があった。
ハイトーンに駆け上がるスケール感あふれる名曲。

04.さくらとことり - はな

ハイトーンのUP曲を難なくこなす抜群の声質。
こういう変化自在なリズムパターンは、最近の洋楽にはあまりないと思う。

05.桜色舞うころ - 川江美奈子

”レインボーヴォイス”といわれる多彩な唱法。
米国バークリー音楽院で学んだだけあって、曲づくりにソツがない。

06.片恋日記 - 中村舞子

”セツナ系”の代表格のハイトーン・シンガー。
声質はやたらにフェミニンかつエモーショナル。
■ 中村舞子の名バラード20曲

07.今、歩き出す君へ - Ceui

千葉県出身のシンガーソングライターCeui(セイ)。
アニメやPCゲーム系のタイアップ多数だけあって、ストーリー感ある曲づくりとフェミニンな美声。

08.すきま桜とうその都会OP 言葉繋ぎ - 花たん

こういうエモーショナルな難曲の歌いこなしは名手、花たんならでは。

09.変わらないもの(奥華子) - Covered by コバソロ & こぴ

奥華子の名曲。ブレスが切なく効いてはかなげな個性になってる。
固定ファンつきそうなキャラ。

10.キミに贈る歌 - 菅原紗由理

THE SxPLAY(菅原紗由理)@2020.6
秋田県出身のシンガーソング・ライターで、2014年春アーティスト名を「THE SxPLAY」(ザ・スプレイ)に替えて再デビュー。
これは2009年4月リリースでいきなりヒットした菅原紗由理名義のデビュー曲。
この頃の曲らしく、セツナ系入ってる。

11.Secret Base ~君がくれたもの~ ACE2013 LIVE 茅野愛衣 & 戸松遥 & 早見沙織

人気声優3人で、2001年ヒットのZONE「secret base ~君がくれたもの~」をカバー。
透明感ある3人の声質が、メロディアスなこの曲によく合ってる。

12.好きな人 - 上野優華

徳島出身の歌手でこれは2018年の2ndシングル(配信)。
聴き応えのある名曲。

13.桜 - 中村舞子

こういうテイク聴くと、やっぱり中村舞子、逸材だと思う。

14.ハルラブ - Juliet

2010年始めのリリース。この頃人気のあったセツナ系のユニット。
この頃いくつかあったセツナ系のユニットはけっこう音楽的にしっかりしていたけど、いまも活動してるのかな。

15.春音*ベール - Ceui

Ceuiからもう1曲。

16.ひらり - cover by Uh.

よくわからんが、カバーがYouTubeでけっこうみつかる歌い手?さん。
大原櫻子のヒット曲のカバーで、歌いまわしが抜群に安定している。

17.夢と葉桜 - 桜ほたる

個人的にかなり好きな声質の歌い手さん。以前は「桜菜」さん名義で動画UP。
フェミニンだけど芯のとおった美声。

18.Sakura no Uta - Hana

やっぱりハイトーンのUP曲、抜群に巧いと思う。

19.Story Teller - kicco

パソコンゲーム系の作品が多いシンガー。
個人的にこういう意表をついた曲展開、好物なんですけど・・・(笑)

20.横顔 ~わたしの知らない桜~ - 藤田麻衣子

”泣きの女王”・藤田麻衣子。桜の名曲をいくつかもってます。

21.桜霞 ~サクラノカスミ~ - 西沢はぐみ

神奈川出身のシンガーでゲーム系の楽曲が多い。
地声がおそらく相当なハイトーンで、上から降りてくる感じがある美声。

22.今日もサクラ舞う暁に - CHiCO with HoneyWorks

縦横無尽の曲構成。ハニワ曲ならではの展開。

23.さくら咲いた - 横山智佐

ベテランの声優が歌う名曲。やっぱり声優は歌のレベル高いと思う。

24.春風 - Rihwa(リファ)

フジテレビ系『僕のいた時間』主題歌で自作曲。
難しいコード使ってるわけじゃないけど、サビのメロは妙にフックあり。

25.明日へ舞う桜 - 初音ミク

これは名曲! 支援コメの多さが名曲ぶりを物語っている。
でもおそろしく難曲かと・・・。(「歌ってみた」が、ほとんど見当たらない。)

■ 明日へ舞う桜(歌ってみた)

↑ よくぞ歌った。
キー下げてると思うけど、後半やっぱりここまで上がるんだ。
やっぱりおそろしく難曲だと思う。

■ 明日へ舞う桜(歌ってみた) 

↑ こちらは原曲に近いキーか?
不安定な旋律。変則クリシェ。突然のリズムブレーク。強引な転調(笑)とハイトーンへの飛ばし。
これだけの難要素こなして健闘してると思う。コーラスはセルフ?

26.卒業写真

涙不可避的名曲。
メジャー・セブンス時代のユーミンの代表曲。(コード
セブンスコード炸裂だけど、洋楽とはあきらかに違う世界観。ユーミンの才能をあらためて思い知らされる曲。

まぁ、いろいろあるみたいだけど、このヴォーカル巧いんですけど・・・。
だまされる人多発もわかる気がする。

27.サクラ - 絢香

絢香 の「桜曲」は、やっぱりエモーショナル。

28.春に落ちて - 鹿乃(歌ってみた)

やわらかで透明感ある声質が人気の歌い手。

29.君って - 西野カナ

活動休止して、改めてその才能を実感。セツナ系を代表する歌姫。

30.さよならメモリーズ - 奏夢(歌ってみた)

奏夢(かなむ)さん、ほんとにいい声してると思う。あと独特のビブラート(というかゆらぎ)。
この難曲、なかなかこうは歌えないよ。
3:48~ 「初めて見た 満開の桜」 Xメロ
4:35~ 「一目見たときに思ったんだ~」 落ちサビ

31.さくら舞う空 - さねちゅーcomodo

よくわからんが、曲とヴォーカルの声質が○。
ヴォーカルは、桜ほたる(桜菜)さんと「スピカ」でコラボしてた楽音(ささね)さんでは?

32.SPICY CHOCOLATE - あなたと明日も feat. ハジ→ & 宇野実彩子 (AAA) (Vocal Ver.)

なんというか、神がかったビデオ・クリップだと思う。実力派、宇野ちゃんの本領発揮か。
あまりにも時代を象徴しすぎている歌詞。

33.桜ノ雨 - +α/あるふぁきゅん。【歌ってみた】

ボカロ界?ではバイブル的な桜曲。

34.君がいた未来 君といない未来 - yozuca

『D.C. 〜ダ・カーポ〜』OPでの名演やrino(CooRie)、橋本みゆきとのコラボで知られる熊本出身のシンガーソングランター。
安定感あるフェミニン・ヴォイス。作曲・アレンジの才能も相当なものだと思う。

35.はるのはるか - mimui(歌ってみた)

ボカロ系の名曲!

36.旅立ちの日に - 川嶋あい

ど定番だけど、やっぱり外せないか・・・。サビメロの塊。平成を代表する卒業ソング。

37.横顔~わたしの知らない桜~ - 藤田麻衣子

想定外の展開。神がかった楽曲構成力。

38.ひとひら - 今井美樹

安定の今井美樹。あいかわらずのレベルの高さ。
■ 今井美樹の名バラード25曲!

39.桜色舞うころ - 熊田このは

聴き手の心に響く類いまれな美声。
切なさを秘めた歌声は桜曲によく合う。
■ 熊田このはちゃんのセトリ(&出演記録)-Vol.2

40.サクラ色 - アンジェラ・アキ

もう歌わない?。この国は類い希なシンガーソングライターを失ったのか・・・?
感情過多にならず、たおやかに聴き手のこころをゆさぶる歌声。
苛烈な世の中で、おそらくもっとも人のきもちにささる曲を歌えるであろう人。

アンジェラ・アキが残した神曲、サクラ色。

■ アンジェラ・アキ  なう!

朗報。
アンジェラ・アキ、2024年2月7日(水)リリースの配信シングル「この世界のあちこちに」でついにカムバック!


■ この世界のあちこちに - アンジェラ・アキ

これをきっかけに、才能あるアーティストの良曲がふつうに売れる、あたりまえのPOPシーンを取り戻してほしい・・・。


ハイトーンヴォーカルがお好きな方はこちら ↓ もどーぞ。
■ 歌の女神が舞い降りた国 / 美メロ&ハイトーン&透明感の癒し曲50曲
■ 透明感のある女性ヴォーカル30曲
■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)【リニューアル】


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1990年代以降はコード進行のパターン化(とくに王道進行の寡占化)が進み、メジャー・セブンスはおろか、マイナーセブンフラットファイブやナインス(テンションや分数コード)の使いこなしも減って、アーバンな曲じたいも次第に少なくなっていく。

多くの日本人は、根っこにヨナ抜き音階(ペンタトニック)やダウンビートが入っているので、コンスタントに洋楽を意識する局面がないと、どうしてもセブンス(四和音)やアップビートから遠ざかっていく。
最近では洋楽も急速にペンタ化やダウンビート化(というか4つ打ち化)が進みつつあるし、70~80年代に洋楽の影響を受けた多才なアーティストたちも第一線を退きつつある。
2015年以降、日本でペンタ化・4つ打ち化(ほぼフォークソング化)が進んだこと、そして海外からのシティ・ポップの評価が進んだ背景には、こんな要素もあると思う。

また、2000年以降はテクノロジーの発展もあって楽曲の多様化が進み、「なんでもありの時代」(一部で音楽的にすこぶる高度な楽曲がつくられる時代)になったが、聴き手がこれについてこれなくなり、とくに2015年以降は平易なペンタ化が進んだというのが持論。

でもって2020年代のいまから振り返ると、「シティ・ポップ」も「アーバン」も”お洒落”のワードでひとくくりにされ「シティ・ポップ」のジャンルでマーケティングされているのだと思う。

思い返してみると、
・~1970年代前半
 ペンタの時代
・1970年代前半~中盤
 ペンタとセブンスの拮抗時代
・1970年代中盤~1980年代中盤
 セブンス優位の時代
・1980年代中盤~2014年
 J-POP 進行(小室進行含む)の時代
・(2003年くらい~ ボカロやゲーム曲(一部アニソン)などの高度でマニアックな音世界、メジャー化はなし)
・2015年~
 ペンタ回帰の時代

そして・・・
・2020年~
 ペンタからの脱却の時代??(シティポップ人気、コード進行ブームやヒゲダン・ワンオクの人気)
・2021年
 ペンタからの脱却の試行錯誤にもがいた年?

↑ こんなイメージがある。

この桜曲たちは、「2003年くらい~ ボカロやゲーム曲(一部アニソン)などの高度でマニアックな音世界」に含まれるものが多くあります。
でも、聴き手は細分化され、メジャーヒットした曲は残念ながらは多くはありません。


関連記事(■ 歌は世につれ・・・ (2022年のJ-POP))

■ Everlasting Song - Yuki Kajiura/FictionJunction

↑ 桜とは直接関係ないけど、春の高揚感につながる曲なので・・・。
個人的には平成屈指の名LIVEだと思う。
梶浦さんも、FJの4人も、バックのインスト陣もすべてが神ってる。
7:34と長いけど、ま~、騙されたと思って、さいごまで聴いてみておくんなまし。
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■ 日本にシティ・ポップはなかった??

いい加減、報告書づくりに嫌気が差して、ふと手にとったのが ↓ の本。
こらダメだわ・・・、もう仕事に戻れない(笑)




シティ vs アーバン論争で、杉山清貴&オメガトライブの「SUMMER SUSPICION」が挙げられていたけど、これはどう聴いてもアーバンかと・・・。
メジャー・セブンス系だけどアーバン。
キメやサビのウェットなベタメロがメジャー・セブンスを抑えて、結果としてアーバンに落ち着いた面白い曲。


作者の林哲司氏によると、原曲はもっと洋楽寄りで、プロデューサーから「もう少し日本っぽくしたい」とのオファーを受けて曲調を変えたそうな。
「ウエストコーストに行きたかったものを、もう一回『太平洋から日本の方へ戻って来いよ』と言われたような感覚」とも。

■ SUMMER SUSPICION - 杉山清貴&オメガトライブ


リリースは1983年4月だから、シティもまだまだ元気があった時代。
だから当然、彼らにもシティ曲はある。↓

■ what rain can do to love - 杉山清貴&オメガトライブ


■ ドラマティック・レイン - 稲垣潤一


↑ アーバンの代表格ともされる稲垣潤一だって、↓ のよなシティ曲があるもんね。

■ 夏のクラクション - 稲垣潤一


だから、シティになるかアーバンになるかは、本人の資質もさることながら、サウンド・プロダクションによるところが大きいと思う。

で、どっちが日本で売れるかというと、これは明確にアーバンですね。

そのアーバンでさえも、1990年代にはJ-POP(王道)進行や小室進行に押されて次第にディールを失っていく。
でもって、振り返ったときにシティもアーバンも「シティ・ポップ」にひとくくりにされているのが現況だと思う。

シティとアーバンでは曲調がぜんぜん違うから、やっぱり
1.シティ系「シティ・ポップ」
2.アーバン系「シティ・ポップ」
と捉えた方がわかりやすいのでは。

むしろ、シティ系「シティ・ポップ」は女性ボーカルの方がはまっていたかもしれぬ。

■ セイシェルの夕陽 - 松田聖子


さきほどの『MUSIC FAIR』で、Nathan Eastと共演してましたね。びっくり。


■ 角松敏生プロデュース 女性ボーカルMix


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2021/02/09 UP


「ザ・カセットテープミュージックの本」、遅ればせながら買ってみました。
超まぬけにも、この番組じたいながらく知らなかったので、以前の内容もつかめてやたらに面白かった。

ここ数年、「シティ・ポップ」再評価の流れもあって1980年代の邦楽を聴きなおす機会が増えていたのだが、あれこれ聴き直してはみたものの、どうも最終的には山下達郎、ユーミン、サザン、角松敏生、杏里、佐野元春、尾崎亜美、そして今井美樹あたりに戻ってきてしまう感じがあった。
他のアーティストでも、名曲!と感じたやつは、ティン・パン・アレー人脈・はっぴいえんど人脈や林哲司、上田知華、柿原朱美など一部のアーティストの作品に集中していた。

ピンときたのが、スージー鈴木氏の「日本の ”シティっぽい音楽” っていうのは、すべてアーバンだったんじゃないのか?」という発言。

この本(というか以前の放送)のなかで、どうやらシティ vs アーバン論争というのがあったらしい。
コード的にいうと、シティはメジャー・セブンス系、アーバンはm7(♭5)(マイナーセブンフラットファイブ/ハーフ・ディミニッシュ)かナインス(テンション)系。

どちらもお洒落感はあるけど、イメージがだいぶ違う。
マキタ氏&スージー氏が「錦糸町のスナックで歌えるのがアーバン、歌えないのがシティ」とまとめてたけど、さすがにいいとこ突いてると思う。

〔例〕
☆ シティ(メジャー・セブンス)

☆ 海 - サザンオールスターズ

コード
1981年の『ステレオ太陽族』までは、サザンはさりげに洒落っ気のあるメジャー・セブンス曲が多かった。
■ サザンのセブンス曲

☆ グッドタイムス&バッドタイムス - 佐野元春

コード
メジャー・セブンスに、マイナー・メジャーセブンスやシックススが絶妙に絡んでる。
濡れた歩道にさざめく(G G6 Gmaj7 G6)
もう何も言わないで(F Em7-5 Dmaj7 Am7 D7)
↑ たまらん(笑)

☆ Crescent Aventure - 角松敏生

コード
『ON THE CITY SHORE』(1983年)までの角松敏生のメジャー・セブンスの捌きはピカ一だった。
杏里とのコラボ曲もメジャー・セブンス系。


● アーバン(マイナーセブンフラットファイブ) 
● 恋人も濡れる街角 - 中村雅俊

コード
イントロのフェンダーローズは完璧なシティ(笑)
「訪れる」 / 「まんなか」(maj7)、「口にしてよ」(sus4)あたりもシティ入ってきてる。
maj7コードとsus4コードの威力がわかる1曲。
マイナーセブンフラットファイブは、メジャー・セブン(maj7)と対でAORなどでよく使われていたから、ナインスよりは洋楽寄りな感じがする。

● 悲しい色やね - 上田正樹 

マイナーセブンスフラットファイブとメジャー・セブンスが絶妙にバランス。
さすがは才人、林哲司。

○ アーバン(ナインス)
○ いとしのエリー - サザンオールスターズ

コード

↑「海」の作者も桑田さん。だけにコード(曲調)の違いがきれいに浮かび上がって聴こえる。
で、どっちが日本人受けするかといえば、間違いなくアーバン系。
だから「いとしのエリー 」は売れるべくして売れた。

○ アーバン(ナインス)
○ 悲しみにさよなら - 安全地帯

コード
歌い出しの「泣かないで」(レレレレ)がいきなりAコードの長9度でナインス。
これ、ふつうの日本人だったら素通りできないメロ。

○ アーバン(イレブンス)
○ いっそセレナーデ - 井上陽水
 
アーバン中のアーバン曲。
イントロなしの歌い出しからいきなりのイレブンス(11th)炸裂。
テンション・コードのインパクトは強烈で、ついにはサーティーンス(13th)まで繰り出す強者も(笑)


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マイナーセブンフラットファイブもナインスも ”オトナのコード” といわれてるから、ベタな感じはなく、いま聴いても都会的なお洒落感はある。
だから「アーバン」。
でも、メジャー・セブンス系の ”突き抜けたお洒落感” とは明らかにちがう。
アーバンは ”ウェットなお洒落感” だから、もともと湿度の高い音楽を好む日本人に受けるのは自然な流れかと・・・。

逆にみると、邦楽のメジャー・セブンス曲はやたらと洋楽との相性がよい。
だから、当時洋楽と混ぜてカセットに落とし込んでもまったく違和感がなかったのだと思う。
(具体的な例 → ■ 1983年の夏歌12曲
1980年代前半にディールを得ていたAORやブラコンはメジャー・セブンス系が多かったから、これは当然のハナシか・・・。

■ Arthur's Theme (Best That You Can Do) / ニューヨーク・シティ・セレナーデ - Christopher Cross

コード
Christopher Cross、Peter Allen、Burt Bacharach、Carole Bayer Sagerの共作。
(日本のオリコン洋楽シングルチャートで1981年12月7日付から6週連続1位を獲得。)
maj7とsus4乱れ打ち状態。
この華麗なメロディーラインは、とくにBurt Bacharach & Carole Bayer Sagerの存在が大きい。

あと、↓ とか。
Boz Scaggs「Jojo」のコード

それと、分数(オン)コードの導入もポイントだった。
■ Sailing - Christopher Cross

コード
「これでもか・・・!」というほどの分数(オン)コードの嵐。
分数(オン)コードがつくり出す深みのあるコード遷移がAORのひとつの聴きどころだった。

メジャー・セブンスがベースになって、これにテンション、分数(オン)コードやサスフォーなんぞをどう絡めるかがこの頃のアーティストのセンス(オリジナル感)だったのだと思う。

当時メジャー・セブンス系の曲はたくさんあったけど多くは洋楽の焼き直しで、メジャー・セブンスをオリジナルに(センスよく)使いこなしていたのは、山下達郎、ユーミン、(初期の)サザン、角松敏生、杏里、佐野元春、尾崎亜美そしてティン・パン・アレー人脈や林哲司、上田知華、柿原朱美など、じつは数えるほど。

とくにサザンはヒット曲にアーバン系や王道進行系が多いので、シティ・ポップの範疇で語られることは少ないけど、「海」とか「素顔で踊らせて」はキレッキレのメジャー・セブンス曲。

■ 素顔で踊らせて - サザンオールスターズ

初期サザンの名曲。この頃のサザンはこんな感じの曲も多かった。

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でね、なにがいいたかったかというと、邦楽の世界でメジャー・セブンスをオリジナルな感性で使いこなせる才能は限られていた。

だから、この本のなかで「山下達郎は『山下達郎というジャンル』」といっていたように、ユーミンもサザンも角松敏生も杏里も、そして林哲司も、それぞれがオリジナルなジャンルを確立していたのでは?
同じメジャー・セブンス使っても、ウェストコーストな角松や杏里、湘南のサザン、武蔵野のユーミンと、描く風景がおのおのちがう。

■ 杏里のメジャー・セブンス曲 ↓
WINDY SUMMER - ANRI 杏里

コード
作曲:角松敏生。メジャー・セブンとsus4コードの嵐。

■ 山下達郎のメジャー・セブンス曲 ↓
SPARKLE - 山下達郎

Amaj7 E をベースにとった伝説のカッティングギター。

■ ユーミンのメジャー・セブンス曲 ↓
ベルベット・イースター - 荒井由実 【YUMING COVER】

コード
凜とした透明感のあるクリシェ絡みのメジャー・セブンス。

■ 大滝詠一のメジャー・セブンス曲 ↓
雨のウェンズデイ - 大滝詠一

コード
独特のかげりを帯びる大滝詠一のメジャー・セブンス曲。

■ 中原めいこのメジャー・セブンス曲 ↓
Cludyな午後 - 中原めいこ

コード
どちらかというとベタなメロディラインのイメージが強い人だけど、やるときはやる。
リズムセクション打ち込みでも、この爽快感はさすがにメジャー・セブンス。
歌い出し、Fmaj9 C/D Gm9 B♭maj7/C Caug って、やらかしてくれてます(笑)

■ 今井美樹のメジャー・セブンス曲↓
Boogie-Woogie Lonesome High-Heel - 今井美樹

コード
作曲:上田知華。
「今夜踊りしょ」、サビのこんな大切なパートでオーギュメントかますとは、つくるほうもつくるほうだけど、歌うほうも歌うほうじゃわ・・・(笑)
それに2:56~の「さぁ 踊りましょ」、オーギュメント絡みのフェイクまでかましてるし。
今井美樹、おそるべし。

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こうやって「オリジナルジャンル系」を消し込んでいくと、「シティ」(メジャー・セブンス)系のメジャーアーティストや楽曲はほとんどなくなってしまう。
だから、↑の「日本の ”シティっぽい音楽” っていうのは、すべてアーバンだったんじゃないのか?」というスージー鈴木氏の発言が出てきたのではないか。
(シティ・ポップ(メジャー・セブンス系)は楽曲としてはあったけど、ジャンル(カテゴリー)としては成立していなかった。)

1980年代中盤以降シティ(メジャー・セブンス)系は勢いを失いアーバン系がメインとなるが、これは↑にあげたメジャー・セブンス系の才能が活動ペースを抑えたり、アーバン系、J-POP(王道進行)系やペンタ系に路線を変えていったことが大きいと思う。

もちろん時代的な背景もある。
もともと日本にはメジャー・セブンスが似合う乾いた風土はなく、1970年代後半~1980年代中盤の一億総中流のクリスタルな空気が、例外的にメジャー・セブンス優位の時代を生み出した感なきにしもあらず。
シティ・ポップ(四和音(セブンス・コード)系/16ビートアップビート曲)が一世を風靡したこの時代は、日本人にとっては異質な時代で、4つ打ちや表拍(ダウンビート)のベタメロが闊歩するいまの状況が本来の姿なのかもしれぬ・・・。

■ Turn It Into Love - Kylie Minogue (1988年)


1980年代後半に一世を風靡したストック・エイトキン・ウォーターマン (Stock Aitken Waterman/SAW)。

パッパカ、パッパカという馬乗りビート(4つ打ちベースの表拍だと思う)とベタメロ。
ジュリアナサウンドの完成です(笑)
F → G(7) → Em → Amのお約束スケール。
一部の洋楽がどんどん歌謡曲に近くなってきた。

■ 愛が止まらない - WINK (1988年)



1990年代以降はコード進行のパターン化(とくに王道進行の寡占化)やSAWサウンドの浸透が進み、マイナーセブンフラットファイブやナインス(テンション)や分数(オン)コードの使いこなしも減って、アーバンな曲じたいも次第に少なくなっていく。

(くわしくは、こちら(歌は世につれ ~炭鉱のカナリア~)をみてね。)

2000年以降はテクノロジーの発展もあって楽曲の多様化が進み「なんでもありの時代」になったが、聴き手がこれについてこれなくなり、とくに2015年以降の邦楽メジャー・シーンは平易なペンタ化が進んだというのが持論。

たとえば、
■ パプリカ - 米津玄師/Foorin

小中学生の音楽ユニットFoorinの楽曲だからじゃないよ。
このところのJ-POPはペンタ曲だらけ。↓

■ ”エモい”流行りメロディ不可欠の要素?~近年ヒット曲におけるペンタトニック・スケールの使用~


ペンタが ”エモい” ???
1980年代の”エモ-ション” の多くはドミナント・モーションがつくりだしていた。

多くの日本人は、根っこにヨナ抜き音階(ペンタトニック)やダウンビート(表拍)が入っているので、コンスタントに洋楽を意識する局面がないと、どうしてもセブンス(四和音)やアップビート(裏拍)から遠ざかっていく。
それに、最近では洋楽も急速にペンタ化やダウンビート化(というか4つ打ち化)が進みつつあるし、70~80年代に洋楽の影響を受けた多才なアーティストたちも第一線を退きつつある。

ここ数年(とくにこの7~8年)、日本でペンタ化・4つ打ち化(ほぼフォークソング化)が進んだこと、そして海外からのシティ・ポップの評価が進んだ背景には、こんな要素もあると思う。

ポップミュージックに、親しみやすさやわかりやすさ、そしてダンスとの親和性が求められるならなおさらのこと。

じつは、→ これらの曲聴くと、2000年以降のJ-POPがいかに多様化しているがわかる。
(実力のあるアーティストはたくさんいるということ。)
それに、とくに若い世代の女性ボーカルのレベルはどんどん上がってきている。(→ カラバト黄金の世代の名テイク ~ 日本の歌姫たち ~


■ ひらひら ひらら - ClariS

おそらく2016年リリース。
佐久間 誠氏作の流麗なメロに、フェミニンで透明感あるハイトーンが冴えわたる名曲。
楽曲も動画も、おそらく1980年代では創り出せなかった内容。

■ answer - 遥海/2020年5月20日On Sale

再生数わずか3.2万回。
個人的には、いまの日本で屈指の歌唱力かと。
聴く人が聴けば、素通りできないと思うが・・・。
こういう才能を埋もれさせてしまうのは、J-POP界にとっても不幸だと思う。


でも、聴き手は細分化され、音楽的に面白いことをやっていてもメジャーヒットした曲は多くない。

巷やTV、あるいはSNSなどが4つ打ちのペンタやスリーコード曲に占拠されると、これに慣れた耳にはセブンス・コードやアップビートが新鮮に響く。
だから、いまになってセブンス曲があたりまえだった1980年代の曲が再評価されているのでは。

でもって2020年代のいまから振り返ると、「シティ」も「アーバン」も ”お洒落” のワードでひとくくりにされ「シティ・ポップ」のジャンルでマーケティングされているのだと思う。

まぁ、ふつうの人からすると、どーでもいい話だとは思いますが(笑)、個人的には「目からウロコ」だったので雑駁ながら書きなぐってみました。


-------------------------
〔追記 2021/06/12〕

思い返してみると、 こんなイメージがある。↓

~1970年代前半  ペンタの時代
1970年代前半~中盤  ペンタとセブンスの拮抗時代
1970年代中盤~1980年代中盤  セブンス優位の時代
1980年代中盤~2014年  J-POP 進行(小室進行含む)の時代
2015年~  ペンタ回帰の時代


■ 青春の影 - チューリップ

コード
フォークソングにセブンス、というかオンコードが入って別ものになった1974年の名曲。

■ 生まれ来る子供たちのために - オフコース

コード
後に名付けられる「小室進行」にメジャー・セブンスを絡めるオフコースらしいコード進行。
いまこの時点で、この歌詞は象徴的。
1980年の時点でこの歌詞を生み出していたとは、やはり小田和正氏は先を行きすぎていたのか・・・。

チューリップにしてもオフコースにしても、フォークやニューミュージックの枠には収まらないオリジナリティがあった。
だから、いま聴きかえしても陳腐感がない。


********************
世界的にみても1980年代中盤からは、王道進行(=J-POP 進行)やユーロビート進行の曲がやたらに増えた気がする。
ブレイクビーツや4つ打ちリズムはこれらのスケール(コード)と相性がいいから・・・。
だから、ペンタや王道進行、ユーロビート進行の氾濫に食傷した人たちが、国籍を問わず(メジャー)セブンスの宝庫「シティ・ポップ」になだれ込んだのでは?

Chord 1  スリーコード  C F G
Chord 2  J-POP 進行(王道進行)  F G7 Em Am
Chord 3  小室哲哉進行  Am F G C
Chord 4  小室哲哉進行(マイナー編)  Am Dm G Am
Chord 5  My Revolution 進行  C Am F G7
Chord 6  ユーロビート進行  F G Am Am
Chord 7  イチロクニーゴー  C Am Dm G7
Chord 8  期待感・増幅進行  Am Em F G7
Chord 9  カノン進行  C G Am Em F C F G
(出所:「コード進行に注目した J-POP 音楽の可視化」芸術科学会論文誌 Vol. 15, No. 4, pp. 177-184 (2016) 上原美咲 伊藤貴之 高塚正浩)→ こちら(PDF)

※ 孫引きでした。原典はおそらく→ こちら(コード進行マスター)。← 凄いサイトです。

■ SAY YES - CHAGE and ASKA
コード

意表をついたコード進行。
とくに「まるで 僕を ためすような 恋人の」のフレーズのコード進行は神がかってる。
神曲になるにはそれだけの理由がある。(1991年リリース)

■ DEPARTURES - globe

メジャー・セブンスがらみの小室進行曲だと思う。

■ TSUNAMI - Cover by Ai Ninomiya

コード
王道進行を大胆に取り入れたとされるサザンの大ヒット曲。

■ 愛は勝つ

完璧なまでのカノン進行曲。

■ HOWEVER - GLAY  

これも一部カノン進行入ってると思う。

■ フライングゲット - AKB48

小室進行(6451)の代表例とされる。

それと 、このところの「コード進行ブーム」?も、ペンタからのエスケープ志向のあらわれでは?

1980年代中盤~2014年  J-POP 進行(小室進行含む)の時代
2015年~  ペンタ回帰の時代
2020年~  ペンタからの脱却の時代??(シティ・ポップ人気、コード進行ブームやヒゲダン・ワンオクの人気)

※ ペンタ曲の例示はやめておきます(笑)

■ I LOVE... - Official髭男dism [Official Live Video]

・トゥ・ファイブ・ワン・(シックス)進行
・Just the Two of Us進行
サブドミナントマイナー
ドミナントセブンス・スケール
・sus4コード
(ベース)ラインクリシェ
パッシング・ディミニッシュ

音の質感はシティポップとは違うけど、テンションとリリースのバランス(ドミナント・モーション)が絶妙。
シティポップ世代(50歳代)の評価が高い理由がわかる気がする。(→ コード進行の解説

〔関連記事〕
■ ザ・カセットテープ・ミュージック
■ サザンのセブンス曲
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■ 春の唱歌2曲

いま「唱歌」ってきいて、わかる人どれだけいるのかな?

でも、じつはさりげに好きなんです。唱歌・・・。
メロディがすばらしいものが多いです。

別記事から引っ張ってきました。


01.早春賦 - 小鳩くるみ

(なぜか頭からの埋め込みリンクができません。1曲目です。)

メロディの美しさは唱歌屈指、凜と澄み渡った雪国の早春を感じさせる名曲。
小鳩くるみ。本名、鷲津名都江。
「アタックNo.1」の鮎原こずえ役の声優として広く親しまれた。
ハイトーンの声質の美しさは、日本の歌い手のなかでも歴代屈指だと思う。


02.朧月夜 - 鮫島有美子

唱歌はほんとうに名曲が多い。曲も歌詞も。
さりげに難曲。ソロで歌うには相当な力量がいると思う。

03.朧月夜 - 中島美嘉

名曲だから、こういう優れたアレンジテイクが生まれる。
中島美嘉の歌唱力も凄いが、葉加瀬太郎のバイオリンも圧巻。


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作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一
大正3年『尋常小学唱歌 第六学年用』に初出

菜の花畠に 入日薄れ
見わたす山の端(は) 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて にほひ淡し

里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路を たどる人も
蛙(かわづ)のなくねも かねの音も
さながら霞める 朧月夜
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朧月夜(おぼろづきよ)、きれいなことばですね。
幼少から英語教育が行き渡って、こういう日本語ならではのことばも忘れ去られていってしまうのかな。


■ 桜曲40曲! もどうぞ。
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■ 1984年の洋楽バラード

仕事しつつYouTube流してたら、なぜか1980年代中盤の洋楽バラードが流れてきた。
あまりになつかしいので、奇跡的に残っている(というか、この前実家でみつけた)テープリストを再現してみます。

おそらく1984年頃につくったやつだと思います。

ジャーニー(JOURNEY)も来日することだし、秋にかけてひとしきり1980年代の洋楽が話題になるかもしれません。

■ Journey - Any Way You Want It(お気に召すまま) (1980年)



それではいきます。
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01.Bryan Adams - Heaven (1984年)


02.Chicago - You're The Inspiration (1984年)


03.Paul McCartney - So Bad (1984年)


04.Dionne Warwick, Luther Vandross - How Many Times Can We Say Goodbye (1983年)


05.Larry Carlton - Tequila (1983年)


07.Finis Henderson - Crush On You (1983年)


07.Bill LaBounty - In 25 Words Or Less (1978年)


08.Champaign - How 'Bout Us (1981年)


09.David Diggs - Love's Inception (1983年)


10.ABC - All Of My Heart (1982年)


11.Stevie Woods - Love You Back To Sleep (1982年)


12.Roxy Music - Running Wild (1980年)


YouTube検索したら、すべて1発ヒットしたのにはびっくり。
アーティストと曲名ベタ打ち必要だけど。

1984年といえば、ちょうどPOP-MUSICがアナログからデジタルに移行するタイミングですね。
曲のよさもさることながら、バックのインストとヴォーカル、コーラスの絶妙なバランス感は、いまの洋楽ではもはや聴けないもの。

【 洋楽1983年ピーク説 】
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■ カラバトU-18黄金の世代のナイステイク(中・高時代)  

■ カラバト黄金の世代の名テイク ~ 日本の歌姫たち ~を再編するたかちで、古めの動画を集めてみました。

いずれも中学~高校生のときのテイク。
歌のうまさももちろんだけど、それぞれの声質のオリジナリティが際立ってる。
なので、聴いててやたらに面白い。
よくぞこれだけの才能が同時期にあらわれたものだと思う。

これだけキャラの立った才能をユニットにまとめ上げられる腕利きが、いまのJ-POP界にはいないのかもしれぬ。
(梶浦由記さんくらいか・・・。)


★ 三阪 咲
声に雰囲気があって、強弱のコントロール&声のまわし方が抜群で、とくにR&Bでいい味出してます。
アンサンブルを大切にするスタンスも時流に合っているのでは?

■ 三阪 咲「If I Ain't Got You (Alicia Keys)」2018/12/28 The BAND NIGHT Vol.2 ESAKA MUSE


■ 三阪 咲『I LOVE YOU / クリス・ハート』@ OSAKA Freeeee!! 2部 あべのルシアス 2019/02/02



★ 富金原佑菜
声の成分が複雑でなかなかいないタイプ。それと声量のキャパシティ。(ぜったいお腹で支えてる)
すでに自分の世界もっているので曲がはまれば大化けするかも?
歌ってる表情がとてもいい。
歌って伝えることが本当に大好きなんだと思う。
■ 富金原佑菜ちゃんのナイステイク

■ 富金原佑菜「流星群 (鬼束ちひろ)」2018/09/17 あべのAステージ


■ 富金原佑菜「群青」2019/12/30 The Band Night Vol.3 ESAKA MUSE



★ 原藤由衣
歌のお姉さん的な美声だけど、それだけでは収まらない深みを感じる声質と豊かな声量。

■ やさしさに包まれたなら / 原藤由衣 / 原藤由衣 1stワンマンライブ


■ 原藤由衣「Alone (岡本真夜)」2019/02/17 konoha&yui 天使のハーモニー 溝ノ口劇場



★ 熊田このは
比類なきスーパーソプラノ。
せつなさを帯びているのに、なぜか聴き手に元気を与える類い希な美声。
1/fゆらぎまじりのヒーリングヴォイスと透明感。
誰にも似ていない。誰のまねでもない。「熊田このは」というオリジナルのフォーマット。
■ 熊田このはちゃんのセトリ(&出演記録)-Vol.2

■ 熊田このは「明日への手紙 (手嶌葵)」2016/05/21 HEP前 路上ライブ (13歳)


■ 熊田このは - Time To Say Goodbye(Sarah Brightman)2016/08/20AステージEVENT / あべのルシアスAステージ



★ 佐久間彩加
いろいろな声色が複雑に混じり合う。まさに声色の魔術師(笑)
こんな歌いまわし、意識して出せるとは思えないから、たぶん天性のものだと思う。
だから天才。
勝負師的なキレ味も魅力。
カラバト&佐久間彩加ちゃん配信ライブ情報/LIVE初参戦

■ やさしさで溢れるように/juju~カラオケ大会 グランプリ大会 首都圏カラオケバトル2015 GP~


■ 『かくれんぼしてる君に / 佐久間彩加』music video(オリジナル)



★ 鈴木杏奈
絶対音感(?)にテクと情感が乗って、もはや文句のつけようなし。
ステージングも抜群で、人前で歌うことが本当に好きなんだと思う。

■ 鈴木杏奈 - 帰りたくなったよ (中学2年生) 2017.10.7@野木町れんがまつり


■ 鈴木杏奈 オキノタユウ 和楽器バンド



★ 堀 優衣
どこまでもつやっつやな響きまくる美声。そしてゆるぎない安定感。
このところ、ハイトーンの美しさに磨きがかかっている。

■ 堀優衣 - This Love 2017年3月18日 東武百貨店大田原店 堀優衣ミニライブ


■ 堀優衣 「ORION」 YuiHori 高校3年



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■ 三阪咲 × 富金原佑菜 - Y / C&K 2018/09/17 あべのAステージ

これが中学生のLIVE?? ありえん。

■ 熊田このは × 富金原佑菜 - 打上花火( DAOKO X 米津玄師) 2019/04/29 溝ノ口劇場

「声質のオリジナリティ」を実感できるパフォーマンス。
このはちゃんの響き渡るハイトーンに、佑菜ちゃん、密度の濃い深みある声色をぶつけて四つに組んで譲らず。

■ 原藤由衣 × 熊田このは - さよなら大好きな人(花★花) 2019/02/17 溝ノ口劇場

どちらもハイトーンだけどそれぞれ持ち味や質感がちがう。これがオリジナリティ。

■ 鈴木杏奈 × 熊田このは - いのちの歌  2017/08/05 Leaf Bell(リーフベル)コンサート / 道の駅那須与一の郷・那須与一伝承館多目的ホール(栃木県大田原市)

鈴木杏奈ちゃん&熊田このはちゃんの貴重なデュエット。
ヒーリング感ばりばり。杏奈ちゃんは”華”、このはちゃんは”艶”かな?


やっぱりこの世代凄いわ。
個人的には2018/11/21放送の「U-18歌うま甲子園2018頂上決戦」がカラバト史上ベストの内容と思っている。

一度でいいからこのメンバーでユニット組んで歌ってほしかった。
できれば、梶浦由記さんプロデュースで ↓ こんな感じで・・・。


全員ユニゾンで歌っても、聴き分けできる自信あり(こればっかし(笑))

日本の歌姫たちにもっともっと光を・・・。


〔関連記事〕
【抜粋編】黄金の世代?(カラバトU-18が強い件)
黄金の世代?(カラバトU-18が強い件)
カラバトU-18黄金の世代の7人+4人
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■ スーパーハイトーンの名テイク

さきほど放送してたザ・カセットテープ・ミュージックの「THE BLUE HEARTS特集」

なんでこの番組でTHE BLUE HEARTS???と思いきや・・・。
ラストの「BLUE TULIP」熱演。

そして今日のまとめ。
「C Am F Gで充分。」

まー、王道循環進行のC Am F G(1645)引き合いに出すなら、↓ くらいにしてあげてもよかったのに、

■ STAND BY ME - Ben E. King


あえてコードアレンジして、↓ をもってくるあたり、手口がエグいわな・・・。

■ 【子どもと歌う】童謡・チューリップ【ギターコード・歌詞付き】


でもって、充分じゃないって、全然・・・(笑)

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たしかに、むりくり難しくすればいいってもんじゃないけどね。
どこかのエリートユニットさんのように・・・。
難しい曲を、難しそうに聴かせるのは案外簡単(笑)

ほんとうに凄いと思うのはこういう曲 ↓

■ 旅姿六人衆 - サザンオールスターズ


コード
「Oh! No! Oh! No」
「ステキな今宵を分け合えりゃ」

大半は平易なコード進行なのに、フンフレーズのモーションでキレッキレのエモーション。
初期サザンの桑田マジック。
それと、原さんや大森さんのカウンターメロ絶妙。

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このところ、女声ハイトーン関係の記事にたくさんアクセスをいただくので、個人的にインパクトのあったハイトーンテイクを10曲あげてみます。

01.Sachi Tainaka(タイナカ彩智) - Saikou no Kataomoi(最高の片想い)

兵庫県出身のシンガソングライター。2006年「タイナカサチ」名義でメジャーデビュー。
2010年から「タイナカ彩智」表記。
姉は東京芸大学声楽科卒・同大学院オペラ科修了の声楽家、田井中悠美でコラボコンサートも開催。
3オクターブ半ともいわれる広い声域と透明感&伸びのある優れた声質をもつ。
ライブハウスでの実績豊富な実力派で、LIVEパフォーマンスに定評がある模様。
フラジオレットに始まり、フラジオレットに終わる名テイク。

02.Choucho - Last Night, Good Night(歌ってみた)

2007年、アニソンバンド「ロータス★ロータス」のボーカルとして活動開始。
2008年6月、「ちょうちょ」名義で「ニコニコ動画」に歌ってみた動画を初投稿。
2011年7月、1stシングル「カワルミライ」をリリースし、ランティスよりメジャーデビュー。
透明感と力感を兼ね備えたハイトーン。

03.桜ほたる/桜菜 - ここにあること(歌ってみた)

歌い手のなかではもっとも透明感のある声質をもつひとりで絶妙なブレスどりに個性。
難音階、難符割り&転調・変拍子の嵐。しかもオーラスにかけての超絶ハイトーン。
歌いこなせる人はごくごく限られると思う。

04.misha - StarCrew (歌ってみた)

透明感あふれるハイトーンの歌い手。声に独特な艶があり繊細なビブラートも。
ブレスのとり方も巧く、個人的には「もっと評価されるべき」歌い手の一人だと思う。

05.佳仙 - キミトセカイ (歌ってみた)

人気歌い手の一人。
透明感の高い繊細なエンジェル系ハイトーンが特徴ながらさりげに艶と力感も備え、このハイトーンつづきの難曲を余裕を残して歌い切っている。

06.西沢はぐみ - 夏雪 ~summer_snow~(夏の日のリフレイン)

神奈川県出身のArtistでPCゲーム関連の作品が多い。声質にすぐれとくに高音の伸びが出色。
ふつうの人はハイトーンに引っぱり上げる感じがあるが、この人は高い地声から降りてくるイメージがある。
才人、松本慎一郎作曲の名曲で、バックのフレーズどりも非の打ち所なし。

07.ルシュカ - sign (歌ってみた)

2008年7月初投稿の歌い手で、neko・ゆよゆっぺ等とユニット「Lunetia」を結成しアルバムもリリース。
自身もアルバムををリリースしている。
これは人気曲「sign」の”歌ってみた”で歌に情感こもってる。
ファルセット気味に抜けるハイトーンと強いハイトーンが交錯する独特の個性。

08.みにゅ - 1/6 (歌ってみた)

2009年9月初投稿の歌い手。
投稿数が少なく、ガラス細工のように繊細な声質&唱法でちょっと曲を選ぶような気もするけど、はまったときのヒーリング感&感情の入り方はハンパじゃない。
個人的には歌い手のなかでも屈指の才能をもっていると思う。

■ 逸材!(みにゅさん特集)

09.熊田このは - You Raise Me Up(Celtic Woman) (Covered)  ※期間限定リンクです。

透明感といったらやっぱりこのはちゃん。
これは数ある名テイクのなかでも、屈指の名唱かと。
高音の美しさと空に舞い上がるような透明感&高揚感。
ここまで共鳴を効かせて艶やかなハイトーンを創り出せる歌い手は、ほんとうに希だと思う。

■ 熊田このはちゃんのセトリ(&出演記録)-Vol.2

10.花たん - palette(歌ってみた)
この人のハイトーン、バイオリンのように艶があるのに透明感もばっちり。逸材。

ニコニコ動画の歌い手で、花たん/YURiCa名義でALBUMをすでに数枚出している。
声の艶、ハイトーン、ビブラートと女神系歌姫の三種の神器を完璧に兼ね備えている。
縦横無尽なビブラートと歌への情感の載せ方はただごとじゃないハイレベル。
圧倒的に巧いのでプログレ的難曲も楽々こなす。というか、難曲ほど真価が発揮されるような気が・・・。
ラストのハイトーンビブ、超絶すぎ。

■ 花たんの名テイク
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■ 薬師丸ひろ子のSONGS

先ほど放送の「SONGS」(ゲスト、薬師丸ひろ子)視てみました。

ホストの大泉 洋のトークや進行はさすがに巧いけど、音楽的な踏み込みがちと甘いような気がする。
これがマキタスポーツあたりだったら、おそらく違った展開になると思う。

それと、音楽のディレクション。
NHKって、すぐフルオーケストラ使ってアレンジ替えたりするけど、これってどうなん?

薬師丸ひろ子はバックにドラムス入った方がぜったいいいと思う。個人的には・・・。
あるいは、フルオケで歌うなら、むしろアカペラで歌った方が彼女の声質のよさが活きると思う。

不思議なのは、薬師丸ひろ子の歌声ってビブラートやゆらぎばりばりに入ってるのに、話すときはかなりストレート。
たとえば、福山雅治とかGACKTとか、個性的なビブもってる人は話すときもビブかかってるでしょ。自然に。

でも、彼女はちがう。
いったいどうやって、あの複雑なビブ&ゆらぎを生み出しているのかまったくわからず。
たとえばこういうところを、きいてほしかった。

声の質が圧倒的によい。
こんな小気味のよい、鈴を転がすような歌声は小鳩くるみ以来では?
■ 鈴を転がすような声  ~ 究極のハイトーンボイス ~

それにしてもこの年齢で、こんな素晴らしいパフォーマンス繰り出せるとは驚きのひとこと。
女性ボーカルの全盛期は、音楽との向き合い方によってはかなり長い。
そんなことを感じさせてくれる貴重なシンガーだと思う。

■ Woman“Wの悲劇”より


■ 愛しい人 (Live at GLORIA CHAPEL 2021)


■ 時代 (2013年10月)

2013年復帰時のコメントと名テイク。
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