目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

ゆるキャラ、ぐんまちゃん、温泉大使として全国へ。

2017-07-12 | 日記

 浴衣をまとったぐんまちゃん

あまりに唐突ですが、ぐんまちゃんが温泉大使として、全国の温泉地を行脚するとの連絡が来ました。群馬には、温泉好きにはたまらない名湯草津や伊香保、水上、渋く四万や万座といった有名どころが全国にその名をとどろかせているけれど、さらにPR活動をして、人を呼びたいんだとか。

すでにぐんまちゃんは、6月末に秋田県の小安峡温泉を訪れ、秋田県のPRキャラ「んだっち」に会って交流をはかっていて、その後の予定もぎっしり!? 予定は以下のとおり(変更の可能性あり)。

ご当地のゆるキャラ&ぐんまちゃんに、もしかしたら会えるかもね。 
最新の動向は公式フェイスブックで。
群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」https://www.facebook.com/gunmachan.official/

 

※ひょんなことから、群馬県広報の方とつながりができ、ご案内いただきました。

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何も語らぬ樹木を代弁した『樹木たちの知られざる生活』

2017-07-02 | 山・ネイチャー・冒険・探検の本


『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声』ペーター・ヴォールレーベン著 長谷川圭訳(早川書房)

この本を最初に手にとったときは、大方自然保護の話で(実際そうなのだが)、フィトンチッドを大量に浴びた著者が、さわやかな森のエピソードを披露するエッセイが綴られているものと勝手に想像していた。しかし、それはいい意味でものの見事に裏切られた。

冒頭でもう、私はこの本のとりこになってしまった。樹木同士でネットワークがあるというのだ。それは主に地中の根によって行われる。手助けしているのは、まるでインターネットのように樹木の根と根の間を結ぶように張り巡らされている菌類の糸、つまり菌糸だ。そのネットワークを駆使して、同じ森の仲間が栄養不足に襲われれば、養分を分かち合うという。森の中の切り株が命を失わずにみずみずしいままに生き延びているのは、その好例だ。

ネットワークは地上にも存在する。害虫に葉を食われた樹木は香りを発する。その香りは、害虫の嫌いな香りであると同時に、森の仲間への危険信号でもある。香りを感知した樹木は、同じ香りを発して、害虫がたかってくるのを防ぐのだ。また樹冠で、お互いに光を分かち合っているというのも最新の研究でわかったという。競争よりも助け合いなのだ。我先に枝を伸ばし、葉を繁らせて、周囲の樹木を圧倒しようとするのではなく、共生できるように、樹木同士が調整しあっているのだ。

一方で、人工林はそうではないらしい。助け合いはないといっていい。我先に上へ上へと枝葉を伸ばし、光合成を行ってエネルギーを得、さらに成長を目指すらしい。早く育つけれども、寿命も短く、森の豊かな生態系を維持するものではない。同様に市街地に人工的に植えられる街路樹も助け合いはない、というかできないということだ。著者は、街路樹をストリートチルドレンと呼ぶ。間隔を置いて植樹されるから、ネットワークをつくれない。1本1本が孤立していて、害虫の被害を受けやすく、樹勢が衰えたとき、栄養を分けてくれるような仲間はいない。だから、ちょっとした環境の悪化でも、たちまち枯れてしまう。また周囲に樹木がないと、強風であっけなく倒れてしまう。隣に樹木があれば、枝と枝がぶつかりあって、風の衝撃を和らげることができるのだが、それができないのだ。

ほかにも、鳥や昆虫たちとの密接な関係など、なるほどとうならせられる知らなかった森の生態がいくつも書かれている。訳者あとがきにドイツでベストセラーと書かれていたが、読了したいまは、非常にわかる。こんなに刺激的な本はない。日本でもこれからブレイクするのでは、と私はにらんでいる。

樹木たちの知られざる生活: 森林管理官が聴いた森の声
クリエーター情報なし
早川書房
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男体山・大真名子山Part2

2017-07-01 | 山行~尾瀬・栃木・茨城

大真名子山(おおまなごさん) 2376m 栃木県

2005年8月28日(日) くもり 

メンバー 山の神と私

コースタイム 9:45志津乗越手前駐車スペース10:00--八海山神像--10:50休憩11:00--千鳥返し--11:58大真名子山山頂(昼食)13:00--14:05志津乗越(志津峠)--14:10駐車スペース

光徳キャンプ場(現在閉鎖中)で目を覚ますと、あいにくの雨がしとしとと降り注いでいた。山の神とどうしようかといいながら、7時頃半ばあきらめ気分で起床する。ところが朝飯を食べてうだうだしているうちに雨があがり、青空が覗いた! 行けそうだ。当初は太郎山の予定だったけれども、帰りの渋滞を考えてやめとこう、次回にしようとなって、地図を眺めて大真名子山ピストンとなる。

 
左:光徳キャンプ場にて 右:志津乗越手前駐車スペース

山の神の化粧を待って、しっとりと濡れたテントをたたんでキャンプ場を出発する。すでにもういい時間だ。志津乗越(志津峠)に到着すると、昨日同様満車でがっくりくる。何だよと思いながら、また少し下ったところに車を置くことになった。ただ昨日よりは峠に近い。

 
左:怖すぎるぜ、八海山神像 右:神像から登山道に入る

だいぶ遅くなってしまったが、10:00に山行はスタートした。すぐにすごい形相の八海山神像が登場した。鬱蒼とした暗い森の中だけに迫力が抜きん出ている。夜見ると恐ろしすぎるだろうな。

 
左:10:50の休憩ポイント 右:大真名子山山頂

急登をしこたましのぎ、歩行時間も50分、そろそろ休憩にするかと山の神に声をかけた。薄日が差してきて、もしかしたらと期待が膨らむ。

水分補給をして英気を養い、山頂へ向かう。でも、山の神の嫌いな鎖場出てきてしまった。千鳥返しだ。千鳥を追い返すほどの難所ということからこの名になったようだ。まあ、それほどすごくもないが、、、山の神は何とかクリアしたものの、ピストンだからまた通らなければならないとブルーになっていた。

 
左:山頂の御嶽神社 右:山頂の衣冠束帯の銅像

11:58人っ子ひとりいない大真名子山山頂に到着した。晴れ間が出ていい感じだけれども、厚い雲が空の大半を覆っていて、展望はまったくきかない。でもその代わりといってはなんだが、衣冠束帯姿の凛々しい銅像があった。ずんぐりむっくりでスタイルはよくないが、何か高貴なオーラを出していて、拡張高き山頂を演出していた。また冒頭に掲載した石仏もここ山頂にあって気分が安らぐ。山の神とゆっくりと昼食をとり、13:00下山開始した。

ところでこの山域は登山者が少ないようだ。この日登山道で会ったのは、夫婦一組と単独行のおじさん、小真名子山側から歩いてきた1パーティだけだった。もちろん天気がいまいちのせいもあるだろうけど、静かでいい山だ。

 
左:千鳥返しの標示 右:千鳥は返しても、山の神は返せず

下山路は、同じ道を戻るだけで単調この上ない。でも時折ガスがはれて、男体山の半分くらいが見えたのには救われた。14:10愛車に迎えられ、無事下山した。 

帰りは光徳牧場に立ち寄り、牧場お決まりのアイスクリーム(当時で¥250)を山の神と食べて休息した。15:00頃牧場を出て、まっすぐ高速へ。それほどの渋滞もなく順調に進み、途中味の民芸でうどんを食べて20:30頃我が家にたどり着いた。

Part1男体山に戻る

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