目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

黒檜山・長七郎山Part2~おとぎの森

2016-10-09 | 山行~上州

長七郎山 標高 1578.9m 群馬県

2005年9月11日(日) 曇り

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:45覚満淵駐車場8:55--10:00長七郎山10:20--おとぎの森--11:05小沼11:15--12:05駐車場

昨晩キャンプ場に泊まっていた子連れの団体が21時半頃まで大騒ぎをしていて、非常識すぎると山の神がキレた。注意してくると言い捨てて、テントを飛び出していった。私もあわててちゃんと靴も履けぬまま、山の神の後を追う。「もういい時間なので、静かにしてもらえますか!」。誰か逆切れして、あばれないかと期待するのは、血の気が多くなったときの私の悪い癖で、武術おたくのサガか。それはさておき、皆さんお行儀よく、後片付けをして就寝することになりました。

翌朝は、6:30起床。テント撤収後、7:55キャンプ場を後にした。


紅葉したら、最高だろうなと思わせる覚満淵

再び赤城のお山への道をたどり、覚満淵の村営駐車場(無料;トイレ完備)に8:45到着した。天気はすっきりしない曇り空で、晴れてくる感じはまったくない。8:55人が少なく静かな覚満淵を山の神とともに歩き始める。紅葉の季節は、すばらしいのだろうなと、頭の中で想像しながら、でも、そうなら人も多いのだろうと思い至り、それは嫌だなとひとりごちた。

 
2点とも:長七郎山山頂

展望台から小沼(この)の横を通り抜け、長七郎山へ向かう。岩がゴロゴロした比較的広い山頂に、いともあっけなく10:00に到着した。見晴らしはよく、お弁当を広げるには格好の場所だ。のんびりとここでお茶をして、10:20次の目的地であるおとぎの森へと腰を上げた。


長七郎山から小沼を望む

おとぎの森は、整備された遊歩道をめぐらせた人工の(つまり植林された)森のイメージだったのだが、ちょっと荒れ気味の道をたどって行ってみると、フツーの“森”がそこにあった。近くにあった立て看によると、平成12年に南側の崖下斜面で温泉掘削をしたということだ。ここは、いわば大規模リゾート開発の残骸なのだ。温泉施設をつくって、目の前におとぎの森。イメージ戦略で名づけたのだろうが、そのまま、それが残っているのはちょっと怖い気もする。「四季の鳥」と題された、この辺りに棲息する野鳥の案内板もあった。ミズナラが生い茂り、クマザサがあたり一面を覆っていた。

 
左:おとぎの森の標示 右:おとぎの森にあった棲息する野鳥ガイド

到着したときには、だれもいなかったのだが、帰る頃に1グループが来た。それだけほんとうに静か。天候や時間帯によっては、誰もいない、野鳥の楽園なのだろう。

 
左:何かつくろうとしていたのか、ちょっとした広い空間があった(おとぎの森) 右:小沼

11:05小沼(この)へ下り、湖畔でさざなみの立つ湖面を眺めながら、まったりと休憩する。その後湖畔を半周して車道に出、八丁峠へ。下山口は荒れていて、わかりにくかった。

12:05覚満淵の駐車場に戻る。帰途は、道の駅に併設されていた日帰り湯、富士見温泉ふれあい館に立ち寄り、汗を流す。当時で¥500(現在¥510)。お客さんはそこそこいて、昼食と温泉のセットでくつろごうというジモティが多かった。山の神と私も、ここで昼食にし、天ざるそば¥700(なぜか現在は¥900)を食べた。帰りの関越は渋滞し、帰宅は19:30になった。

黒檜山に戻る

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黒檜山・長七郎山Part1~黒檜山

2016-10-02 | 山行~上州

黒檜山(くろびさん) 標高 1828m 駒ヶ岳 1685m 群馬県

2005年9月10日(土) 曇りときどき晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 10:30黒檜山登山口付近駐車スペース10:40--11:20岩場ビューポイント11:30--12:00黒檜山山頂(昼食)12:58--13:35駒ヶ岳13:46--14:20大沼(おの)

ついこの間のように感じるが、もう11年前の山行になる。テント泊を予定していたせいか、はたまた予定していたコースタイムが短いせいか、だいぶのんびりの自宅を6:36に出発していた。当然ながら高速道の混雑は始まっていた。

 
2点とも(同じ場所):黒檜山登山口近辺の駐車スペース

高速を下りて前橋の市街地に入ると、赤城山の案内板が出ていて、とても親切だ。それに従って走り、10:10頃大沼(おの)に到着した。今晩泊まるのは、当初は大沼湖畔と決めていたので、まずは湖畔を一周ぐるりとめぐって、めぼしいところはないかチェックした。見てまわるうちに、山の神が、キャンパーばかりでなんかうるさそうだし、虫も多そうと嫌悪感をあらわにする。たしかにあまりいい感じはしない。でも、ここ以外にどこか近くに泊まれるところはあるのか。まあ、それは下山したら考えることにして、とりあえず途中でトイレを済ませ、黒檜山登山口近くのスペースに車を置いた。

身支度をして、10:40頃スタート。登山口近辺には、こんな時間にもかかわらず、登山者がけっこういた。さして長いコースでもないから、決して遅くはないのか。


大沼(おの)と地蔵岳

いきなりの急登を上がっていく。とはいえ、ブナの森でそれなりに趣はある。家族連れや年配のご夫婦、中高年グループを追い抜き、11:20ちょっと見晴らしのいい岩場で休憩にした。目の前に大沼と地蔵岳が見える。

 
2点とも:黒檜山山頂

休憩したビューポイントから黒檜山(くろびさん)山頂までは、指呼の間だった。12:00昼食をとる大量の登山者と、飛び回る大量のトンボでにぎわう山頂に到着する。ザックを下ろすと、山の神が忌み嫌っている、羽ばたきもの、アゲハチョウがかたわらの草花に止まり、羽を休めていた。おけぞる山の神。また一方では、無用心なイナゴが人間から丸見えの場所でじっとしていた(イナゴを見ると佃煮を思い出すのは私だけだろうか)。そんな自然豊かな山頂の一角に、われわれもレジャーシートを広げて昼食にした。

山頂からの展望はといえば、いつの間にやら、ガスが湧いてきていて、雲海が広がっていた。雲海の白と青空のコントラストがいい。

 
2点とも:黒檜大神

12:58山頂を後にする。すぐに黒檜大神が現れる。小広い場所で、先ほどの山頂よりは静かで落ち着ける場所だ。実際に何人か休んでいる人がいた。ここからは雲海にぽっかり浮かぶ小沼(この)が見え、幻想的な眺めにしばし陶然とする。


雲海に浮かぶ小沼(この)

クマザサ地帯を抜けていき、13:38狭い駒ヶ岳山頂に着く。展望はなし。休憩後、これといって特徴のない山頂を後にすると、やがて鉄梯子。そして、まもなく下山した。

 
左:駒ヶ岳山頂 右:大沼でティータイム

観光客の姿がそこここに見える大沼湖畔に、山の神と移動し、黒ごまソフト¥300を食べる。汗をかいた後だけに冷たいものはうまい。パラソルの下で、湖畔を眺めながらの好ポジションを陣取っていたのだが、だんだんガスってきてしまい、何も見えなくなってしまった。

15:00車のところに戻る。さて今宵の宿泊地はどうしようかと、山の神と地図を眺める。比較的近くにあったのは、花見ヶ原森林公園キャンプ場(当時は1人¥800、現在は1張り¥820+1人¥200と安くなっている)だった。標高もそこそこあるから、虫も少なそうだと山の神。だったらそこにしようと、即車を走らせた。いったん山を下り県道62号に入って、再び山腹に付けられたうねうねした道を上がり、16:00キャンプ場に到着した。 

Part2長七郎山・おとぎの森へつづく

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