横谷峡 標高 1200~1500m 長野県
2021年7月24日 晴れのち曇り →
メンバー 山の神と私
コースタイム 横谷峡駐車場9:40--乙女滝--霧降の滝--鷲岩--一枚岩--10:46東屋(王滝展望台)--11:08おしどり隠しの滝11:18--12:30駐車場
前泊は横谷温泉旅館。フロントで一言断って車を旅館の駐車場に停めたまま、散策に出発しようかとも思ったが、時間を気にしながら歩くのもなと思い返して、前日に見つけていた横谷峡散策用の駐車場に車を置くことに決めた。
左:横谷峡駐車場 右:木戸口神社を越えていく
9:30頃宿をチェックアウトし、横谷峡駐車場に移動する。すでに何台も車は停まっていて、それなりに人気のスポットであることがわかる。山の神と登山靴にはきかえ、9:40出発した。
左:横谷温泉旅館側へ下る 右:乙女滝への分岐
横谷温泉旅館のほうに戻り、木戸口神社を越えた辺りで、峡谷に下りる道が出てくる。
乙女滝
下ってすぐ水しぶきを盛大にあげている乙女滝に到着する。散策の方々が多くいて滝の間近まで攀じって行く人、i-Padで写真を撮っている人、マイナスイオンの恵みを一身に浴びている人など思い思いのスタイルで滝を楽しんでいる。
左:峡谷沿いの遊歩道 右:横谷温泉旅館裏にあったアルパカ広場。山の神が覗くが一頭もいなかった
前を歩く人のあとについて峡谷沿いの道をゆるゆると進んで行くとすぐに横谷温泉旅館の下に到着する。峡谷からいったん離れ旅館の建屋の間を抜けて林道に出る。旅館の裏手にはアルパカ広場があった。季節によってはアルパカがお目見えになるようだ。
左:地味に霧降の滝が登場 右:炭焼窯跡
しばらく歩くと、やがてこぢんまりとした地味な霧降の滝や、わざわざ「炭焼窯の跡」と案内板を立てていた石積みが現れる。また、この辺りの道で這っていたコクワガタを発見した(冒頭の写真;追記 ミヤマクワガタのメスでした。訂正します)。
鷲岩
そして鷲岩。たしかにこの露岩は鷲の羽根っぽく見える。直後木々が邪魔をしてよく見えないが、屏風岩が出てくる。接近を試みるもこの季節は木々が生い茂っていて全貌は見えない。しかし冬場は木々の葉も落ち屏風岩に氷瀑がかかるようだから、冬に来た方がそのダイナミックさを味わえるのだろう。
川床は一枚岩
次に待っていたのは、茶褐色に見える川床の一枚岩。数十メートルにわたる一枚の岩というからかなりのスケールだ。
蓼科中央高原観光協会のサイトにあった横谷峡遊歩道によれば、この先に王滝への道が書かれていたのだが、実際には、その道の入口に自己責任において通行してくださいとの標示があって、限りなく通行禁止に近い処置がとられていた。
東屋から王滝を望む
山の神にこの道はやめとくかといって、王滝の展望台である東屋を目指すことにした。東屋は快適とはいえない、ジメっとした日陰にあった。そこにはすでに何人かの先着様がいてくつろいでいた。肝心の滝はといえば、けっこう遠くに見えていて、2段に渡って水を落下させている。まるでミニチュアといえなくもないが、悪くはない。
左:横谷観音・おしどり隠しの滝分岐 右:遊歩道に架けられた赤い鉄の橋
さて、ここからどうするか。山の神が当初主張していた、ここで引き返すか、あるいは私の希望どおりおしどり隠しの滝まで行くか。東屋からさらに奥に進んでいく人を見て、われわれも行こうとなった。
東屋からの急登を上がると、あとはそれほどでもない。横移動の末、おしどり隠しの滝に着いた。
おしどり隠しの滝
おしどり隠しの滝は思いのほか地味だった。急流であるから広義の滝ではあるが、なんといっても迫力不足。山の神の落胆ぶりがこちらにも伝染してくる。明治温泉のある反対岸に渡ると、多くの観光客がいて記念撮影に余念がない。トレッカーもここまで縦走して、歩いて戻るではなく、バスで移動する人も多いようだ。
雲行きが怪しいと速足に
山の神と私はここで水分補給をして元来た道を戻ることにした。復路は空に雲が広がり、もしかして雨かと思いながらの移動だったが、予想外に多くの散策者とすれ違った。なんの装備もなくとも歩けるコースだから、お手軽なのだ。
12:30駐車場に到着した。腹が減ったなと山の神と急いで片付け、目指した蕎麦屋は休み、その先にあったうどん屋は駐車場が満車で入れなかった。昼食は中央道に上がってようやくありつくことができた。やれやれと思ったのもつかの間でこのあとは渋滞の嵐だった。もっともひどかったのは八王子料金所。オリンピックだからとETCの出口を1車線にするという信じられない規制をしていた。