前の記事の続き
本屋のあとはいつものヤマハに行きました。今日は目的がありました。
ギターの表面板に貼り付けて、傷などが付くのを予防する、例の高分子フィルムです。
いつか、余裕が出来て少しいいギターを買うときになったら、安物とはいえ入門器としては立派なものですから、傷がなければ少しでも高く下取りしてもらえるかなぁ、等と思ったのと、実はもう一つ目的がありました。
それは、ウルフトーンの改善です。
私のギターアランフェスのNo720はG#がよく響き、気をつけて弾かないと不愉快な音になってしまいます。いわゆる共振周波数がG#に来ているということで、例えばコードのEはよく響きます。
たとえば、禁じられた遊びで転調後の3弦の1フレットと1弦の4フレットを押さえて弾くところがありますが、そんなところはものすごく響いて勝手に山場を作ってしまいます。
このウルフトーンは私のギターの場合は表面板の振動特性がG#周波数で言うと415Hz当たりにピークがあると言うことです。
このピークをある程度押さえるには表面板の振動特性を変える必要があり、本格的には表面板の裏側にある力木を微妙に削るとかする必要があるわけで、それは無理な話です。
そこで考えたのは、表面板の質量を変えることで共振周波数を変えるとどうなるだろうと言うことです。
表面板の質量を変えるには単純に何かをつければいいわけですが、何かちょうどいいものがないかなと探していたら、このギターガードという高分子フィルムに行き着いたわけです。
薄いフィルムなのでギターの音質にはほとんど影響がないようなことをホームページかどこかで読んだのですが、製品のパッケージにはそのようなことは書いてありません。しかも、25度以上の高温での長時間の装着は塗装に悪影響があるとも書いてあります。
うちに帰って、袋から取り出してみると結構分厚いんですね。
あまり薄っぺらなものだと質量を付加する効果はないと思っていたのでこれぐらいだと音質を落とさずに特性を変えられるかもしれないと思って、2枚とも貼りました。
どこに貼ったかというとブリッジの両側です。ブリッジの下は弦の結びが甘くて抜けたときによく傷が付くところです。その反対側はサウンドホールとブリッジの間で弦の下になります。
1枚が100m×210mmあるので結構な大きさになります。
で結果、ウルフトーンはどうなったかというと、G#は多少おとなしくなりました。その代わりDが少し目立つようになりました。目立つと言ってもウルフトーンと言えるような目立ち方ではありません。
いつもの曲をいろいろと弾いてみると、いつものG#が不気味に響くところがおとなしくなりましたが、2弦の3フレットと3弦の7フレットどちらもDですが、すこし音が強くなりました。
しかし、まあ全体のバランスとしては改善した感じが強くします。
本当だろうかと、効果を疑う気持ちもあるので、しばらく様子を見てみます。
簡単にはがせて、また貼れるのでいろいろ試してみようと思います。
こんな時は計測器があると結果が数字で出てくるのではっきりするんですけどねえ、無いものを言っても仕方がない。