いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

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鹿島の人物 鈴木一男

2009-03-06 07:34:36 | Weblog
                            《鈴木邸》

鈴木一男(公職一途の生涯)
     明治26年(1893)9月29日~昭和47年(1972)6月24日 享年80歳

 現在の常磐上矢田町草ケ谷1番地、鈴木秀松の長男として生まれたが、父秀松は一男が3歳の時に早世した。 このため後の政客、鈴木聡次郎を鈴木家の後見人に迎え、そのもとに育ち学問と徳義の薫陶を受けたことで大正9年、27歳の時に第一回国勢調査員に選任され一男の才幹を発揮する第一歩を踏んだ。

 その後の要職は死去するまでに32を数え、その中から幾つかを挙げてみると33歳で鹿島村収入役、36歳の時に走熊郵便取扱所長(のち局長で継続11年間)39歳で鹿島村村会議員となり以後10年間村議を続け、昭和17年鹿島村長に推薦され、その時は49歳だった。

 その他、諸々の役職名を列記するのは省略するが、それだけ「鹿島」に対する思い入れが深かったことになる。
 昭和20年12月には鹿島農業会長に就任し、その後の農地解放に当たっては法で定める在村地主の保有限度を進んで割り、小作者の自立を高めるため、積極的に自らの持分まで解放した。

 常磐市(現・いわき市常磐)に合併後も、昭和38年まで連続して公職に身を置き、また崇神の念ことさら厚く、鹿島神社総代を19年間も勤めた。
 こうして一男の公職活動は実に52年にも亘り、その実績は鹿島の中で他に例をみない公職一途なものとして記録に留められている。

 天命を全うした同日付けを以って、勲六等単光旭日章に叙せられ生前の功労を讃えられた。
 


 
 
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