いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
時折、プライベートも少々。

イノシシの子を捕獲

2019-09-10 14:27:02 | Weblog
                             分類 : 他

                      場所 : いわき市鹿島町地区    
   人間との共存共栄は難しいのだろうか

 拙宅は鹿島ショッピングセンターエブリアまで自転車で7分、いわきニュータウンまでは5分という、地理的に恵まれたところにありますが所詮、昔ながらの民家なので山間に入り込んだ場所にあります。
 夜ともなると静寂に包まれ季節によって異なるが、虫・カエル・セミ・蛇・鳥・タヌキなどの動物も棲息していて目の当りに見られるので、自分では自然植物園の中で生活しているような気分で、贅沢な日々を送っています。
 これからの季節は、夜は軒下のコオロギの鳴声と共に秋の夜長を満喫することができます。
 ところが、忘れかけていた事件(?)が発生してしまいました。ウリ坊が罠の仕掛けに嵌(はま)ったのでした=写真下。


         『罠(わな)にかかったウリ坊(イノシシの子供)』

 昨夜の午後9時半過ぎに、家から100mも離れていない杉林の奥で、異様な悲鳴が聞こえてきました。 「ギャー、ギャー」 と泣き叫ぶ声で瞬間的に 「あっ、またやられたのか」 と思いました。
 これまでに私が居住している近場で、10頭ほどのイノシシが捕獲されましたがこの数カ月間は捕獲0(ゼロ)を保ってきました。
 今朝(10日)になって隣人が早速、四倉に住むワナの仕掛人へ電話して引き取ってもらいました。 

     『杉林の中に数か所の罠が仕掛けてある(前の白っぽい物は米ぬか)』

 福島県内では市街地等を除き、イノシシの繁殖定着は、ほぼ全域に広がっており農作物被害が増え始めているようです。
 イノシシは原発事故による避難指示が出た地域などで繁殖し生息域を拡大していったものと思われ、農地を荒らされたり水稲や果樹の食害にあっているのが現状です。
 捕獲されたイノシシは射殺され、市の行政担当課へ尻尾(シッポ)を持って行くと親で2万円、子供で1万円が貰えるという事らしいが、イノシシは悪さを承知でやっている訳でもなく、ただ生きるために必死になって餌を求め歩いているのを考えると、そこには人間のエゴと、さもしい考えが如実に表れているような気がしてきました。
 特に、捕まった 『ウリ坊』 を見ていたら、その表情が私に助けを求めているかのような目をしていたのがとても印象的でした。人が勝手に起こした原因で、人が勝手に避難して、誰も居なくなった土地に残され繁殖していったイノシシが今度は邪魔者扱いにされているというのは、イノシシの目線で見ると何とも不可解なことです。
 
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