分類:観 鹿島町を見て歩こう(71) 《いわき市鹿島町全体》 鹿島に市庁舎が出来る可能性は20%あった 昭和41年(1966)10月1日。 14町村(5市、4町、5村)が合併して、平成15年(2003)4月まで市の面積としては日本一を誇る 「いわき市」 が誕生した訳ですが、そこに至るまでは並大抵のことではありませんでした。 《註釈》2000年以降に於ける平成の大合併により、2015年の時点で市の面積1位は 「岐阜県高山市」2位「静岡県浜松市」……「いわき市」は12位になっています。 《鹿島街道とは至近距離にある米田・走熊の風景=右の赤い屋根は鹿島小体育館》
市庁舎の位置の設定や旧市町村相互の連携などについては、多くの課題が山積していました。 特に決定が難しいといわれた新庁舎の位置に関しては、合併前の新産特別委員会で 「決定は合併後」 と先送りされたまま、その建設はめどさえ立っていませんでした。 合併後、暫くの間は県立平商業高等学校の旧校舎が当てられていたものの、建物は昭和10年代初めに建設されたもので、老朽化が著しく進んでいたので改築は急務とされていました。
「高山レポート」なるものが提出されて、この報告書が公になった翌年の昭和44年(1969)市議会に於いて、候補地に ①仮庁舎付近 ②福島高専付近(旧・平高専) ③鹿島小学校付近 の3案が絞り込まれました。
《鹿島ショッピングセンターから久保方面を見る》
庁舎建設調査特別委員会は第11回の会議で、投票による採決を取り、仮庁舎付近16票、鹿島小学校付近4票、福島高専付近0票 という結果がでました。 次いで行われた公聴会においても、仮庁舎付近が支持されて確定したという経緯があります。
鹿島地区が本庁舎の候補地に選ばれていたことは画期的な出来事で、やはり鹿島は当時から注目されていたという証明に繋がります。 もし、鹿島地域に市役所ができていたら……。今でもそう思うと夢が膨らみます。
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