《走熊の蔵福寺境内にある如意輪観音像》
分類:地
かつて、十九夜講は、毎月十九日の夜に輪番制で決まった家に女性たちが集まり、安産や延命などを祈願する伝統的な行事で各部落ごとに行われました。これを人々は親しみを込めて「十九夜様」と呼んでいます。
《米田地区》 《走熊地区》
祭壇に観音様が子供を抱いた姿の掛軸を飾り、団子やお菓子、果物などを供え全員で線香をあげてお題目を唱和します。全員が車座になって座り、直径約1・8mに1千個の数珠玉が通された綱を、右回りにたぐり寄せ「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と唱えながら、自分の手元に大きな数珠が回ってくると深く頭を下げる数珠繰りが行われます。
《蔵福寺(走熊)で行われた十九夜講》
走熊地区を例に取ると、唱和は実際には「ナンマイダンボ、ナンマイダンボ」と皆で調子を合わせながら願いを込めての唱えかたをしていました。
いまでは集まる場所は寺であったり、回数も少なくなっているのが現状のようです。この風習が始まったのは、江戸時代に磐城平藩の殿様が働きずくめの女性を休養させるための方策として「十九夜講」をつくり、女性たちに外出許可を出したと伝えられています。
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