分類:他
コガタコガネグモ
クモ網 クモ目 クモ亜目 コガネグモ科
我が家の周囲はU字型になった山に囲まれているので人為的な騒音は聞こえず、今の季節はセミが夏の盛りを知らせ、鳥たちは深緑の中を自由奔放にさえずり回っている。
地面に目をやると小さなアリたちが、この暑さの中で行列を作って秋から冬にかけての食料の備蓄に専念していた。
《定規で測って作ったような×(バツ)の印》
ふと、物置のトタン波板を見ると庭では滅多に見られないクモが網を張って動かないでいた。
普通のクモ網だったら気にも掛けなかっただろうが、その網に更にクモ糸で×の模様を作ってあるから私(人間)には逆に目だつが、確実にエサ待ちをしているのだった=写真。
この×の部分を 「隠れ帯」 というのだそうだが、クモ自体が8本の足を2本ずつ広げて×印の中央部に脚を合わせ、エサになる虫たちに気付かれないようにカムフラージュしてジッとしている。
《人形が万歳をしているような恰好のコガタコガネグモ》
このクモは本州、四国、九州、沖縄に分布しているが北海道にはいない。
腹部に赤い紋があるコガネグモの仲間。
日中の暑い最中に、暫し暑さを忘れてコガタコガネムシに見惚(と)れた。