今週きいてきたのは、レイチェル・バートン・パインとジョリー・ヴィニクールによる、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ(2017年録音)。収録順でもある番号順にきいてきたので、これからきくのはト長調の第6番(BWV1019)です。この第6番には異稿もありますが、収録されているのは最終稿で、第3楽章のアレグロはチェンバロ独奏曲となっています。CDにはこれに続き、異稿の1曲のカンタービレが収録されています。これはレイチェルのお気に入りだそうで、解説書では「天使の音楽」と評しているほど。なお、二人の使用楽器は、レイチェルがオリジナル仕様のニコラ・ガリアーノ(1770年)のヴァイオリンに、ルイ・ベガンの18世紀モデルの弓。ヴィニクールは、トニー・チネリー(2012年)のチェンバロで、パスカル・タスカン(1769年)モデルです。
CD : CDR 90000 177(Cedille Records)