これからきくのは、ジェラール・レーヌたちによる「いざ打てかし、願わしき時の鐘よ」です。レーヌは、1956年生まれのフランスのカンターテナー歌手。色香が匂いたつような歌唱できき手を魅了する、とても艶やかな声のもち主です。そういうこともあってか、バッハの録音はあまりありません。音源であるアルバム(2001年録音)は、おそらくレーヌをフィーチャーした唯一のアルバム。アンサンブルはイル・セミナリオ・ムジカーレで、これからきくBWV53のほか、BWV54、そして、ヨーハン・ミヒャエル、ヨーハン・クリストフの両バッハの作品が収録されています。なお、BWV53は、バッハではなく、ゲオルグ・メルヒオル・ホフマンの作品と考えられています。
CD : E 8873(Astrée)