今週前半はシュシャヌ・シラノシアンたちの「Bach before Bach」をきいており、これからきくのはヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ(BWV1023)です。シラノシアンの演奏はとてもアグレッシブ。さすがラインハルト・ゲーベルの弟子だと感じさせます。師のゲーベルにくらべより自在感が増し、挿入される即興的な装飾も豊かです。ゲーベルが腕の故障のため指揮者に専念したいま、さらなる活躍が期待されます。ゲーベルが録音していない、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲もぜひ録音してほしいものです。共演はバラージュ・マーテーとレオナルド・ガルシア・アラルコンで、録音は2020年です。
CD : Alpha 758(Alpha)