ちょっと時間ができたので、しばし、コーヒーとくつろいだ音楽ですごすことにします。きくのは、レイチェル・ブラウン(フルート)とブランデンブルク・コンソートによる、ヨーハン・ヨーアヒム・クヴァンツのフルート協奏曲(Hyperion CDA66927)。クヴァンツは、バッハよりひとまわり若い1697年生まれ(1773年に死去)で、ヤン・ディスマス・ゼレンカやヨーハン・ヨーゼフ・フックスに学んだ音楽家。フリードリヒ2世(大王)のフルート教師としてよく知られ、クヴァンツが奉職した大王の宮廷には、バッハの次男エマヌエルや、フランツ・ベンダ、ヨーハン・ゴットリープ・グラウンといった名手がおり、大王とこの宮廷楽団のために多数のフルート協奏曲を作曲しています。