今週きいてきた「Bach : Concertos」ものこるは1曲、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲(BWV1060R)です。同協奏曲は2台のチェンバロのための協奏曲第1番(BWV1060)の原曲にあたり、ニ短調に移調されて再構成(復元)されることもありますが、ここではハ短調のままで再構成。アルモニー・デ・セゾンの演奏は、これまできいてきた4曲と同じくパート1名の編成で、強めのアクセントできかせます。ただし、そのアクセントが同じパターンでくり返され、やや型にはまったように感じるところもあります。独奏については闊達な美しさをじゅうぶん楽しめ、ここでの独奏はジュリア・ウェドマン(ヴァイオリン)とマシュー・ジェンジョン(オーボエ)です。録音は2021年10月におこなわれています。
CD : ACD2 2853(ATMA Classique)