今夜きくのは、マクシム・エメリャニチェフ指揮、イル・ポ-モ・ドーロによる「Mozart - The Symphonies」(Aparté AP328)。これはイル・ポ-モ・ドーロによモーツァルトのシンフォニー集の第2集にあたるアルバムで、2023年の録音です。収録曲は、シンフォニー第29番(K201)、オーボエ協奏曲(K314)、シンフォニー第40番(K550)。ここでは収録曲中、シンフォニー第40番のみを楽しみます。イル・ポ-モ・ドーロの録音での編成は30名ほど。第1楽章あたりは速めのテンポでの演奏ですが、荒々しさも粗さもほとんどありません。第1集(シンフォニー第41番などを収録)でもそうでしたが、意外というか、さらにいえば期待はずれというか、とても洗練された演奏です。ちなみに、イル・ポ-モ・ドーロと共演のあるリッカルド・ミナージは、モーツァルトのシンフォニーの録音を、アンサンブル・レゾナンツとおこなっており、こちらは期待どおりのものでした(モーツァルトがこうした演奏を理想としたかは疑問ですが)。