毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




トン・コープマン著の『トン・コープマンのバロック音楽講義』は、2010年、音楽之友社から発刊された、8講と補講からなるバロック音楽の教本です。原著は1985年の発刊で、「音楽院の学生を対象に書かれたもの」(日本語版への序文)。日本語版はその翻訳(風間芳之訳)ですが、訳者の要請という、原著にないオルガンについての補講が書き下ろされています。もともとが学生のためとはいえ、たんなる愛好家が読んでも、「一音楽家のいわば『厨房』」(訳者はしがき)がのぞけるようでおもしろく読むことができます。なお、この本には解答がないという批判もあるようです。しかし、それはこの本の目的が「既成の答を提示することではなく、読者が自ら資料によって結論を導き出し、自らを相対化することを学んで、さらなる探求へと誘うことにある」(序文)ということですから、解答がないのもとうぜんのことです。

トン・コープマンのバロック音楽講義

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