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11・20プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記!!小川vsザック!!!

2015-11-23 02:33:09 | プロレス
行ってきましたノア後楽園ホール。金曜の夜でした。
仕事帰りにホールへ行きましたが、試合開始ギリギリでの入場。席に着くと同時に友寄がバク転入場。リングを対角に使うことを覚えてた(笑)

観客動員は芳しくなかったものの、まあ悪くもないかという低レベルな話。北側は半分以上クローズ。
でも正直、潮崎来場があったから来た、って人も少なくないはず。カード的にも拳王と大原が対峙する以外には目新しさはないし。
なので、現実を見れば潮崎は必要なんですよね。あとでまた書きますが。
ちなみに今年の後楽園はあと26日だけです。木曜日ですね。

試合は全7試合。18:30開始、21:00終了でした。

第1試合は友寄がクレイジーと組んで、玄藩&キャプテンと対戦。こうなるとどうしても友寄中心になりますよね。
でもその中でもキッチリ見せ場を作ったクレイジーはすごいと思ったし、キャプテンと玄藩は全く沸かなかった。
友寄はバク転とかでもわかるように、あの体格ながらかなり運動神経がいいようです。フライングボディアタックもいつもキレイ。
ただ、その体格からすればもっと重厚なタイプになってほしいのも確か。まあそれはこれからでしょうが。物怖じしない姿勢は素晴らしいですね。
最後はキャプテンを攻め込むも、ラリアットからクロスフェースにいかれて即タップ。
↓クレイジーのコブラ、友寄のボストンの競演。逃げられたところで撮ってしまった。



第2試合は高山vs熊野。22日が誕生日だった熊野への巨大な誕生日プレゼント。高山と対しても気迫十分、しかし1発がまるで違いキツイ展開に。
正直見せ場らしいものもなく、23歳最後の試合は敗北。こういうカード組むこと自体がどうかと思うし、熊野からも頭使ってるなと思うシーンはなかった。
↓ドロップキックで先制攻撃して攻め込んだまではよかったが、6分足らずでランニングニーに沈んだ。



第3試合はこの日のメインイベントと言っても差し支えない、小川vsザック・セイバーJr.。
小川が熱望したシングルが実現。26日も同じカードが行われるという異例中の異例。しかし楽しみにしているファンの多かったこと。




もう、内容は語れません。とにかく13分余り、リングから目を離すことができなかった。
グラウンドの攻防がすごいとか、今まで見たことない攻めとか、中盤からは結構打撃も交えて、、とか、そんな安っぽい言葉で、
この試合を形容したくありません。
尊いです。こういう試合を見れたことが尊いです。自分の誇りとまで言っていいでしょう。
特徴的だったのは何度も小川が苦悶の声を上げていたこと、ザックは小川の土俵に乗りっぱなしにならなかったことでしょう。
小川は心底楽しんでいるようにも見えましたし、心底苦しんでいるようにも見えました。
流れる2人だけの時間。紡がれる攻防。静まり返る場内。固唾を呑む観客。一瞬の隙も許されない緊張感。カウント3間際のキックアウト。
最高でした。丸め込み合戦を小川が制して勝利も、そんなのはただの結果に過ぎず、
この試合を見れば、私は「プロレスは本当にすごいんだ」と何に対しても誰に対しても誇っていいと思います。

これがプロレスです。
もちろん他のプロレスもありますが、これもプロレスです。まだ26日も観れるなんて。うれしいとしか言えない。
小川は試合後、来年ザックは来ない、と発言。真偽のほどはともかく、ザックはもはや世界のザックです。
今のうち、観れるとき、ザックvs小川を堪能しましょう。


第4試合はヨネvs彰俊。向かい合えば常に熱い2人の攻防。良かったです。それ以上でもそれ以下でもないのですが、熱い試合でした。


↓この2人といえば互いに座っての蹴り合い。重厚でしたね。


ヘビーでありがちなモッタリ感もなく、ヨネが勝負どころで蹴り勝った印象、最後はキン肉。
でもこの2人にはもっともっとやってもらいたい、組んだっていいはず、タッグ不足なんだし。
↓激闘すぎて、勝ったヨネも倒れこんで退場。右側のエプロン付近。



で、この後に潮崎豪登場。入場テーマが流れて、入ってきました。カメラマンも多かったな。


コメントはNOAH公式なり何なりを見てください。要はいろんな意見があるが、ここで試合がしたい、試合を組んでください、とのこと。
厳しい言葉をかける人もブーイングをする人もいました。歓声を上げる人も拍手する人もいました。潮崎のファン、って人も多くいました。
単純に数、声量からいけば、復帰は歓迎する人が多かったと思います。しかし認められないという人もいるでしょう。
潮崎が深くお辞儀をする中、鈴木軍が登場。みのるは「どっちについたらいいかよく考えて答えを出せ」との言葉。


プロレスの「流れ」からすれば、これは鈴木軍入りフラグです。実際潮崎は同意もせず、拒絶もせず。挨拶以外は無言で、四方礼をして退場。

まあ裏で何かが誰かがどこかが動いているのは明らかですけどね、それはファンが知るべきことではないでしょう。

ただ、この鈴木軍の勧誘により、「潮崎が入ってしまえば来年も鈴木軍がいるのでは?!」と予想した人は多かったと思います。
大田区のメインカードは決まっており、仮に潮崎が鈴木軍に入ったところで大田区で負けて鈴木軍が撤退すれば潮崎は数試合でNOAHを去ることになる。それでは意味がない。
入らない可能性ももちろんあるけど、普通に考えればそうなると思います。

さてバックステージでは北宮が対戦表明したようで、26日の後楽園でさっそく対戦。また潮崎は大田区までのうち5試合にシングルで登場。
相手は北宮、ストーム、彰俊、ヨネ、12.23大田区ではなんとマイバッハ。どういう試合をするのでしょうか。

個人的にはまず、潮崎、マイクがうまくなった、また態度も良く言葉も丁寧だった点は評価したいと思います。
何度も書いていますが、歓迎はしません。しかし今のNOAHは1枚でも多くチケットを売らないといけません。その現実を見れば、
1人でも2人でも「潮崎のファン」が来てくれれば団体としてはうれしいはずです。私はそういう現実的な考え方をします。
実際、会場では懐かしい声が、「豪くん!」という声がチラホラ。
ただ、丸藤もそう言ってましたが「対鈴木軍では邪魔をするな」というのはありますね。まあ、鈴木軍入るからNOAH側にはつかないでしょうが(笑)
あとは潮崎がファイトの内容でお客さんを納得させることが必要です。弱くなって戻ってきたのでは意味がないですからね。
他の全日本離脱組、鼓太郎と金丸の動向も気になりますが、私は今のジュニアの布陣からして不要です。

以上です。試合より長く行を費やしてしまって恥ずかしいです。でも別に記事立てて書くほどのことでも・・・


休憩後第5試合は中嶋勝彦vsクワイエット・ストーム。向き合えば何度も何度も熱い試合を見せてくれる2人のシングルが実現。
そして、これはある意味小川vsザックとは違った意味でお客さんを熱狂させた試合。激しさではベストバウトでしょう。
twitterでも書きましたけどね、この試合からは、鈴木軍?潮崎?そんなのどうでもいい、この試合で熱くなれ!!って気持ちが伝わってくるんです。
しびれましたよ。ストームのラリアット、勝彦の蹴り。果てしない攻防、ぶつかり合う肉体。
これがNOAHのリングですよ。鈴木軍も潮崎も、こんな試合できますか?と言いたげな攻防でした。
ストームはとにかくよく攻め込んだのですが、最後は勝彦が貫録勝ち。垂直落下ブレーンバスターでした。
2人に申し訳ない。話題としてさっきのが大きいとはいえ、この2人の熱い試合のレポートが潮崎登場の3分の1の行数で終わってしまうことが申し訳ない。
2人で走った12分50秒。あっぱれな試合でした。↓終了後はノーサイド、握手を交わしました。何度だって観たいカードだった。



セミは注目の超危暴軍対決。というか拳王と大原の初対決。拳王&北宮vs大原&マイバッハ。超危暴対決はラゾーナの時以来かな。あの時はJr.vsヘビーでした。
↓新鮮な光景が続きました。






試合としてはやはり拳王と大原を軸にして、北宮とマイバッハは控えめ。得意のムーヴで沸かす両者。
いつもは2人でやる撮影タイム、竹刀攻撃誤爆も、これからは1人でやることに。
拳王が蹴りでやや押していたかなと思ったりもしたけど、大原もジョン・ウー、ケプラドーラ・フロウジョンを決めて印象は互角。
ムイ・ビエンで拳王を捕獲もカットに入られ、逆に最後はマイバッハプレスを被弾して、大原が負けのスタート。
この2人の戦いにも注目です。楽しさ、激しさがミックスされていい試合でした。
↓大原を見下ろす拳王。格は拳王のほうが上でしょうか。年齢は同じ(同学年)、キャリアは大原のほうが長いんですが。


あと、マイバッハね、かつてのパートナー潮崎が戻ってきた以上、何か動かないと。もう仮面もいらないんじゃないの?
潮崎が注目されることに、谷口はどう思うの?叩きのめして意地を見せてほしい。


メインは10人によるイリミネーションマッチ。
NOAHは丸藤&杉浦&石森&原田&小峠vs鈴木軍は鈴木みのる&飯塚さん&タイチ&TAKAみちのく&デスペ。
タッグ形式ではなく、負けた人が退場、最後0人になったチームが敗退。オーバーザトップロープもアリでした。
カラフルなNOAH軍。石森と小峠が組むのもあっさり復活。


試合は実にスピード感あふれるものでした。飯塚以外は皆体格的にはジュニアですからね。
原田が頑張ってるな、と思ったらTAKAのイス攻撃を受けてデスペのプラッシュで負け、さらに小峠までTAKAに丸め込まれる展開。
TAKAうますぎ!の印象の前半。デスペも動きはおかしくはなかったものの首を攻められて悶絶、のシーンも。
で、そのTAKAを丸藤が虎王3発ぐらい?で蹴り上げて1つ取り返す。しかしジュニアタッグとしては完敗じゃん、、、
さらに杉浦がデスペに格の違いを見せてオリンピック予選スラム。これで3対3に。しかし鈴木も飯塚もタイチもスタミナは残っている。
↓石森とタイチの攻防。石森も良かったんだけど、タイチに動きを見切られているのが多くて気になった。


そしてタイチは勝敗でも石森をオーバーザトップロープで失格に。タイチ冴えてましたね。何で落としたかは忘れたけど。
もちろんすぐさま丸藤が不知火でタイチを葬るも、この2人の攻防はいつ観ても面白いなあ。
あと、ベルト持ち出して殴打しようと狙うタイチを、中山レフェリーが阻止した上「いい加減にしろ!」と一喝してさらに蹴り。中山さんがMVPです!!
そんなシーンもありつつ、杉浦と飯塚が同体でオーバーザトップロープの失格。そしてリングは丸藤とみのるの一騎打ち!


さて。
ここで。
丸藤とみのるが一騎打ちしてケリつけてもいいんだろうけど、
おそらく多くのファンが、


潮崎の登場があるんじゃないか?


と、予想したと思います。
結果無かったけど。まあ来たらそれはそれでボーナスみたいなものなのですが。

最後は5分ばかり1対1でやってからみのるが丸藤をロープ際でショルダースルーのような形で落として失格させ、鈴木軍勝利。
攻防がどれもこれも面白かっただけに、最後は呆気なかったのが残念。トータル30分弱の試合、終了のゴングがちょうど21時に鳴りました。
丸藤もトラースキックが決まり、チョップではみのるの胸板を真っ赤にしていただけに・・・つうかGL優勝者でしょうがアンタ!!
まあ勝負なので仕方ありませんが、潮崎も現れずやや不満気味の場内。しかしその空気をみのるの汚い声が切り裂く。
相変わらずの「豚かおまえらは!」なんだけど、実は後楽園では結構久しぶりのように思います。高山戦とか以来かも?
悪態をつきまくって、さらに観客席にいた山田邦子を「派手なオバサン」と挑発していきました。


何も言い返せない丸藤。いってほしいんだけど、まあ負けた以上は何をやっても言い訳。
つうか、ルールを把握していなかった部分があったとか何だよ。それは言っちゃダメ。(公式のコメント参照)
でも大田区への期待値は上がりました。ますます攻防って点ではNOAHvs鈴木軍、洗練されてきています。
あと石森。タイチより技術や人間、顔などなどの部分でははるかに石森が上だけど、
タイチはインサイドワークがある上に大阪のような奥の手(川田殺法)もある。あの試合を見せられるとタイチが底なしの強さを持ってるように思える。
何か強烈なモノがないと石森は勝てないと思う。近藤修司からGHCジュニア取った時のような・・・何か「これは!」ってものを見せてほしい。


以上です。2時間半、たっぷり楽しみました。潮崎云々もあるけど、何より試合の充実っぷりが良かったですね。
特に第3試合以降。小川vsザック、次も楽しみ。
お客さんの盛り上がりも良かったですね。試合が良かったのでメイン負けても雰囲気は悪くならず。いい金曜の夜でした。
ちなみにこの日は席の近くにはいつもお世話になってるKMTさん、twitterで苦労かけてるKNTMさんがいました。
KMTさんとは私の隣が空いていたので一緒に観戦しました。KNTMさんには久しぶりに挨拶できました。

次回は26日後楽園です。
この記事は23日のUPになりますから、大田区まであと1ヶ月なんですね。
どうなるNOAH、どうなる鈴木軍、どうなる潮崎。
この目で確かめていくしかないですね。