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3・12アイスリボン後楽園ホール大会「アイスリボンマーチ2016」観戦記!!!

2016-03-16 22:41:44 | プロレス
※ノア3・10後楽園ホール観戦記は1つ前の記事です。

行ってきました。2・6川口以来今年2度目のアイスリボン。土曜昼という個人的には珍しい時間帯での後楽園ホールです。
全日本育ちそして今はノア中心で観ている自分が、アイスリボンも追いかけるようになってしまったのは、やはり魅力的な選手が多いからですね。
そして団体が藤本つかさを中心に非常によくまとまっている。さくらえみがやっていた頃からスムーズに流れてきて、
でも根底にあるものは変わらない。まとまりゆえの弊害も無しとは言わないけど、試合自体のレベルも担保されているし、
道場マッチで試合数を確保してさらに「プロレスサークル」などで底辺拡大の活動もしている。女子では重要なビジュアル面もキャラクターも秀でている。
規模云々はさておいても今、いろんな意味で優秀な団体と言えると思います。全団体観てるわけではありませんが。

さて動員は苦戦しやすいと言われる土曜昼ながら927人。目標の超満員、1000人超えには届かなかったものの、
東西南側は埋まっている印象があり、十分健闘したと言えるでしょう。カードも8試合組む豪華版でした。
12:00開始、15:10頃終了ですかね。ちょっと長かったのが・・・昼開催、NOAHなら14:40くらいに終わることもよくありますが・・
まあでも長くたっぷり楽しめたということで。
グッズ売店は隣の展示場。自分は買いませんでしたが・・行列がすごかった。観客の98%は男性(自分調べ)。なのでトイレの行列とかもノアとは全く違う。

この日、席は東側ひな壇2段目に。これで5000円。近くて観やすい。最初間違って南だと思ってしまってお客さんに迷惑かけたorz


試合を振り返ります。
この日は昨年末の後楽園大会で、観客が1000人以上入ったら次の後楽園は所属選手は競泳水着で試合、という公約にしていたようで・・
で、その通りになったかと言えば、いわゆる一般人が「競泳水着」と言われて想像するものとはほぼ別物でした。
女子プロの世界ではまた違った解釈なのかもしれませんが、長崎まる子以外は「競泳水着風」、いや風とも・・・ヒラヒラがほぼない、と言ったらいいのか、
とにかくそんな感じのコスでした。ただ、それを良い意味で忘れさせるというか、気にならない(=試合が面白い)内容でしたね。

まずは入場式。王者の星ハム子が挨拶。


第1試合は山下りな&藤田あかね(肉みかん)vs宮城もち&飯田美花。2013年デビュー組と2010年デビュー組とか。

の、前に下の写真。赤コーナー前に写っているのはアイスの235選手。ただ、この大会ではカードが組まれず。実力、取り組みを団体から厳しくチェックされています。
しかしこの日、ご覧のコスチューム?でセコンド業務を必死になってやっていました。立派です。
ただ、235選手は川口で観たとき、ブログにも書いたけど「強さを追い求めてないのかな」って思いました。これからは生まれ変わってくれそうです。


でも藤田あかねもそれほど強さを求めてるようには見えない。ベルトには絡めないと思う。最後ももちに負けるし。
山下りなは大好き。この日もパワーあふれる攻撃、特にラリアットで相手をなぎ倒す。何度観てもいいなあ山下。
もちはやっぱりプロレスがうまく、体格の割りに動きが機敏。
でもこの試合、一番目を引いたのがデビュー当時の衣装で出てきた飯田美花。アイスの選手ではありませんが、いわゆる水着タイプのコス。
小柄ですが引き締まった身体がそのコスでよくわかりました。動きもさすが5年選手、良くて勝利に貢献。



第2試合は新人・沙弥のデビュー戦。相手はまだ勝利のない長崎まる子。で、まる子はこの通り、足まで覆う競泳水着。
唯一本物を着てきました(笑)。入場時はスイムキャップにゴーグル、黒い水着で、とても強く見えました。沙弥はピンク一色。




藤本つかさがまる子のセコンドについて、新人よりもまる子を応援する謎展開でしたが、沙弥は非常に試合がしっかりできていました。
新人なので派手な大技はありませんが、これといったミスもなく、もちろんまる子のリードが良かったのですが上々の内容。
まる子はカウンターで放ったロックボトム(Hエッジ)で3つ取れず、最後は丸め込み合戦の末沙弥がなんと勝利!まる子初勝利ならず!!
新人のデビュー戦っていくつか見てますが、デビュー戦勝利って見たことない・・・でも勝っても納得の内容でした。
まる子は弱いキャラでいくのでしょうか。まずは新人へのリベンジ(!?)から。


第3試合は雪妃真矢7番勝負初戦。vs豊田真奈美。っていうか雪妃にとっては正式な試合としては復帰戦になるのかな?
雪妃はご覧のコス。競泳水着風ですが、この人は美貌に長身で何をやっても似合う。


ただコスがフィットしていないのも明らかで、緩いようで何度も気にしては直すシーンが。そこが気の毒だったし、観づらい試合に。
女王豊田はアイスの若手指導係のようなポジション。厳しい攻めで雪妃を教育します。


雪妃も反撃。大きな身体を生かして攻め、この雪崩式チョークスラムは迫力あった。


スノウトーンボムも決めたものの、豊田の牙城を崩すまでにはいたらず、最後はジャパニース・オーシャン・サイクロン。終始余裕の豊田でした。
豊田から余裕を奪えなかった雪妃ですが、試合自体は悪くなく、必死さが見えましたね。
7番勝負、どんな敵がやってくるかはわかりませんが、期待はものすごく大きい選手です。客呼べる選手です。
尾崎魔弓のozアカデミーでは正危軍に入ってしまったようですが・・・



第4試合はトライアングルリボン選手権。3WAY選手権ですね。弓李(きゅうり)vs真琴vsチェリー。


なんかコスの話ばかりになりますが、この時は逆に弓李には少しキツかったようで、試合中何度もある所を気にしてました。
でも緑のコスはいい・・・安心感がある・・・何よりきゅうりがかわいい・・・
試合も3人の頭脳が遺憾なくフル回転して面白く、3WAY選手権らしく目まぐるしい展開に。
真琴はよく見る・・自分が観に行った女子プロでほとんど観てるんじゃないかな。
チェリーはDDTで何度か観てます。いい御歳なんですが、グッドシェイプされてて、さすがのコンディション。最後も春夜恋で勝利。
弓李は王座体感の夢を母親ほどの年齢の人に阻止されてしまいました。でも一番頑張ったのが弓李。



第5試合は松本都vsX。Xは都と同じ2008年デビューとだけ発表されていましたが、やってきたのが何と浜亮太!!
入場曲がかかった時に反応した人もいましたね。


体格差がヤバすぎる・・都5人分ぐらい?そしてレフェリー紫雷MIOもなぜか水着?レオタード?


でも都頑張りました。浜に向かっていき、跳ね返されて踏まれてもギブアップはせず、得意のヤー!も決めました。
最後は浜に圧殺されますが、浜が手加減していたようにも見えなかったのもまた良かった。でも男女の試合はやっぱり私はNO。
みやここはマイクで横浜文体ではこれまた同期の志田光との対戦を希望。私は志田がこの日来るものと思ってました。
浜は勝ち名乗り。入場曲久しぶりに聞いたけどいいねえ。



休憩後第6試合は優華vs大畠美咲。優華は白の競泳水着風コス。若さでまぶしい。似合ってました。


大畠とは好きだとか嫌いだとか似ているとかいろんな感情がお互いにあるようですが、この日のシングルは、
大畠が優華を叩き潰す試合になりました。私には試しているように思えましたね。
ドロップキックも何度も打てば、


うつ伏せの優華の足を後ろから固めて、次に優華の上体を持ち上げ、上体が反ったところで背中を蹴って前に突き飛ばすという、
わかにくいですかね、とにかく他では観たことない、少し厳しすぎるのでは、という攻撃まで。これは4発ぐらいやったのかな。
さらにそれだけで終わらず大畠はなんとロコモーションジャーマンを6発か7発。
優華は受けもできるほうですが、これはちょっとやりすぎだろ・・的な空気が場内に流れます。お客さん引いてました。
優華に反撃の機会をほぼ与えず大畠のワンサイドに。
しかし優華は折れませんでした。ジャーマン連発をクリア、さらに続く攻めもしのぐと反撃、ボディプレスで宙を舞い、
エルボーも打ち込みます。大畠はそれを全部受け止め、逆打ちでさらに攻めるも優華は返し、20分引き分けに。
最後は花まるどっかんが決まったところでゴング。とにかく技を食らいまくった優華が受ける強さ、強い心を見せました。
非常に良かったです。優華は強くなります。女子プロ界の中心の1人になれるでしょう。あとは大技がほしい・・・
ちなみに優華翌日のWAVEでは「小波女」(WAVE主催の若手リーグ戦)で優勝。タイトルを手にしました。やはり強くなってる。



セミファイナルはリボンタッグ選手権試合。これ20分1本なんですね・・・
王者・藤本つかさ&中島安里紗(ベストフレンズ)vs挑戦者・世羅りさ&成宮真希(.STAP)。
.STAP再結成の試合です。でも成宮はもうすぐ引退なのでベルト挑戦はこれが最後。かつて長期政権を築いた王者でしたね。

ド派手なベスフレの衣装。コスはいつものよりヒラヒラが無かったが、つっかは32歳にしてヘソ出し。


.STAP。世羅は見るたびに引き込まれていくレスラー。なるみーは表情から何から、あの「ナルシストキャラ」は完全に封印。


カンパーナで世羅が中島を捕らえる。この後成宮もカンパーナ。


.STAPは世羅が「ベスフレの弱点を見つけた」と言っていたが、それは「強すぎるから、誤爆が大ダメージになる」というもの。
この日巧みに誤爆を誘い、3度4度ぐらいあったのかな?実に世羅がうまく誘い込んでいた。なんとつっかのフィニッシャー、ビーナスシュートまでが中島に誤爆。
しかし、普通なら仲間割れをしてもおかしくないが、それぐらいで崩れるベストフレンズじゃなかった。反撃のダブルミサイル。


世羅も粘りに粘ったものの勝負をかけたダブルニーが決まらず、成宮のユルネバも決定打にならず、何より久しぶりに組んだ差か、
タッグとしてはベストフレンズのほうが上だった。最後は中島が成宮を押さえると、つっかが世羅につっかちゃんボム。いわゆるヨシタニック、タカタニック。
強かった!ベストフレンズが防衛。世羅ガックリ。


そしてベストフレンズ、マイクで「敵が見当たらない」と言ったその時!
なんとスターダムの紫雷イオ&岩谷麻優の「サンダーロック」がやってきて宣戦布告!!




アイスとスターダムは現状ほぼ交流がないけど、自分はもうここまで来ればアイスはスターダムとやるしかないと思ってました。
ただ、ここでまさかの宣戦布告です。驚き!サプライズでした。
会場は当然アイスサポーターが大半でブーイング。まあ、両者のマイクはさほど殺伐とした感じはなかったけど。
つかみ合いの乱闘も無かったし。でもサンダーロックは黒のジャージ、そしてベスフレより背が高いので、外敵感はすごく出てました。

おそらく5.4横浜文体でやるのでしょうが、つっかは「じらして、改めて発表します」(主旨)とのこと。
間違いなく、女子プロレス界のタッグ戦線の頂点を決める戦いになりそうです。必見です。5.4、行くしかない。



そんな驚きの中メインに。アイスX∞選手権。王者・星ハム子vs挑戦者・つくし。
リングアナの千春(30代後半)がこれまた競泳水着で登場、あまりに美しい肢体を披露、コンディションは完璧です。
このとき一斉にシャッターが切られた後楽園でした。いろんな水着、コスが出てきましたが、一番エロかったのは間違いなく千春でした。


さてつくし登場。私はベルト奪取を信じて疑わなかったです。豊田真奈美がかつてつけていたコスチュームで試合。


煽りVではともに家族のことをモチベーションにしていたと話した。ハム子は北海道で待つ子のために。つくしは8歳の弟のために。
背負うものがある者同士のメイン。年齢差は10以上あるけど、それぞれの気持ちがリングで火花となって飛び散ります。

しかしハム子が強かった。写真の通り、体格差が一目瞭然。特につくしはヒラヒラがついていないコスのため、細さが際立ってしまう・・・


ハム子の圧力に満ちた「お・し・りー」、「おなかいくぞー」、どすこいラリアット、など食らってしまったつくしだけど、
機動力で反撃、場外へのフットスタンプ!気持ちでは負けていなかった。手を広げるシーンが非常に多いつくし。細い身体を補う見せ方をしています。


つくしはこれでもかと何ダースもエルボーを打ち込むと、ハム子も負けじとラリアットを左右で乱れ打ち。どちらの攻撃も気持ちが入ってた。
さらにつくしは完璧にタイガースープレックスを2度目のトライで決め(重いハム子を完璧に投げ切った極上の一撃)、
得意のハルカゼにいくものの、これを2度にわたりハム子が防御。こうなるとつくしに手は無く、
ハム子はラリアット、強烈な裏投げ?いや固めたからブリザード・スープレックス?最後はフライング・ボディプレスが完璧に決まってハム子防衛。
個人的にはまさか・・・でした。軽くショック。
しかしよく考えてみればハム子の圧勝。つくしには「これは!」という場面がありませんでした。

勝ったハム子は親族が来ている、そして特に娘、家族のために負けられなかったとマイク。つくしのことも称え、つくしはハム子を称え。
最後は2人抱き合っていました。ハム子はつくしをカワイイと言い、つくしもハム子を尊敬しているんですね。


つくしは身体を補って余りある意識の高さと運動神経がある。絶対にアイスの中心になるレスラー。ただ、もう高校卒業、変わっていかないと上にいけない。


その後、つくしは5.4横浜文体での里村戦を一方的に?アナウンス。
これに優華が意義を唱え、「会社がOKと言わなくても発表していいなら、私が5.4文体でベルト挑戦します」とこれも一方的に?宣言。
文体のメイン争いが熾烈になってきました。ちなみに世羅は地元広島での大会にベルト挑戦を表明、これは発表がありました。
横浜文体のメインをめぐる戦いは熾烈になってきました。つくしvs里村、見たいなあ。

そしてエンディング。ハム子の音頭で締め。成宮も輪に加わってました。
選手が回っての握手ではなんと、雪妃、優華、山下と握手ができてうれしかったのなんの!!


とにかく楽しい大会でした。ありがとうございます。次回は5.4になるかな・・・当日は夜にノア後楽園もあるけど。
やっぱりアイスは雰囲気の良さ、選手の個性、ビジュアル、オリジナリティー、団体としてのまとまり、一体感、多彩さ、などなど楽しめる要素がたくさんあります。
一度見たらハマるのは確実です。