デラシネ(deracine)

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11・8プロレスリング・ノア後楽園ホール大会観戦記。死闘のメイン。(9日のイベントも)

2014-11-09 21:16:23 | プロレス
(最初に書いておきますが長文です)
行ってきました。曇り空の東京でしたが後楽園ホールは熱かった!

さすがにこの日は満員。バルコニーにもよく入りましたし、やはり満員だと雰囲気が違います。
南側にポツポツ空いてるところもあったけど、あれ年間シートの席じゃないのかな?
確信はないですけど。何で来ないのだろうか?

それはさておきこの日はB席が前売りから早々に完売、
自分にしては珍しくA席5000円にしましたが、その価値はありましたね。
やっぱりリングに近いところで見ると迫力が違うし、歓声も奥よりはよく聞こえますね。
1度でいいからリングサイド最前列で観たいな。。SEMでは1度あるけど(ラゾーナ川崎)。

大会は全11試合、ほぼ3時間の興行でした。
席についたらもうオープニングが始まっており、18:30には第1試合の入場開始。
進行は試合も含めて極めて巻きで行われました。最初から簡単に振り返ります。


第1試合では丸藤vsシェイン。まあ、タイトルマッチでもいいカードがここですよ。




試合はテンポが速く進み、シェインのトペ、エプロンへの投げなどが決まり、丸藤も不知火で反撃するも、
シェインは強烈なダイナミックボム!!ラストライドの要領で高々と抱え上げ、丸藤の身体が思いっきりリバウンド!!
しかしボムバレーデス狙いを丸藤が回避すると、虎王を2発。これでシェインがKO負け・・・・残念。2勝5敗だなんて・・・
来年はシェインがGHC巻く姿を見たい。絶対に見たい。今年の悔しさを来年に爆発させてほしい。
丸藤は3敗もしてリーグ戦終了。調子が良いと見えただけに残念。


第2試合は彰俊vsカバナ。

彰俊の厳しい攻めとカバナの陽気さと相反する内容でしたが結構締まってました。
彰俊の滞空ブレーンバスター、カバナの脳天エルボーとありましたが最後は彰俊がスイクルデス、しかしカバナブロック!
そこから仰向けの相手の足に自分の足を引っ掛けて自分は前に倒れこむ、「カバナ固め」で電光石火の3カウント!!
大喜びのカバナ、呆然とする彰俊。カバナ、さすが元NWA王者。結構面白い試合でした。


第3試合では中嶋vs関本。この日の公式戦ではこれが一番内容的によかった。


始まる前の会場の期待感も凄かったしね。その期待を上回る内容だったと思います。勝ったほうが優勝決定戦へ前進。
勝彦は敢えて蹴りを封印したように見え、関本に対しエルボー、チョップで挑んでいっていたようにも見えます。
関本は相変わらずのド迫力の攻めでしたが、凄いのは勝彦と比べても機動力が遜色ないこと。動きも俊敏です。
そんな2人の技術と体力と気迫が混ざり合った攻防には酔いしれました。ここはNOAHのリングだけど、そんなん関係ないぐらい。
勝彦はコーナーの関本への浴びせ蹴りなどで攻め込むもののジャーマン以外に決定打が出せず、
最後は関本のラリアット、ぶっこ抜きジャーマンの前に敗れます。勝った関本もダメージは大きかった・・・
とにかくこの2人はお客さんが沸く試合ができる。それが2倍、いやそれ以上になり、極上の試合でした。
終わって倒れこむ両者。ジャーマンは強烈でした。



第4試合は森嶋vs小島。かつてのGHC戦@両国ですね。
まあ、途中で超危暴軍が介入したことで冷めてしまいました。悪い試合じゃなかっただけにね。
最後は森嶋のバックドロップ。小島脱落、関本がAブロック勝ちあがりとなりました。森嶋勝てば関本進出なので、
関本ファンは森嶋応援していましたね。マイクの時に隣の席の人が拳王に「誰だよ!」って言ってた。知らなかったみたい。
知らないのは仕方ないけど、それをわざわざ言いますか・・・苦笑
あと、小島が勝って小島のAブロック勝ち上がりを予想していた人も多いと思うけど(自分もだけど)、意外と言えば意外な結末。

いっちゃうぞバカヤローの時。マシンガンチョップ、ローリングエルボーも出してた。小島はノア好きなんだな。


大原の「ドンが大事なこと2回いっちゃうぞバカヤロー!」からのかかってきなさい×2の超危暴劇場。この日2回行われました。



第5試合はヒーローvsストーム。NOAH愛にあふれるガイジン2人。ストームはテーピングが痛々しい。
ヒーローは緑コスチューム、エルボー、セントーン、さらにロープ使って回転してエプロンに立つ三沢ムーヴも披露。
お客さん口々に「三沢だ、三沢だ」。
しかしストームも消化試合ながら奮闘しました。終盤は盛り上がった。優良ガイジンです。ヒーローのエルボーから、
最後はストレッチプラム!これは川田技。こういうところがうれしいですね。継続参戦も希望。NOAHはずっと呼ぶべし。



第6試合は田中将斗vsマイキー。田中は連戦でハードな試合が続きタイヘンだったと思うけど、それを全く感じさせない。
マイキーはシングルでもいいところを見せている。永田にも勝ったし。ゴツゴツした2人の攻防は見事でした。
エルボー合戦で場内ヒートアップ、田中のスーパーフライも完璧、マイキーの低空ラリアットもズバリ。
最後は田中のスライディングDをマイキーがかわすと強烈なマイキーボム!これは田中も効いたと言ってたが、3カウント許さず。
ならばとマイキーはムーンサルト。ブルーベンジェンスと名がついたこの技で田中から3カウントの大殊勲。田中を1歩後退させます。
それにしてもリーグ戦を通して田中の気迫、プロレスは凄かった。全レスラーが見習うべきものが田中にはある。まだまだNOAHに上がってほしい。


終わってノーサイド。タッグでも激しかったし、結構手が合う2人なのかも。



第7試合は永田vsヨネ。こうなるとなんとなく先が見えてくるが・・・
しかし強かったのが永田。ヨネを圧倒し、決勝は永田と関本なのか?!と思ってしまうほどに。
場外エクスプロイダー、大中西ジャーマン、そしてバックドロップ。何から何まで永田の気迫と技が上回ってました。
それでもヨネは挫けなかった。特に永田の攻勢を止めた足をなぎ払うようなローキックはあまり見られないもの。これは良かった。
その後の側頭部への蹴り、そしてロープ無限往復からのラリアット、キン肉バスター。なんと永田をヨネが止めました。
いい試合ってよりも永田の強さとヨネの意地とがぶつかり合った内容。この2人も結構手が合うんですヨネ~



さてこれでBブロックは8点の4人のうち田中と永田が敗れて、残るはマイバッハと杉浦のみ。
公式戦最終試合で勝ったほうがBブロック勝ち上がり。うーん。うまくできている(笑)

第8試合はその杉浦vsマイバッハ。2人とも決定戦に進んでも休む時間があまりない、だからかそれ以外の理由か?短期決戦に。
マイバッハがパワーで押し込みマイバッハボムを狙うも杉浦が回避してなんとフロントネックロック!
さらに1度後方に回転してグイグイ締め上げる、久々に見せるスギのこの技!かつてこれでKENTAを破ったことも。
マイバッハをなんと1分54秒で締め落とし、Bブロックから優勝決定戦進出!!秒殺劇に場内歓喜!!いやー、さすが杉浦。
この結果、杉浦vs関本の優勝決定戦に決まりました。



第9試合、第10試合(セミ)はジュニアによる8人タッグとタッグマッチ。写真なしです。
拳王&大原&北宮&熊野なんてうまくいくのか、と思ったら、超危暴の2人は熊野と北宮を働かせる展開。
相手の小川&ザック&クレイジー&ペサディーヤの早いタッチワークの前に翻弄される若い2人。
しかし大原と拳王が出てきては風景も一変、さすがGHCジュニアタッグ王者。最後は拳王のドラゴン1発でペサをピン。
試合内容としては全然でした。ひどいと言っていいレベル。最後に拳王大原がGHCジュニアタッグに向けたマイクで締め。
拳王は友達3人連れてこいと。いいこと言った。大原のムイ・ビエンは反応したお客さん多し。

セミのほうは正統派のタッグ対決、原田&玄藩vs石森&小峠。原田と小峠が12・6有コロの前哨戦、激しくやりあった。
玄藩は玄藩太鼓とツバ攻撃で、石森は玄藩に度々股間を掴ま・・・いや、華麗な動きで魅了。それなりに面白かったです。
小峠がキルスイッチで玄藩に勝利、原田と小峠の前哨戦はこれからも続きます。有コロは勝敗が読めないな・・・
あと、この試合は開始前に玄藩がマイクを始めると、睨み合っていた原田と小峠がゴングを待たずにはじめてしまうという新しいパターンも。


メインはグローバル・リーグ2014優勝決定戦。
杉浦貴(NOAH(NO MERCY)・Bブロック1位)vs関本大介(大日本プロレス・Aブロック1位)。





もう、今年NOAHマットで行われた試合では文句なしのベストバウトでしょう。(全部見たわけではないけど)
それぐらい凄かった。激しかった。会場の沸き方も半端無かった。この試合1つでこの日の興行が大成功となりました。
お互いに直線的なファイト。そのぶつかり合いはリングの上に火花が散るどころか交通事故の連続のような!
関本はチョップで、杉浦はエルボーで試合を作り、幾度となく行われたブレーンバスターの掛け合いで見ている側にも力を与えます。
出す技はお互い至ってシンプル。関本はフライングボディプレス(杉浦は剣山してヒザにダメージ)、サソリ固め(これは杉浦も苦しんだ)、
アルゼンチンバックブリーカー、効果的に決まったヘッドバット、
そして問答無用のラリアット。何発打ったのだろう・・・ジャーマンも2度ほど火を噴きます。
2発目のジャーマンはカウント3が入ってもおかしくない一撃。
ラリアットは杉浦が耐え抜くシーンも多かった。倒れない。打ち続ける。その攻防が幾たびもありました。その度に燃え上がる場内!
杉浦は蹴りも使い、またスピアーも何度か出しました。さらに終盤2度決まったドラゴンスープレックスも強烈。
そして杉浦が最後に頼ったのがエルボーでした。

このエルボー、いつも書いていますが相手に的確に「入れて」います。負けじと関本もチョップを叩き込みますが、
終盤勝利を引き寄せたのが杉浦のエルボーでした。何度も何度も立ち上がる関本にエルボーをこれでもかと打ち込みます。
よく見せる相手の頭を掴んでのエルボーに、後頭部から打つエルボー、ワンツーエルボー。エルボー祭りでした。NOAH所属なればこそ。
しかし関本はフラフラながらもラリアット。しかし杉浦はそれをエルボーで3度迎撃!ここまで徹底したエルボーでした。
最後はもう視点の定まらない関本にオリンピック予選スラム。何度も立ち上がった関本でしたが、これで3カウントを聞きました。
杉浦が優勝で今年のグローバル・リーグ戦に幕。壮絶な試合で幕。

とにかくこれが心に残るプロレスです。
NOAHファンとすれば他方は大日本の関本ですから悔しい部分もありますが、関本が本当に強いのだと誰もが理解したでしょう。
そしてその関本に最後まで負けなかった杉浦の、関本の心を砕いたエルボー、これは印象に残りました。
2人とも怪物です。特に関本は公式戦で中嶋と激闘の後でしたからしんどかったでしょうが、それを感じさせませんでした。
本当に、心が震えました。こんな試合を見れて幸せです。やりすぎかもしれない、事実途中で「もういいよ・・・」とも思いました。
それでも両者は立ち上がりました。男と男、団体と団体、いろんな見方があったでしょうが、ただただ正面から戦う2人の姿・・・
ゾクゾクしましたね。全てのお客さんが満足したでしょう。


終わって2人握手、そして関本には関本コール。大日本ファンが音頭を取っていたでしょうが(去年のKENTA戦後もそうだった)、
NOAHファンでも心から関本コールを送ったと思います。試合中も杉浦コール、関本コール、どちらも凄かったですね。



終了後には表彰式。
三賞は殊勲・中嶋勝彦、敢闘・永田裕志、技能・田中将斗、プロレス格闘技DXから特別賞・クリス・ヒーロー。
ヒーローの受賞で和む場内。去年優勝の永田に敢闘賞って面白いですね。ノア側が決めたとすれば(笑)
とにかく、このリーグ戦は優勝決定戦に代表されるように好勝負が多かった!とても面白いリーグ戦でした。
来年以降も多くのファンが期待して見てくれると思います。どんなメンバーで行われるでしょうか。





写真撮影後に丸藤と杉浦が残り、杉浦はマイクで丸藤のベルトに挑戦表明。12・6有明コロシアムでの選手権試合が決まりました。
丸藤は「断る、いや、断れる理由がない」と受諾。今日は第1試合、リーグ戦では3敗を喫した丸藤でした。



最後に杉浦インタビュー。

嬉しい、と素直に気持ちを表し、関本は怪物と評し、NOAHのリーグ戦だから負けられなかったとのことでした。
さらに有明コロシアムでのタイトルマッチでは「NOAHに残った2人で最高のものを見せたいと思います」との言葉。

杉浦は14年前NOAHでデビュー。NOAHデビュー第1号でした。
そこから団体の良いときも悪いときも見てきた、そしてここ数年は人がどんどん去っていった。
でも残った俺たちで最高の試合を見せたい、その気持ちでしょう。NOAH愛にあふれている杉浦らしい。
これは「NOAHファンとして残った」自分のような者にとってもうれしい言葉でした。
6・13での彰俊の「心は常にNOAHでした!」と同じように。

最近はリングも、あるいはファンもボーダレス化がどんどん進んで、選手やユニットについたファンも多いと思います。
その反面古くからのファンは「団体」という意識が非常に強いのも確かです。
そのファンを掘り起こす、定着させることに最も成功したのが新日本。ドラゴンゲートや大日本、DDTも同じですね。
それはともかく、NOAHに残ったメンバーで盛り上げよう、その意識はとにかくうれしいものでした。
近年は団体の柱であったKENTAまでもが抜けた2014年でしたからね。その締めのビッグマッチでNOAH頂上対決です。
極上の試合が期待されます。有明コロシアム、行くしかありません。

44歳の杉浦ですが、まだまだ若い。客出しには「ナンバーワン野郎」が流れていました。(ハイロウズ?クロマニヨンズ?)


以上です。
こういう試合、こういう大会を見せていただくと、
やっぱりNOAHからは離れられないですね。
NOAHはやっぱり面白いんだと再確認しました。


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さて今日11月9日は「トレッサ横浜」で12・6有明コロシアム大会へ向けたプロモーションとして、
「有明コロシアム全対戦カード発表」と「公開記者会見」が行われましたので行ってきました。
朝方雨が降っていたので(リング設置ができず)予定していた試合が行われませんでしたが、
トレッサ内のイベントスペースで14:00からイベントは開催されました。

まず全対戦カードです。


試合順に、
北宮vs熊野、小川&ザックvsクレイジー&ペサディーヤ、
「シェイン&マイキー(TMDK)」&ストームvs関本&「宮本&木高(ヤンキー二丁拳銃)」、
田中将斗&彰俊&玄藩vsヨネ&中嶋&石森、マイバッハvs天山、森嶋vs小島(GHCヘビー次期挑戦者決定戦)
GHCジュニアタッグは拳王&大原vs獣神サンダー・ライガー&タイガーマスク(四代目)、
GHCジュニアシングルはセミで原田vs小峠、GHCヘビーがメインで丸藤vs杉浦。全9試合です。


うーん。ヤンキー二丁拳銃、初のNOAH(SEMはあるけど)は第3試合の6人タッグ・・・勿体ない気も・・・
でもザックや石森、関本や田中や中嶋までもアンダーカードで勿体無い気も・・・・セミとメインにかなり絞った感がありますね。
天山の登場は意外でした。あと小島と森嶋は予想してた人も多いはず。消化不良に終わった後楽園の決着戦です。


そして各選手からコメントがありましたが、
うーん、もっと元気よくやってほしい、少しは内容を考えて気の利いたコメントをしてほしいと思いました。
大原は唯一、会場から近い武蔵小杉出身であることを持ち出し(私も住んでいますが)、お客さんに受けていましたが、
他はサッパリでしたね。会場が変わったりいろいろ大変だったかもしれないけど、
マイクの音量も小さい(施設内なので仕方ないけど)、記者の質問もダラダラ、大川リングアナの進行も「えー」がやたら多い、
ちょっと残念。NOAHやプロレスを知らない方も多くいる場所なので、もうちょっと締まりのあるイベントにしてほしかったです。
私は常に「初めて来た人がどう思うか」を第一に考えています。大会も、イベントも。
また記念撮影も最前列にいたブルーシートの人たちが座ったままで、後でHPにUPされた集合写真の人が少ないようにも見えました。
(私も少し写っていますが・笑)

なお、ここでも杉浦は「残った2人」という表現を使いました。
さらに、11・24後楽園の前哨戦「丸藤&ヨネvs杉浦&田中」が、GHCタッグ戦に変更!!
急遽決まった形です。挑戦者の杉浦がここではタッグ王者として丸藤を迎え撃つ、そういう状況ですね。
面白そうです。16日横浜ラジアントホールでも前哨戦があり(ジュニアとヘビーのダブル前哨戦)、全部行きたくなってきました!!
丸藤も「今年最後に出せるものは全部出す」と言っていました。

その後ファンとの撮影会がありましたが私は参加せず退出。
でもこういうイベント、大事ですね。定期的にやってほしいし、各地でやってほしいです。
コメント詳細はNOAH公式サイトでご確認ください。

以下、トレッサで撮った写真です。twitterにも上げてますが。
丸藤副社長。黒のジャケットが似合ってました。


原田と小峠。緊張気味の原田と悪い意味で笑っている顔が多かった小峠。


武蔵小杉アピールの大原。いい人だ・・・喋り方も最もよかった。「ムイ・ビエン」も出た。


昨日激闘を終えたばかりの杉浦。渋いカッコいい。


丸藤コメント中。


有明コロシアムで戦う両雄。目を閉じてるところを撮ってしまった・・・



以上です。長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。


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