デラシネ(deracine)

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女声合唱曲『時無草』。

2011-12-11 23:25:56 | 音楽
今は全く関わることができていないのですが、私は合唱も好きで、
それは「歌うこと」ももちろんですがそれ以上に「合唱曲」が好きでもあります。
(なんだこのくどい説明から入る文章)

中学のクラス対抗合唱コンクールの話は度々このブログにも出てきますが、
その時に半分目覚め、さらにその後中学で一瞬合唱を齧ってさらに目覚めました。
齧った、というのは私の中学に合唱部があったのですが、部員は女性ばかり。
でも合唱部の先生(音楽の先生でもある)は混声合唱をやりたいとのことで、
私の学年から数人に声をかけ、一瞬ではあるけど男性のパートを作ったのです。
その中の1人が私。クラス対抗では指揮者をやったので歌えてませんでした。


ずいぶん前置きが長くなったけど本題。
その合唱部に入って、秋田県の某コンクールに出た時に、
全員で混声合唱曲(たしか『青葉の歌』だったような…)を歌ったほかに、
女性だけの「アンサンブル」として3年生女性部員5、6人が別に歌を歌いました。

その時にアンサンブル曲としてチョイスしたのが、
『時無草』(ときなしぐさ)
という曲です。

当時こんないい曲が他にあるのかと思うぐらい、
この曲の美しさに感動しました。
女性曲らしく優しい展開から大胆な転調、そしてラストの盛り上がり。
特にラストは涙があふれるぐらい。素晴らしい曲です。

ところがそのコンクールで聴いたのを最後に、その曲とはお別れ。
これが歌謡曲とかならCDでも買えばいいのでしょうが、合唱曲はそうもいきません。
大学ぐらいの時かな、やっと磯部俶(いそべ とし)さんという人が作曲したことを知りました。
しかしまた聴きたいと願っても入手はできないまま。

そして時は流れ、すっかりその曲のことも忘れていましたが、
先日ふいに思い出し(合唱コンクールの新聞記事を読んでいたときかな)、
調べてみたらさすがインターネット。ありました。
詞は詩人として有名な室生犀星のもの。(室生犀星は“ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの”で有名)
YouTubeであっさり見つかったどころか、iTunesで売ってさえいました。

おそろしい、いやありがたい世の中になったものです…
インターネットに、ITに感謝ですね。


時無草


↑これは、ある程度年齢のいった方々の合唱です。(これしかなかった)
本来は中高生のほうが私はいいと思いますが、メロディーの美しさは伝わります。
ちなみにこの歌っている方々は「鳳鳴合唱團」とあり、台湾の合唱団?のようですが、
私の母校大館鳳鳴高校とは関係ないです。


合唱では一般的な中高生が歌う合唱曲も、女声も混声も男声(グリークラブとも)もみんな好きです。
聖歌も好き。古いのも好き。ゴスペルはちょっと苦手。
また今後合唱のことも書いていきます。

声は最高の楽器。
たとえ文明を全て奪い去られても、人間は歌うことができます。
楽器は人間の中に残るのです。