デラシネ(deracine)

阪神タイガース・NOAH・BUCK-TICK・酒場・鉄道など

裁判員裁判スタートに思う。

2009-08-04 21:38:15 | weblog
まあ、完敗ですな。
大和の2安打以外は無安打、無四球、無抵抗。
こういう試合もシーズン中はあると思うが、
明日はやってはいけない。明日は岩田ですか?頑張ってください。

-----

昨日から裁判員裁判がスタート。
まあ、そういう制度があるからには人生で一度は体験しておきたいことですが、
気になるのは従来の裁判官の態度でしょうね。

要は、自分たちの今までの立場が一般人に取って代わられてしまうわけですから、
面白くない人、多いと思いますよ。
苦労して司法の道に入ったのに、法律が変わったばかりに、
全ての裁判ではないとはいえ、裁く立場を市民にも譲るわけですから。
たとえ話にもならないかもしれませんが、私の今の仕事を仮にどっかの一般人と一緒にやっていくことになったら、
それは絶対に嫌です。こっちはプロなんだぜ、という意識が間違いなく働きます。

ですから、裁判の中で裁判長が裁判員を半ば説得する、自分たちのやりたいように懐柔する、
そういうことが起こりうると思うんですよ。
事実、以前あった裁判員裁判に向けた模擬裁判で、
市民が裁判官のある言葉によって、最初に考えていた判決とは違う結論を出した、
というのがニュースになったことがありました。
それだけ裁判官の言葉って重いし、影響があるんですよね。
その言葉とは、

「我々はそういう結論を出してこなかった」

という主旨のものでした。我々裁判官はそうじゃない、というプロの意識が見え隠れする発言です。
例えば殺人事件などでおいては、よほど冤罪が疑われるものではない限り、
市民の感覚なら死刑、と思うでしょう。ところが裁判官は違う。
もちろん死刑になる場合もあるでしょうが、様々な角度から見ての判断になるわけです。

個人的には裁判員制度はいいと思っていますが、
果たして裁判員を務める市民が自由に自分の意見を出せるのか。
裁判官側の恣意のまま審理が進むことはないのか。
そこが気になります。