デラシネ(deracine)

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NOAH9・29大阪大会観戦記!

2007-09-30 20:54:47 | プロレス
行ってきました大阪大会。
新幹線に乗って、プライベートでは8年半ぶりの大阪。
まずは新世界の某居酒屋で大阪を味わう。やっぱ串カツでしょう。
↓当然ソースの2度付けは禁止。右の写真、手前の食い物はどて焼き。うまい。
  

結構飲んでそれから大阪府立体育会館へ。
大阪ミナミの中心、難波駅から近く、街の中にひょっこり体育館がある感じ。
横浜文体にもどこか似てる。


体育館は長方形。武道館を見慣れているせいか、思ったよりは広くなく、2階席も東西を使うのみ。
でも、客はよく入り、アリーナはほぼ満席、2階席も9割近い入り。
大阪は集客に苦戦すると聞いてましたが(実際南北2階席は入れてないのでアレではあるが)、
十分な観客数。発表4200人も納得できますね。
雰囲気もよかったです。大阪ってもっとガラが悪いのかと思ってましたが(←偏見)、
全体的にいいカンジで進みました。

試合のまえには調印式。写真撮っちゃいました。


さて、試合。
で、今回は雰囲気のよさもあったのか、全体的に試合は面白かったんです。
第1試合こそ今ひとつながら、第2試合では百田がパンチ軍団相手に大奮闘。
第3試合は森嶋の大暴れに大興奮。同期橋を事も無げに粉砕。
第4試合では秋山登場。この試合も攻防にテンポがあって面白かった。かつて因縁のあった秋山と小川の絡みは面白い。やっぱ動ける選手は見てて楽しい。
第5試合もテンポがよく、GHC挑戦者リーグに出た人たちは好調を維持しているのがよくわかった。
特に潮崎は最後ヨネのキックに散ったものの、もうトップ戦線で遜色ない戦いができている。あと何かがあればベルトにも絡める。

第6試合は彰俊・KENTA・石森に高山・佐野・青木という楽しみな6人タッグ。
この試合はいつもどおり高山を一切恐れないKENTAの蹴撃で場内大盛り上がり。
他の4人もいい所を出し合うも、2人の戦いが中心でした。
ノーフィアーは高山の代名詞だが、本当のノーフィアーはKENTAなのかも。
最後は関節技で攻めまくった青木を彰俊が強烈なスイクルデスで沈める。
そして試合後彰俊はタッグリーグの開催を提言。新パートナーの存在も匂わす。
(なお、今日4チームによるタッグリーグ開催が発表され、彰俊はバイソンとタッグ結成。
っていうか、いつタッグベルト返上が発表されたんだ?)

第7試合はGHCジュニアタッグ。王者鼓太郎・マルビンにドラゴンゲートから土井・堀口組が挑戦。
ドラゲーからは3度目の挑戦、個人的にはベルト移動もありかと思っていたが、NOAHの壁は高かった。
それにしてもこの試合、いわゆるノンストップ・バトル。
攻守が目まぐるしく入れ替わり、どっちが優位なのか全くわからない。
ただ、印象に残っているのが、ドラゲー組の合体技狙いを、数度リッキーがトップロープ渡りなどで阻止したこと。
さらにいろんな決め手を持つ土井に大技を出させなかったこと。
終盤は土井と堀口をうまく分断し、うるさいセコンド吉野も蹴散らしたこと。
このあたりが勝負を分けたか。堀口はビーチブレイクを決めたが、神が宿る(髪は宿らない)逆さ押さえ込みは決まらず。
それにしても強かったのが鼓太郎。要所要所で試合を締め、1枚違う雰囲気を持っていました。
ブルーデスティニーも完璧、最後は粘る堀口を肩車から前に落とす技で仕留め、
ベルトを守りました。
メインも良かったけど、試合としてはこの試合が一番面白かったですね。
それと、負けた堀口はご存知「ハゲ」キャラ。観客も「ハゲ!」連発。
中でも自分の近くの観客のヤジには笑った。
「ハゲ!ジャマするな!」「ハゲ!下がっとれ!」ぐらいはまだいいが、
「ハゲ!何でハゲとんのじゃ!」には笑いが止まらず。
それにしても王者組はどこまで防衛するんだろう。

そしてメイン。
GHCヘビー級選手権試合、王者三沢光晴-挑戦者丸藤正道。
時代を守るのか、時代は動くのか。
9ヶ月ぶりの再戦は立場を変えての試合となりました。
私は実は、丸藤が勝って、時代を動かす瞬間を見るつもりで行ったんです。
でも…
結果から書きますが、三沢が意地を見せて防衛となりました。
特に三沢はエプロンでのタイガースープレックス、鉄柵に腹から落とすタイガードライバー、不知火をこらえてのフェイスロックなど、
普段よりもとにかく意欲的に動いていました。
丸藤はとにかく動く選手。ところがその丸藤以上に三沢が動いた印象。
コーナーからの攻撃も多用し、丸藤にペースを握らせません。
丸藤も当然反撃します。不知火は通常版と雪崩式を決め、トラースキック、低空アックスボンバーなども的確にヒット。
ところが、今までひらめきでヘビーとの壁を打ち破ってきた丸藤ですが、
いつもどおりの動きを超えるものが出てこなかったのも事実。
ポールシフトを封じられ、コーナー上での争いに負けると、後は成す術がありませんでした。
印象的だったのは最終盤、コーナーに控えてエルボーを狙う三沢の姿。
リング上で立ち上がるのがやっとの丸藤をじっと見つめ、そこから強烈なランニングエルボー。
あの場面、「丸藤、お前にはまだまだ俺という壁があるんだ」というメッセージを発しているように見えました。
最後は通常のエメラルドから、ブレーンバスターのように持ち上げて落とす変形のエメラルド。
時代とベルトは三沢の手元に戻ってきました。
光ったのは三沢の意欲的な動きと丸藤に惑わされない精神力と風格。
これまでの防衛戦はイマイチな内容が多かったが、今日は満足でした。
ただ、終盤コーナー上でのもつれあいでの技の失敗など、両者にややミスもあり、
うーん、とうなる場面も。それがなければ「大満足」でした。

いずれにしても丸藤は過酷なリーグ戦を乗り切ったのに、
三沢は超えられず。当然このままでは終わらないでしょうが、三沢超えにはもう1歩何かが必要です。

それにしても楽しい大阪観戦でした。
カード次第では客も入るし、試合がよければ雰囲気もよくなります。
大阪は難しい土地と聞いてましたが、選手・団体の頑張りでどうにでもなることがわかりました。
私もまた、機会があれば大阪上陸をしたいと思います。
最後の写真は勝利して引き上げる三沢です。