OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

英亜里の色彩~テロリストよ、これを聴け!

2015-01-21 15:28:46 | 歌謡曲

娘の季節 c/w 女は恋が好き / 英亜里 (CBSソニー)

筒美京平の天才性はあらためて言うまでもありませんが、それをサイケおやじに再認識させたのが、昭和45(1970)年に英亜里が出した本日掲載のシングル盤です。

もちろん「再認識」と書かねばならなかったのは、これを聴いたのがリアルタイムではなく、世に出てから相当後に中古屋での邂逅だったという、例によっての事情があるわけでして、些か確信犯かもしれませんが、だからこその覚醒は強い印象となったのでしょう。

なにしろA面収録の「娘の季節」からして、演歌系歌謡曲のイメージが強い英亜里の個性を逆手に活かしたソウル風味の歌謡ポップス仕立てになっているところが素晴らしく、同時期のいしだあゆみが歌ってもOK!?

それほど筒美京平ならではの世界が味わい深いメロディとアレンジに結実し、加えて相性バッチリという橋本淳が綴った歌詞を節回す英亜里のボーカルが巷間云われるとおり、都はるみ調なんですから、たまりません♪♪~♪

当然ながら、英亜里もフォロワーとしての存在をあえて否定しない潔さがリスナーに好感を与えてくれる個性かと思います。

一方、作詞:山口あかり&編曲:有明春樹と作り上げたB面収録の「女は恋が好き」は、筒美京平の今日的評価とは異なる印象のド演歌になっていて、非常に濃い仕上がりなんですねぇ~~。

このあたりを「良」とするか否かで、作曲家としての筒美京平への思い入れにも格差(?)が現れるかもしれません。

そしてサイケおやじは、このB面が大好きなんですよ♪♪~♪

ということで、筒美京平の懐の深さを満喫出来る1枚ではありますが、歌手としての英亜里にも充分に魅了されてしまう名盤かと思います。

さて、最後になりましたが、世界中を震撼させるイスラム国による邦人誘拐事件!

巨額の身代金要求よりも、日本という国家国民に真っ向からケンカを売ってくる、その態度は絶対に許せません!

当時に囚われている人質の安否、そのご家族や関係者の心中如何ばかりか……、全く胸の潰れる思いですが、あえてテロリストに一言!

おまえらの心根みたいな真っ黒な衣装しか身の着けない者と日本人は違うという事、例えばこのシングル盤のように、多種多様なカラフルな趣を持っているのが、その証ですよ。

そこを考え直して即刻、人質を解放せよっ!

悔しかったら、聴いてみろっ!

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ようやくシャデラックスの実力に気がついたです

2015-01-20 15:22:57 | 歌謡曲

あしたのニュース / ザ・シャデラックス (CBSソニー)

これも先日掲載したクラフトと同じく、某ネットオーションで落札した纏め買いシングル盤の山に埋もれていた1枚で、もちろんシャデラックスは「君について行こう」や「希望」等々の大ヒットを放ったカレッジフォークのグループなんですが、どちらかと言えば、サイケおやじにとっては守備範疇外の存在なので、この「あしたのニュース」も初めて聴いたのが本当のところ……。

ですから、発売されたのは何時だったか?

あるいはヒット状況は?

という真相は知る由もありませんが、山川啓介の綴った歌詞は「高速道路に木がはえて」とか、「政府が徹夜で協議して」とか、そんなSF的な反体制趣向があるあたり、如何にもという狙いを感じてしまいます。

しかし渋谷毅の作編曲が予想外にオシャレなフィーリングで、シャデラックスのコーラスワークも自然体ですから、妙なイヤミが滲まないところは、完全にサイケおやじの先入観が否定されたんですねぇ~~!?!?

ご存じのとおり、シャデラックスは昭和40年代前半には既に有名になっていて、実はサイケおやじもその頃に一度だけライブに接していますし、テレビ出演を見るかぎりでも、なかなか歌も演奏も上手いなぁ~~、というのが正直な気持ちでした。

それでも時代はエレキ~GSブームの真っ只中!

当然ながらサイケおやじの興味はそっちのベクトルに大きく傾いていましたから、聴かず嫌いと言われても、反論は出来るはずもありません。

というよりも、今になってシャデラックスを認識してみると、カレッジフォーク云々よりも、もっとポップス寄りのコーラスグループとしても存分に人気を得ていたように思います。

ちなみにメンバーは山中敏、時枝康郎、猪原真作、森山哲至というのが公式プロフィールで、各々が楽器も担当していたのですが、サイケおやじには名前と顔が一致しませんし、前述したライブステージを見た時も、楽器の持ち替えがメンバー間であった様な記憶なもんですから、本質的にはコーラスグループだったのがシャデラックスの本質かもしれません。

ということで、コーラス&ハーモニーが得意なバンドやグループは、なかなか要注意というのが本日の結論です。

実は、好きなんですよ、そういうジャンルも♪♪~♪

密かに(?)蒐集したレコードも少なからず有りますので、追々にご紹介していきますね。

よろしくです。

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それふうの渚ゆう子

2015-01-19 14:58:30 | 歌謡曲

今日からひとり / 渚ゆう子 (東芝)

ちょっと見、ユーミン!?

と思ってしまうのが本日掲載のジャケ写でしょう。

実際、サイケおやじは中古屋での遭遇時、そんな既視感に襲われたんですが、実態は昭和47(1972)年に発売された渚ゆう子のヒット盤です。

まあ、今となっては如何にも当時のメイク&ファッションも懐かしい感じではありますが、肝心の中身の収録A面曲「今日からひとり」にも、なかなかの面白味があるんですよ♪♪~♪

もちろん作編曲が筒美京平とくれば、作詞は橋本淳という黄金コンビですから、仕上がりの普遍的な魅力は言わずもがな、しかしサイケおやじとしては、もしかしたら、これってGS歌謡期の未発表曲をリアルタイムの流行だったバート・バカラック風味に改変しもの?

なぁ~んていう不遜な想いを抱いてしまうほど、クセになる名曲名演として、大好き♪♪~♪

それは本来エレキギターで演じられるところをアコースティックギターやソプラノサックスで代替えしたとしか思えないアレンジやサビのメロディの和風モロ出しのフィーリングに強く感じられ、もしもこれを自分でバンド演奏出来るとしたら、絶対にエレキがリードするGS歌謡にしてしまいたくなる、そんな誘惑を覚えるほどです。

また、渚ゆう子のボーカルが、ここでの曲調やアレンジにジャストミートしている事も大いに魅力です。

ソフトな節回しと暖か味の滲む声質が、実に良いんですねぇ~~♪

告白すれば、サイケおやじは昔、岡崎友紀が歌う「今日からひとり」を夢想したこともあったんですが、今は渚ゆう子のバージョンが極みのゾッコン!

ということで、昭和40年代後半のポップス歌謡には、案外とGS期にオクラ入りしていたメロディが再編転用という真実があったんじゃ~ないでしょうか?

しかも、「渚ゆう子=ベンチャーズ歌謡」という公式を逆説的に利用したとでも申しましょうか、今日は流石に昭和歌謡曲の深淵を感じているのでした。

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アイドル冬の陣:ザ・リリーズ篇

2015-01-18 14:19:28 | 歌謡曲

恋に木枯しc/w 恋のシュプール / ザ・リリーズ (東芝)

冬真っ盛り、インフルエンザの感染や各地の暴風雪で難儀されている皆様も大勢いらっしゃると推察しております。

そしてサイケおやじとしては、そういう苦界にお見舞いがわりというわけではありませんが、とにかく今日は昭和51(1976)年に発売されたリリーズの冬の歌♪♪~♪

もう、収録両面の曲タイトルやジャケ写からして、冬場りアイドルは、こうあるべきという素敵な定番になっていまよ。

なにしろ、作詞:伊藤アキラ&作編曲:森岡賢一郎の提供したA面「恋に木枯し」がアップテンポの明るい歌謡ポップスで、しかもリアルタイムで温故知新的な流行になりつつあったアメリカンオールディズ調が入っているのですから、リリーズならではの爽やかでハートウォームなコーラス&ハーモニーも素晴らしい仕上がりなんですねぇ~~♪

 カゼをひいたら、大変、あなたに会えない

というシンプルな本音を歌い込んだ歌詞も、リリーズが演じればイヤミが無くて、良い感じ♪♪~♪

また、作詞:伊藤アキラ&作曲:萩田光雄によるB面「恋のシュプール」が、ちょっぴり幼い感じの童謡風ポップスになっているのも、なかなかリリーズの本質に迫る魅力があろうとも、森岡賢一郎のアレンジがまたまたオールディズ調の入ったしぶとさで、むしろこっちか好きという皆様もいらっしゃるような気がします。

う~ん、こういう罪の無いホノボノフィーリングも、ある意味じゃ~、アイドル歌謡の王道なんでしょうねぇ~~♪

ということで、冬に冬の楽しみがある事は言わずもがな、ならばトコトン楽しみたいのが人情でしょう。

リリーズ歌には何か、諸衆を素直にさせてしまう秘密の力があるのでしょうか?

今となってはロリマニア御用達という感も強くなっている当時のリリーズに対し、そういう趣味の無いサイケおやじが断定を述べる事は許されませんが、昭和の歌謡曲ならOKですよねぇ~♪

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竹越ひろ子の押しまくり歌唱が好き

2015-01-17 14:47:55 | 歌謡曲

■東京ながれもの / 竹越ひろ子 (キングレコード)

例によってサイケおやじの勘違いと思い込みかもしませんが、和製ソウルシンガーのひとりが本日掲載のシングル盤A面曲「東京ながれもの」を昭和40(1965)年からの大ヒットロングセラーにしている竹越ひろ子です。

なにしろ、その歌いっぷりが所謂ドスの効いた声質と洋楽っぽい節回しに顕著で、一度聴いたら忘れられない強い印象になるんですよ。

実はこの「東京ながれもの」、ご存じのとおり、渡哲也が自ら主演した同名映画(日活・鈴木清順監督)の主題歌として、本人のレコードもヒットしたという競作盤でありながら、朴訥な味わいの渡哲也のバージョンとは異なる押しの強さが、まさに竹腰ひろ子の魅力の一端かと思うばかりです。

ちなみに楽曲そのもののメロディーは作者不詳という伝承歌のようですが、竹越ひろ子のバージョンは作詞:永井ひろし&編曲:桜田誠一というスタッフで作られ、これまでに他にも大勢の歌手や映画スタアによってレコーディングされてきた「東京ながれもの」の定番スタイルを築いた仕上がりになっているようです。

また、後に知った事ではありますが、竹越ひろ子のキャリア初期には力道山の経営していたナイトクラブでの専属歌手時代があり、歌っていたのはジャズのスタンダードな歌物曲だったそうですから、既に述べたようにサイケおやじが感じた洋楽フィーリングは、その頃に培われたものなのかもしれません。

そして独特のコブシ回しの妙が、これまた彼女を忘れられない存在にしている要点としては、我が国の民謡や演歌の本質が滲んでいるような気がします。

ということで、幸運なことにサイケおやじは昭和50年代後半のある日、竹越ひろ子のライブステージに接したことがあって、その時には歌謡曲以外にもオールディズの日本語歌詞バージョン等々も披露してくれたんですが、本当にグッと惹きつけられました。

今はどうされているのか、サイケおやじには知る由もありませんが、竹越ひろ子の残した音源も集大成される事を強く望みながら、この文章を綴っているのでした。

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これには、かなわない…

2015-01-16 14:26:28 | 歌謡曲

■僕にまかせてください / クラフト (ワーナーパイオニア)

首尾よくプロデビュー出来たとしても、売れる歌手やグループは本当に一握りというのが芸能界の真実ではありますが、それでもプロになりたいというミュージシャンにとっては何時の世も、羨望や嫉妬の対象となる存在が確かにあります。

例えば本日掲載のシングル盤A面曲「僕にまかせてください」を昭和50(1974)年に大ヒットさせたクラフトも、当時のサイケおやじの周辺では、そうでありました。

ご存じのとおり、クラフトは三井誠(vo,g)、森谷有孝(vo,g)、三森丈夫(vo,b)、松藤一美(ds,per,vo) というバンドスタイルの4人組ながら、公式レコードデビューからやっていた事は歌謡フォークがど真ん中で、しかも早々と2作目にして放った件のメガヒット「僕にまかせてください」が、さだまさしからの提供曲であり、加えてテレビドラマの主題歌でもあったという幸運が、やっかみの原因だったんですよ。

しかも、さらに言えば、それを一番に表明していたのが、サイケおやじが入れてもらっていた学生時代のバンドでベースを担当していた仲間であり、どうやらクラフトのメンバーのひとりと知り合いだか、友人だったとか、まあ、そんな関係があったらしいので、こっちはとっくにプロへの道は捨てているにもかかわらず、口惜しさは抑えきれなかったという気持ちは共感出来ました。

しかし、冷静になってみれば、自分達が売れる為とはいえ、そういう軟弱な歌謡フォークをやれるのかっ!?

と、問うてみれば、少なくともサイケおやじには無理でした。

つまりクラフトには、そういう努力が自然体でやれる実力があったという事なんですよ。

ということで、そんなこんなのお恥ずかしい思い出を書いてしまったのは昨年、纏めて某ネットオークションに出品されていたシングル盤の山を落札し、ようやく今頃に整理していたら、これが出てきたもんですから。

昨夜、あらためて聴いてみましたが、やっぱりサイケおやじには近づけない世界が、そこにありました。

そして最後になりましたが、実はサイケおやじが本気で嫉妬したのは、クラフトのリーダーであり、後に作曲家として活躍する三井誠が、大好きな女優の高橋洋子と結婚しているという現実!

あぁ、自らの卑小さをつくづく反省です。

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あんぜんBANDの日々は終わらない

2015-01-15 15:17:21 | 日本のロック

■終わりなき日々 c/w 新宿警察のテーマ / あんぜんBAND (Bourbon)

あんぜんBANDも日本のロックを語るには決して無視出来ない存在でありながら、今日までの話題性の低さはサイケおやじにとって、かなりの疑問です。

もちろん大衆的なシングルヒットは放っていませんが、昭和40年代中頃、つまり我が国では既にGSブームが峠を越え、ニッポンのロックが迷走&低迷に入っていた1970年代前半においては数少ない本格的なロックバンドでありました。

それは当時、はっぴいえんど、四人囃子、ブルース・クリエイション、村八分、頭脳警察、そしてフラワー・トラベリン・バンド等々との共演イベントでも、確固たる存在感を示していた現実をサイケおやじが忘れていない事のみならず、局地的かもしれませんが、既にメジャーな活動をやっていたモップスやフォーク期のRCサクセションあたりよりも、ウケは良かったという印象です。

メンバーは相沢民男(vo,g)、長沢博行(vo,b)、そして伊藤純一郎(vo,ds) というトリオが基本の編成ながら、ライブの現場ではギターやキーボードのサポートメンバーも随時加わって、ハードロックからファンキー&歌謡ロック、さらにはプログレやフュージョンっぽい演奏までも披露していた幅広い音楽性は、それゆえに売れなかったという側面も確かにあるようです。

しかし、メンバーの長沢博行はグルーブ解散後、長沢ヒロ名義でソングライターとして認められ、ジャニーズ系も含む男女アイドル&正統派歌謡曲、そして当然、CM曲やアニメ等々のサントラ音源までも良い仕事の連続ですから、日本で暮らしていれば、知らず知らずにその音楽は耳に入っているはずでしょう。

さて、そこで掲載したのは昭和50(1975)年からフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ「新宿警察」のテーマ&エンディング曲を担当したあんぜんBAND名義のシングル盤で、まずはB面収録の「新宿警察のテーマ」こそが、如何にも刑事物らしいファンキーなインスト作品で、これが実にカッコE~~~♪

ちなみに作編曲はクニ河内で、本当にリアルタイムの同種の音楽的要点をギュ~ッと凝縮したあたりは、流石と思います。

しかし、一方のA面収録「終わりなき日々」がなかなかの謎と問題を含んでいて、曲作りに長沢博行が関与している事から、当然テレビ放送ではあんぜんBANDのレコーディングバージョンが使われたと思いきや、実際のエンディングでは正体不明のボーカリストが歌い、バックの演奏もおそらくはクニ河内であろう、オルガン主体のキーボードサウンドになっていたという、これは当時、実際に放送されていた同番組に接した時のサイケおやじの煮え切らない気分の象徴でした。

ただし、このシングル盤で明らかにウリになっているのは、その「終わりなき日々」であり、大袈裟なストリングと対照的なエレピのクールなセンス、熱気を孕んだホーンセクション、しぶといギターがハードボイルド&センチメンタルな曲調とボーカルにジャストミート!

あぁ、これこそ昭和50年の音と納得させられるのは、当時を生きていた証と思うばかりです。

ということで、結局のところ、安全BANDは商業的には成功したとは言い難く、確か昭和52(1977)年頃に解散……。残されたレコーディングは現在まで、それなりに纏められてはいるものの、それが今日まで広く聴かれているという話も耳に入らず、評論家の先生方もイマイチ、あんぜんBANDを取り上げてくれませんからねぇ~~~。

せめて、掲載シングル盤の収録2曲ぐらいは、大勢の皆様に楽しんでいただきたいという願いがサイケおやじにはあります。

そして、あんぜんBANDには「13階の女」という、日本のロック史に残る名曲があるわけですが、個人的には藤圭子の悲劇があってからは封印していますので、あえて、こちらをご紹介させたていただきました。

あんぜんBANDよ、永遠なれっ!

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平和を希求する心はひとつ

2015-01-14 14:15:07 | Beatles

平和を我らに / Plastic Ono Band (Apple)

新年早々、パリで突発したテロ事件は、自らの信奉を過剰な風刺の題材にされた事が原因と言われていますが、とにかくやらかした暴力行為は許されるものではありません。

しかし、襲撃した側にだって、それなりに筋目はあるはずで、だからこそ話し合いよりは我慢の限度を超えた行動に出たのでしょう。

フランスはもちろん、世界のあちこちで追悼の集会やデモ行進が行われている事の良し悪しは別にして、現実的にイスラム教徒への報復事件も頻発し、さらには襲撃された出版社が次号で再び過激な風刺を予定しているとの報道には、なにやら情けない気分がサイケおやじにはあります。

そりゃ~、やられっぱなしばかりでも!?

という気持ちはお互いに否定出来ず、それについてはサイケおやじだって分かっていますし、実際に自分が当事者であれば、同じ行動に走ってしまう事は必定です。

でもねぇ~、それじゃ~、何時までたっても暴力は沈静化しないわけで、とにかくパリの街中に完全武装した兵士が大勢警備している光景は、戦争そのものの様相ですから!?

実はサイケおやじには近々、海外出張が予定されていて、なんとっ!

昨日、その関係当局から、テロ事件には十分なる注意を!

なぁ~んていうお達しがあったんですよっ!

こっちは別に危険な地域へ行くはずもないのに、文明国がこのテイタラクでは、ど~しようもありませんよ。

さて、そこで思い出したのが1969年、ジョン・レノンがプラスティック・オノ・バンド名義で発表した「平和を我らに / Give Peace A Chance」です。

ご存じのとおり、この歌は当時激烈を極めていたベトナム戦争に反対する主旨があり、以降も湾岸戦争等々、世界的な紛争が起こる度にヨーコの意思もあって、再発され、歌い継がれてきたシンプルなロック曲です。

もちろん、この歌を大合唱したって、そこに平和が訪れるほど世の中は甘くありませんが、ひとつの意思を旗幟鮮明に出来ることは確かです。

フランスにだって、リアルタイムで発売されていた「平和を我らに / Give Peace A Chance」のレコードがあった事を忘れていない人は大勢存在しているでしょう。

この世に戦争ほどくだらないものはありません。

しかし、簡単にそれを止められないのが人間の宿業だとしたら、せめてひとつの歌を合唱する心ぐらいは、神様に残しておいて欲しいと願うばかりです。

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ブーンブーンのテンプターズ

2015-01-13 14:35:39 | 日本のロック

すてきなテンプターズ / ザ・テンプターズ (フィリップス)

 A-1 Valleri / すてきなバレリ
 A-2 Lady Jane / レディー・ジェーン 
 B-1 Stop The Music / ストップ・ザ・ミュージック
 B-2 Boom Boom / ブーン・ブーン

タイトルどおり、テンプターズが昭和43(1968)年に出した、全く素敵な4曲入りのコンパクト盤で、中身が洋楽カバーだけというロック志向がたまりません♪♪~♪

もちろん、これは彼等が同年に発売した1st アルバムからの抜粋なんですが、あえてロック曲に拘ったところに当時のテンプターズの立ち位置が明確な気がします。

というのは、その頃のGS全盛期においては、タイガースが些か少女趣味であったのに対し、テンプターズは不良っぽいイメージが強く、当然ながらヒット狙いのシングル盤では歌謡曲をやっていたとしても、実演ライブやLPの中ではロックに邁進して欲しいという願いが、少なくともサイケおやじにはありました。

しかし、そうは言っても実際問題として、乏しい小遣いではLPどころか、このEPすらも当時は買えず、悔しい思いで幾年月……。ようやくゲット出来たのは、世紀を跨いで今年の買初めの中のひとつだったんですから、聴いている繋がりの強さや思い込みは必要以上とご理解下さい。

で、まずA面の「Valleri / すてきなバレリ」と「Lady Jane / レディー・ジェーン」はテンプターズ以外にも当時のGSがステージ演目にしていた人気曲なんですが、モンキーズがオリジナルヒットの前者はアップテンポの勢いが空回り気味で、ちょっぴり残念……。しかしストーンズに敢然と挑んだ「Lady Jane / レディー・ジェーン」は意図的に丁寧にやろうとして心が逸ったようなショーケンのボーカルが賛否両論ではありましょうが、個人的には好きです。

一方、B面の2曲は共に素晴らしい仕上がりで、まずはスウェーデンのビートバンドだったレーンとザ・リー・キングスがヒットさせた「Stop The Music / ストップ・ザ・ミュージック」が、なかなか良い感じ♪♪~♪ 掛け声も含めて、ショーケンのノリがイケてますよ。

そして続くのが黒人ブルースマンのジョン・リー・フッカー、というよりもアニマルズが世界的に流行らせた「Boom Boom / ブーン・ブーン」におけるテンブターズならではの大快演! ここでは松崎由治がリードを歌っているんですが、その切迫感溢れる泣き節と衝動的なファズギター、さらにはショーケンのブルースハープに大口広司のタイト&パワフルなドラミングがバンド全体の突進力を強烈に表現していて、個人的にはスパイダースのバージョンよりも好き!

あぁ、これを聴かずして、テンプーターズ、そして日本のロックは何処へ!?

ということで、最後はかなり熱くなってしまいましたが、それもこれもサイケおやじの本性とご理解願えれば幸いです。

ブンブンブンブゥ~~ン。

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可愛いですねぇ~~♪ 新年ジャケ買いの一発目

2015-01-12 14:26:17 | 歌謡曲

小さな日記 / 岡田可愛 (日本ビクター)

掲載したのはサイケおやじが今年の買初めにしたシングル盤です。

もちろん狙いは岡田可愛の白痴美的キュートな面立ちが魅力のジャケ写ポートレート、そしてぶりっ子歌唱全開の収録A面曲「小さな日記」に他なりません。

説明不要とは思いますが、作詞:岡田晴子&作曲:落合和徳の書いた件の「小さな日記」は、カレッジフォークの人気グループであったフォー・セインツが昭和43(1968)年秋の公式デビュー曲として、既に巷では大ヒットしており、多くの歌手にカバーされている中にあって、昭和45(1970)年に青木望の編曲を得て歌われた岡田可愛のバージョンはスバリ!

湿っぽい可愛らしさに満ちているんですねぇ~~♪

それは当然ながら女優としての十八番であった快活な女子高生とか、大人気を集めた「サインはV」における芯の強い、健気なイメージとは些か異なる彼女のもうひとつの魅力を表出するべく企図されたものかと思うほどです。

確か当時のラジオではオンエア率も高くて、幾枚も作られた岡田可愛のレコードでは一番売れたような気がするんですが、いかがなものでしょう。

ただし、それが今になって中古でゲットする他はなかったサイケおやじの事情としては、その頃の経済的な問題を抜きにしても、あまりに軟弱な「小さな日記」という歌謡フォークの代名詞に自らの気持ちを重ねられなかったという……。

それがジャケ買いの魔力に魅入られて幾年月、ついにゲットしてしまったのは、サイケおやじもそれなりに齢を重ね、大人になった証!?

と、自分に言い聞かせています。

ということで、今年も相変わらずレコードやエロ本の蒐集に奔走出来るよう、それ以上に仕事に没頭しなければならないジレンマ(?)に陥るのは必至なもんですから、やれる事はやれるうちにやっておこう!

という決意をあらたにしているのでした。

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