OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

こんな気持ちの良い星くずを聴けば

2013-08-01 15:54:12 | 日本のロック

星くず / 久保田麻琴と夕焼け楽団 (Show Boat / トリオ)

今年も夏休みという素晴らしいプレゼントは貰えそうにないサイケおやじではありますが、それでも涼風が時折にでも流れ込む座敷に寝っ転がり、ボケェ~ッとしてそれなりの音楽を楽しめれば、OK♪♪~♪

みたいな、ささやかな願望は抱いています。

で、そうした場面にジャストミートしてしまうのが、本日掲載のシングル盤A面曲「星くず」じゃ~ないでしょうか。

もちろんヒットした有名な歌ではありませんから、全ての皆様にご賛同いたたげるとは思っていませんが、そこは所詮、音楽は嗜好品ということで、自分が聴いて気持良ければ、御裾分けもしたくなるのが人情です。

演じている夕焼け楽団は、今日でも知る人ぞ知るの存在でしょうし、リアルタイムで活動していた昭和50年代前半でも、リスナー側からの好き嫌いがはっきりしていたバンドだったと思います。

メンバーは久保田麻琴(vo,g) をリーダーに、井上ケン一(vo,g)、藤田洋麻 (sg)、恩蔵隆(b) が一応の顔ぶれながら、ライプやレコーディングの現場では流動的にサポートメンバーが参加していて、有名なのはボーカルやコーラスを披露していたサンディ・ホーン、時には細野晴臣や松任谷正隆あたりのキャラメルママ人脈までもが自発的に動員(?)されていたのですから、当時の流行とは幾分のズレがあったとしても、良いものは良い!

そういう評価があった事は確かです。

さて、そこでこの「星くず」は昭和52(1977)年に発売された名盤LP「ディキシー・フィーバー」からのカットなんですが、そのアルバムの内容がブルースやニューオリンズ系R&B、スワンプロックやハワイアン、さらには沖縄民謡や昭和歌謡曲までもゴッタ煮の闇鍋状態ですからねぇ~~♪

演奏参加のゲストにしても、前述のメンバー以外に林立夫(ds)、ロニー・バロン(p,key)、トラヴィス・フラートン(ds)、浜口茂外也(per) 等々、多士済々!

しかもプロデュースとアレンジには細野晴臣が関わっている真相を知ってみれば、派手さは無くとも、コクと味わいは天下一品の保証付きです。

とにかく「星くず」を一度でも聴いて下さいませ。

耳を奪われるエレピやギターも効果的なユルユルのグルーヴ、浮遊感満点のメロディを脱力気味に歌うボーカル&コーラス、夢見るようなストリングスも尚更に心地良く、まさに気分は真夏の午後の怠惰な時間という、最上級の贅沢が、例え疑似であろうとも、存分に楽しますよ♪♪~♪

ちなみに当時のライプの現場では、そのあまりのホノボノ感に「ヤル気、あんのかぁ~~!」なぁ~んていう、勘違いでもあり、真に共感してしまうヤジも飛んでいたんですよ。

そんなこんなから、個人的には夕焼け楽団はレコードで聴くのが一番!?!

という気持を抱くのが本音です。

そして最後になりましたが、夕焼け楽団のほとんどの曲は久保田麻琴が作っていますが、「星くず」は藤田洋麻が書いたものです。ところがかなり以前、作者のライプでは歌詞を途中で忘れるというハプニングにサイケおやじは遭遇しています。

う~ん、なんとなく納得してしまったその場の雰囲気の良さをご推察下さいませ。

それが夕焼け楽団の「星くず」という歌の真髄なのかもしれません。

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