■雪が降る / Adamo (Odeon / 東芝)
今朝は久々に来日した某国の友人に会って来ましたが、相変わらずの素っ頓狂ぶりには辟易するほど嬉しくなったという、些かの自己矛盾を感じてしまったですよ。
もちろん件の旧友は真っ当な外国の人間なんですが、中途半端に日本語が堪能なもんですから、何かっていえば所謂おやじギャグでその場をシラケさせたり、日本語の流行歌を独り善がりで披露したり、まあ、それはそれで親密さを演出する当人なりの方策なんでしょうが、やっぱり最初は戸惑ってしまうのが普通の結末でありながら、実は不思議と憎めないという、それこそが人徳?
で、今朝もサイケおやじの車の中で、いきなり歌い出したのが――
ユゥ~キガァ~フルゥ アナタハァ コナイィ~
という、我々日本人にとっては至極有名なシャンソンの流行歌にして、サルヴァトール・アダモが自作自演した「雪が降る / Tombe La Neige」の日本語バージョンでありました。
そして瞬時にサイケおやじは、コノヤロ~~!
なぁ~んて思ってしまったですよ、なんたって奴は優雅に休日を取得し、わざわざ日本までスキーを楽しみに来たという、とてもとても恵まれた境遇であり、しかも家族同伴、それも一昨年再婚した若~い奥様を同伴しているとあっちゃ~、こっちの気分は空回り……。
というヤッカミはさておき、肝心のアダモが歌った「雪が降る / Tombe La Neige」のオリジナルバージョンは1963年のリリースとされ、忽ち世界各国でヒットした勢いを受けてカバーバージョンも夥しく制作されてきた中にあって、この日本語バージョンは安井かずみの綴った歌詞を附され、1969年に発売されたのが掲載盤というわけですが、私有盤を確認してみたら、なんとっ!
これだけ日本人に刷り込まれた名曲名唱がB面収録になっていたんですねぇ~~~!?!
そ~いえば、思い出しても日本語バージョンの「雪が降る / Tombe La Neige」が本当に流行っていたと記憶しているのは、1971年頃だったという感じなんですから、相当なロングセラーという真実は不滅でしょう。
なにしろ我々は雪が降ったら自然に、ユゥ~キガァ~フルゥ~~、なぁ~んて唸ってしまいますからねぇ~~~♪
ということで、正月休みも今日でお終い、明日からは再び終わりなき日常というか、汲々として仕事をやらなきゃ~ならない事を思えば、せめて今だけでも、気楽にねぇ~~。
そんな気分だけでも、大切にしたいものです。
そういえば「ゆ〜きがふる。荒川区内」なんてなのもありましたが・・・
その昔 京都のKBSの「KBSハウジングセンター」
のCMのBGMに泣かれていて いい曲だなあと
思いましたよ。「京都御所 蛤御門前 KBSハウジング
センター」というナレーションとセットで
思い出します。