OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

やっと言えたよ、シモンズが好きだって♪

2013-10-31 15:47:49 | 歌謡曲

ひとつぶの涙 / シモンズ (RCA)

お偉方からの手厳しい批判にも馬耳東風を決め込み、ようやく仕事からの責めも和らいだサイケおやじは昨夜、久々におやじバンドの練習に顔を出してみれば、なんとっ!

そこでは掲載のシングル盤A面曲「ひとつぶの涙」が、なかなか良い感じで演じられていました。

もちろん未だ公の場で披露出来るレベルではないという認識では、メンバー全員一致していますが、まあ、それはやっている側が楽しいというアマチュアの特権ですよ♪♪~♪

そしてサイケおやじに課せられたのが、アコギの12弦という、なんとも嬉しい命題なんで、ついでにその場から件のレコードを拝借してきて、本日の掲載に至ったという次第です。

う~ん、それにしても聴くほどに和んでしまう名曲名唱ですねぇ~、これはっ!

発売されたのは昭和47(1972)年初夏、まさに我国で歌謡フォークが全盛のブームになっていた頃でしたから、当時は高校の学内同好会でロックバンドのツッパリに徹していたサイケおやじにしても、実は密かにこのシモンズが歌う「ひとつぶの涙」に心惹かれ、それでも素直になれない自分には……。

ちなみにシモンズはジャケ写からも一目瞭然、如何にも当時のカントリー系ファッションが似合う二人組で、メンバーの田中ユミのハイトーンと玉井タエのハスキーな低音パートが絶妙のコンビネーションを聞かせてくれましたから、前年秋にデビュー曲「恋人もいないのに」を大ヒットさせて以降、次々に素敵なレコードを出していました。

ただし、それらのシングル盤A面曲は決して彼女達のオリジナルではなく、この「ひとつぶの涙」にしても、作詞作曲:瀬尾一三&編曲:葵まさひこの仕事は、非常にプロ意識の高いものだと思います。

ところが、それで決してイヤミな仕上がりになっていないのは、シモンズが持っているアマチュアっぽさというか、そのナチュラルな爽やかさはプロならではという、如何にも矛盾したような個性がニクイところ♪♪~♪

実際、リアルタイムで歌謡フォークをやっていたアマチュアグループが、挙ってシモンズのコピーに取り組んでいたのは、今更言うまでもありません。

入れてもらっているおやじバンドでは、一座のスタアである熟女さんボーカリストの執心から、彼女の愛娘と素敵なハーモニーを聞かせるべく奮闘しているのであれば、ようやく現在に至って蟠りもなく「ひとつぶの涙」を一緒にやれる喜びは格別ですよ♪♪~♪

もちろん面映ゆい気持はありますが、それを言い訳にするつもりは、ちょいと改悛の情ってもんでしょうか、我ながら額に汗が滲みます。

ということで、ご存じのとおり、シモンズは昭和49(1974)年の人気絶頂時、玉井タエがその頃にグイグイ頭角を現していたベース奏者の後藤次利と結婚して、解散!

それはそれで彼女達の決断を尊重するべきであり、後々に何があったかは知られているとおりであっても、シモンズが残した輝きは失せるものではありません。

最後になりましたが、本当に瀬尾一三は良い曲が書きますねぇ~♪

現在では中島みゆきのプロデューサーとして知られる才人ですが、所謂ニューミュージックの創成にも大きく関わり、既存の歌謡曲との橋渡し的な働きをしていた事実は大きく認識されるべきっ! と強く思います。

そして、その一例がシモンズの「ひとつぶの涙」であるとすれば、尚更にエヴァーグリーンな名曲名唱と思うばかりです。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 手塚さとみはこれでイイのだっ! | トップ | 大信田礼子が与えてくれた »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ウケを狙うなら (セブン)
2013-10-31 19:11:09
チェルシーを演ったらきっと間違いなくウケるんじゃないかな。

演奏も少人数バンド用アレンジな感じだし。(チャッチャラ~♪)

当時アコギが上手い人はスリーフィンガーってな風潮だったですが、彼女たちは親指と人差し指だけのトゥーフィンガーで、その他の指はボディーに固定して弾いてましたけど(私の見た映像では)私と同じ弾き方だ~とか思ったりしてました。
返信する
奇遇! (ちんたろ男)
2013-10-31 21:36:42
わお、ビックリした!ちょうど三日ほど前に昔買って聴いてなかったシモンズのレコード、ベストヒット24を引っ張り出してウォークマンに落として毎日聴いていたところです。シモンズといえば「恋人もいないのに」しか覚えていませんでしたが、あらためて聴くシモンズはとにかくハーモニーの入れ方が尋常でなくうまい。これはベッツイ&クリスに感じたトラディショナルな王道のうまさとちんたろ男的には同格なのです。ビジュアル的にもベッツイ&クリスと同じく歌声のよさに集中できるのも逆に大きなポイントかもしれません(失礼)。シモンズはリサイタルのレコードないのかなあ~。
返信する
3か2か? (サイケおやじ)
2013-11-01 15:09:35
☆セブン様
コメント&アドバイス感謝です。

ご指摘のフィンガーピッキング、私は決して得意ではありませんが、今回はウエストコーストロックのアレンジでやっています。

シモンズのCM関連音源は相当数残されているはずなんで、纏まった復刻を望みたいですねぇ~。
返信する
シモンズのハーモニー (サイケおやじ)
2013-11-01 15:14:22
☆ちんたろ男様
コメント感謝です。

シモンズは当時、テレビ出演やラジオの公開放送に出る事が度々でしたから、ライブ音源はきっちり残されていると思います。
復刻ライブ盤が聴きたいですねぇ~、本当に♪

それとシモンズのハーモニーワークなんですが、主に玉井タエがやっていた低いパートの存在感が、彼女のハスキーな声質を活かしていたと思います。
個人的な感想ですが、妙に色気が滲んでいるような(笑)、そういうところが好きですねぇ~♪
返信する
Unknown (プレイボール)
2014-03-29 21:35:25
私はピンクピクルス派ですがシモンズはCMソングはCD化されてるようなんですがピンクピクルスはどうなんでしょうか?当時は人気を2分したようですが個人的には茶木みやこ(ピンクピクルス)と小林啓子のほうが接点があっておもしろいと思います。茶木さんは「うたがたり」というアルバム出してますが小林さんはお坊さんと歌と法話をミックスさせた「うたかたり」というライブをやってます。またピンクピクルスの相方の名前が「小林京子」というのもおもしろい。うたがたりのアルバム曲「雨模様」の歌詞には茶木さんの「泪橋」と小林さんの「比叡おろし」のタイトルの歌詞が登場します。なんでこんなに接点があるのか不思議です
返信する
由縁 (サイケおやじ)
2014-03-30 15:11:31
☆プレイボール様
毎度のコメント、ありがとうございます。

ご紹介のような因縁(?)があろうとは、全く知りませんでした。
当事者同志が意図的にやっていたのか、あるいは偶然なのかは、論議されるべきかもしれません。

ちなみにシモンズは、芸能界への馴染みも良かったところが、人気の要因かと思います。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歌謡曲」カテゴリの最新記事