OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

忘れられないホリーズの魅力

2009-12-11 11:05:45 | Hollies

I'm Alive c/w You Know He Did / The Hollies (Parlophone / 東芝)

誰もがビートルズを追っていた1960年代、その味わいの最も近いところで頑張ったのがホリーズだったと思います。

もちろん所属レコード会社が同じで、しかも当時のホリーズを担当していたプロデューサーがジョージ・マーティンとの関係も深いロン・リチャーズだったという事実もあるわけですが、そんなことを全く知らなかった少年時代のサイケおやじは、ラジオから流れてくるホリーズの歌と演奏に強くビートルズを感じていました。

ですから代表的なヒット曲「Bus Stop」以外にも、ホリーズのシングル盤をポチポチ買っていたのですが、本日ご紹介のシングル盤も、そのひとつとして大切にしている1枚です。

まずA面収録の「I'm Alive」は、クリント・パラード・ジュニアという職業作家が書いた、これぞ疑似ビートルズの決定版ともいうべき名曲で、サビのメロディ展開、それをジョン・レノン味で歌うアラン・クラークの節回しが、もう最高です。

またトニー・ヒックスのギターがジョージ・ハリスン風なのは言わずもがな、意図的に薄めにしたと思われるコーラスワークも憎めません。

しかしイントロからの力強いリズムアレンジとキャッチーなコーラスは、グッとグハム・ナッシュというか、ホリーズが独自の色合いが打ち出されているのですから、1965年初夏にはイギリスのチャートでは初めての首位を獲得した大ヒットになり、もちろん我国を含む世界中の洋楽ファンを狂喜させています。

そしてB面の「You Know He Did」が、これまた侮れず、まさにビートルズのビートバンドとしての本質を煮詰めたような荒っぽいスタイルを、ホリーズならではの洗練されたスマートな感覚で演じきった、ある意味ではパロディかもしれませんが、決して笑えない密度の濃さがあるのです。ちなみに、こちらはホリーズのメンバー共作によるオリジナルというのも、意味深でしょうか。

とにかく本国イギリスはもちろん、また世界中でも、ビートルズを一番自分達のものに転化していたのは、グラハム・ナッシュが在籍したいた頃のホリーズだったと、私は強く思っています。実際、イギリスのヒットチャートではストーンズよりも受け入れられていた事実を忘れてはならないでしょう。

ただしビートルズとストーンズは、完全に別物の魅力というのが当然ですから、一概に比較するのは愚の骨頂ですね。失礼しました。

ということで、ホリーズはやっぱり素敵♪♪~♪

もしかしたらフォークロックの元祖と言われるザ・バーズも、ホリーズを聴いてコピーすることから出発したのかもしれないとまで、私は妄想するほどですし、そのメンバーだったディヴィッド・クロスビーが後にグラハム・ナッシュと結託した事実もムベなるかな!?!

結局、ビートルズよりもザ・バーズが最初は好きになり、またホリーズも大好きだった自分の嗜好は、何かの共通的があるんですねぇ。

あらためて、それに気がついたというのが、本日の結論なのでした。

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