OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

こ~ゆ~濃さも黛ジュンですよ

2016-09-10 17:16:57 | 歌謡曲
途はひとつ / 黛ジュン (フィリップス)
 
昭和40年代後期に出された黛ジュンのレコード諸作は、歌っている楽曲の中身はもちろん、そのジャケ写にも濃厚なイメージが強烈で、例えば「時は流れる」「とても不幸な朝が来た」「雪が降るのに」「裸足の妖精」と続いて、いよいよ昭和47(1972)年夏に発売された本日掲載のシングル盤は、いきなりジャケットに写る彼女のポートレートがっ!?!?
 
もう、これはビッチというよりも「お水」な感覚とでも申しましょうか、実際当時のキャバレーとかピンサロには、こういう雰囲気のホステスさんが大勢入ってらっしゃいましたよねぇ~~♪
 
もちろん職業に貴賤は無いわけですし、サイケおやじだって大好きな場所なんですが、それにしても彼女が大ブレイクした頃の「ミニスカの女王」的な実力派アイドルシンガーという位置づけからすれば、なんとも大人の世界にどっぷりの黛ジュンが未だ青少年だったサイケおやじには脂っ濃い感じがして……。
 
正直、もうこのあたりでファンをやめようかと思ったほどです。
 
そして作詞:千家和也&作編曲:筒美京平が提供した肝心のA面「途はひとつ」にしても、妙に演歌っぽいというか、もちろんこの頃の筒美京平が十八番のフィリーソウル系の味わいは、ストリングスの使い方やイントロからのリズムアレンジの妙にも顕著なんですが、ホーンセクションのカウンターのフレーズや曲調そのものが黛ジュンよりも奥村チヨか小川知子あたりにジャストミートしそうな雰囲気なんですよねぇ……。
 
ただし、如何にも黛ジュンという、ある意味ではネチッコイ節回しの魅力はしっかり発揮されていて、殊更サビにおける歌いっぷりには、ノー文句でシビレさせられるのも確かです♪♪~♪
 
なによりもアップテンポのAメロからちょいとブレーキが効いたサビに入る場面転換(?)の上手さは流石の一言!
 
う~ん、やっぱりファンはやめらんないですよぉ~~♪
 
と、サイケおやじは頑なな決心を、ここに新たにしたというわけです。
 
まさに「途」は「ひとつ」ってやつですよ、はい♪♪~♪
 
ということで、最近の黛ジュンは一時懸念された声の病気も癒えたようで、もちろん全盛期のような歌唱は無理とはいえ、それなりに活動を再開させているようですし、実兄・三木たかし譲りの作曲家としても彼女の名前を確認出来るようになったのは喜ばしい事です。
 
そして彼女が残した音源の数々も、東芝時代の公式レコーディングは箱物に纏められて復刻されていますし、フィリップス移籍後の代表曲もベスト盤としてCD化されておりますので、これからは秘蔵(?)映像も含めての包括的なアンソロジーを待つばかりという気持ちは、彼女の全てのファンならずとも、歌謡曲愛好者には切なる願いでしょう。
 
ちなみに「秘蔵映像」に関しては以前に東芝から復刻されたCD&DVD抱き合わせのベスト盤に幾つか収録されていますので、つまりはその拡大版を望むわけですが、既に皆様ご推察のとおり、サイケおやじが一番に観たいのは、フィリップス期前半の「ケバケバしい」時代の黛ジュンであります。
 
所謂「三つの願い」が叶うならねぇ~~~。
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