OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

イスタンブールに飛んで行ければ

2020-04-04 20:10:06 | 歌謡曲

飛んでイスタンブール / 庄野真代 (日本コロムビア)

早朝から、とても厳しい決断を迫れて、本日は心労が重なりました。

しかし、先ほど連絡があり、ど~にかイスタンブールまで行けば、後は何とかなりそう!?

なりゆきは、そんなこんなで、一先ずホッとしています。

そこで思わず聴きたくなって、取り出したのが本日掲載のシングル盤で、これはもう、昭和歌謡では説明不要の初期ニューミュージックの大ヒット「飛んでイスタンブール」が本日のお題です。

歌っている庄野真代はシンガーソングライターでもあり、ボーカリストとしても実力派と思いますが、それにしても作詞:ちあき哲也&作曲:筒美京平が提供した「飛んでイスタンブール」は、なかなかの難曲です。

それは曲メロは比較的平凡でありながら、それでいて起伏の大きな音使いと申しましょうか、そのあたりはカラオケで皆様が歌っていただければ、納得していただける様に思いますが、しかし単純にサイケおやじが自らの歌の下手さを言い訳にしているだけかもしれません。

しかし、それでもサビから殊更韻を踏んだ言葉の連続をしっかりと聴かせていく、その説得力を自然に感じさせてしまうのは、やはり庄野真代の実力と思うばかりです。

また、この「飛んでイスタンブール」がヒットした要因のひとつは、「イスタンブール」という中近東の大都市のイメージを一般的に認識させるサウンドの作り方でしょう。

具体的にはエキゾチックなモードを感覚的に印象づけるハープシコードやマンドリンみたいな楽器の使用で、実は後者はマンドリンじゃ~なくて、ギリシャからトルコ周辺で民族音楽に用いられているブズーキと呼ばれる楽器で、この楽曲が製作発売された昭和53(1978)年当時の日本では、それなりに珍しいものだった印象というか、少なくともサイケおやじには知らない楽器でありました。

ですから、ブズーキが使われているからエキゾチックという事ではなく、最初っからそっちのベクトルに拘ったメロディを作り上げていく過程で、ブズーキの使用が求められていたとしたら、船山基紀のアレンジは、なかなかに用意周到だった気がします。

なにしろ筒美京平が船山基紀と組んだプロジェクトとしては、かなり初期のプロジェクトだった事が後の歴史になっているのですからっ!?!

ということで、今は冒頭に述べた仕事の連絡を待っている状況で、どうか速やかにイスタンブールに到着出来ますように、願うばかりなのでした。

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