OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

不滅の愛のさざなみ

2016-12-19 16:45:17 | 歌謡曲
愛のさざなみ / 島倉千代子 (日本コロムビア)

島倉千代子が昭和43(1968)年に大ヒットさせた本日掲載のシングル盤A面曲「愛のさざなみ」が何時の時代も色褪せぬ傑作という評価は、決して否定されるべきではありません。

もちろん作詞:なかにし礼&作曲:浜口庫之助が企図したところは、島倉千代子にジャストミートするポップス歌謡であり、それまでの島倉千代子のイメージから一歩踏み出した、極めて洋楽チックな狙いがあったと思いますが、それもこれもリアルタイムの昭和43(1968)年が我が国芸能界ではGSブームが頂点の時期であり、加えて洋楽では所謂サイケデリックとかニューロックなぁ~んていう新しい色合いのレコードが次々に入って来ていたのですから、既に立ち位置を確立していた歌謡スタアでさえも、それらを意識せざるをえないものがあったのでしょう。

なにしろ女王・美空ひばりがミニスカ姿でGS歌謡の「真っ赤な太陽」を出していた時代です。

それに追従したレコードを作ったとしても、スタアの看板に傷がつくなんてことは無いという保証があったわけですから!?!

で、そんな雰囲気の中で、最初に「愛のさざなみ」を聴けた中学生のサイケおやじは、なんてオシャレな歌謡曲でせうっ!

と、一発で気に入り、お金も足りないのにレコード屋の店頭で現物ジャケットを見た瞬間、これまた仰天!

だって、このスリーブデザインは、まさに流行のフラワームーヴメントがズバリとモロ出しでしたし、そこにはバックの演奏者として外人ミュージシャンが写真入りで載っているという、これは当時の歌謡曲のレコードでは非常に珍しい事だったんですよっ!

つまり海外レコーディングが敢行されていたという、昭和40年代では大変に豪華な作品というウリまであったのですから、たまりません。

しかし、そんな事が無かったとしても、島倉千代子が歌う「愛のさざなみ」は絶対に大ヒットしていたに違いありません。

そして現在まで、幾つものカバーバージョンが世に出ているという実状、さらにはカラオケでの定番化も含めて、おそらくは日本のスタンダード曲になっているんじゃ~ないでしょうか。

ちなみに先日放送されたNHKの歌番組では、浅丘ルリ子がこの「愛のさざなみ」を歌ってくれましたが、なかなか上手い・下手を超越した「味」の世界が披露されていましたし、サイケおやじの周辺でも先週末に誘われたカラオケ屋の一場面として、ユダヤ系の外人女性が、これをイイ塩梅の日本語イントネーションで歌いきるという「芸」で和みの盛り上げ♪♪~♪

うむ、色褪せぬ名曲の条件には、誰が何処で歌おうとも、ジャストミートさせるツボがあるんですねぇ~~♪
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1 コメント

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月のためいき (ラウタランカ)
2016-12-19 17:57:23
♪大ヒット曲「愛して愛して愛しちゃったのよ」は、元々スリーキャッツの小沢桂子の歌唱である。
B面は「月のためいき」(のちに島倉千代子がカバーする名曲)。浜口庫之助作品。松本浩とクインテットの演奏もジャジーです。

「愛のさざなみ」はバックの演奏者として外人ミュージシャンの「ボビー・サマーズと彼のグループ」が担当バッキング演奏もグゥ~ですね!流石ボビー・サマーズ編曲ですから

あぁ~“小沢桂子”のセクシー歌謡「愛して愛して愛しちゃったのよ」&「月のためいき」が無性に聴きたい~です。

“英 亜里”さんが当時テレビ出演で尊敬する“島倉千代子”さんの声帯模写(ものまね)を披露してご本人から褒められたと喜んでいました。(からたち日記…台詞も抜群)
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