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サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-124:三笠まりも ~ B面にソウル演歌の傑作

2023-01-30 18:05:42 | 歌謡曲

待ってるわ c/w 燃えちゃった / 三笠まりも (ポリドール)

アナログ盤レコードは記録仕様に両面性があるので、殊更シングル盤においては、ウリのA面曲よりは、添え物のB面曲が好きっ!

そんな事例は枚挙に遑がない事は言わずもがな、そんなB面収録曲からヒットが出たり、あるいは何かのハズミで耳にして気に入った歌や演奏が、実はB面だったっ!?!

なぁ~んていう嬉しい驚きに翻弄(?)されるのも、これまたは趣味の世界の悲喜交々でしょうか。

サイケおやじにとっての、そんな体験のひとつが本日掲載のシングル盤B面曲「燃えちゃった」で、これは作詞:水木かおる&作曲:下村耕史が書き上げたミディアムテンポのソウル演歌でして、思いっきり疑似ニューソウルなリズムギターにドライヴしまくったエレキベース、そしてサイケロックなオルガンやビシバシのドラムス、加えてファズギターやブロウするサックス等々、全く発売当時の昭和44(1969)年のサウンド作りを結集させた早川博二のアレンジも秀逸な演奏パートをバックに主役たる三笠まりものストレートな演歌魂、極言すればソウルフルな歌唱が爆発!!

特にエキセントリックなイメージも呼び覚まされるサビでの ――

   惚れぇ~~ちゃぁ~~ったぁ~~♪
   燃えぇ~~ちゃぁ~~ったぁ~~♪

―― とシャウトするあたりの熱いエモーションには、思わずグッとシビレさせられてしまいますよ (^^♪

既に述べたとおり、サイケおやじは、この三笠まりもが歌う「燃えちゃった」を聴いたのは、昭和40年代末頃でして、しかもB面曲だなんて、全く知る由も無かったもんですから、なんとか中古で掲載盤をゲット出来た時の衝撃は、正にっ!

ですから、その時になって初めて、肝心(?)のA面曲「待ってるわ」に針を落としてみれば、流れて来たのは波の音のSEをイントロに用いた典型的な港の別れ歌という、ミディアムテンポのド演歌だつたんですが、三笠まりもの歌いっぷりには、やはり痛切にシャウトする節回しがサビで披露されるという、これはこれで、なかなかの仕上りであり、これを提供したのはB面曲「燃えちゃった」と同じく水木かおる&下村耕史ですから、さもありなん!?

しかし、こちらは伊部晴美が保守本流のアレンジを附しているので、B面曲「燃えちゃった」を先に聴いていると、ちょいと地味な印象は免れないかもしれません (^^;

そして主役たる三笠まりもは、サイケおやじにとっては完全なる「この人」シリーズの女性シンガーではありますが、ジャケ写ポートレートの煮詰まった様な芯の強さを感じさせる面立ちと時としてエグ味さえ滲ませてしまう歌いっぷりの素晴らしさは、個人的には高得点 (^^♪

大いに気になる歌手のひとりです。

ということで、実情は不明ですが、何かの企画でソウルフル演歌の編集盤が組まれるとしたら、ご紹介した三笠まりもの「燃えちゃった」は、ぜひとも入れて欲しいものです。

もちろん、掲載のアナログ盤を見つけたら、即ゲットを強くオススメする次第であります <(_ _)>

コメント
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