OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

冗談じゃなかった頃を思い出す

2021-06-21 19:39:39 | 歌謡曲

冗談じゃない朝 / 平山みき (Fun House)

今朝は久々に金縛りに苦しめられて目が覚め、そのまんま右足にコムラガエリ状態で身動きも儘ならず、ど~にか起床して、なんとか温めた昨夜の残りのコーヒーを飲もうと思ったら、見事にカップを取り落とすというテイタラク……▼▼!?▼

そこで意を決して(?)取り出し、針を落としたのが平山みきが昭和62(1987)年7月に出した本日掲載のシングル盤A面曲「冗談じゃない朝」でした。

いゃ~~、これがイントロのギターカッティングからサックス主体のリフの構成&使い方、そして曲の流れの諸々に至るまで、実にカッコイイとしか言えないソウルフルな洋楽歌謡であり、クレジットを確認すれば作詞:秋元康&作曲:筒美京平、そして編曲:鷺巣詩郎が歌っている平山みきの個性を明らかに想定して書き上げたとしか思えない出来なんですが……。

実は…、このシングル盤が世に出た頃のサイケおやじは、これまでにも度々述べてきたとおり、異郷の地へ島流しにされており、時折に故郷から送られ来る支援物資だけが心の慰めという中に入っていたのが、この掲載盤だったわけですが、一聴して、うっ! これって!?

そ~ですよ、今じゃ~、あまりにも有名なネタばらしなんですが、筒美御大が堂々とパクったのは、同じ年にイギリスのロッキンソウルバンドとして人気があったブロウ・モンキーズが欧州各地でヒットさせていた「ビー・ジス・ウェイ / It Doesn't Have To Be This Way」なんですよねぇ~~、ハナからケツまでねっ!

サイケおやじは、ちょうど前述した島流しで異郷の地へ辿り着いた頃に、件の「ビー・ジス・ウェイ / It Doesn't Have To Be This Way」がそこで流行っていたもんですから、刷り込まれた直感以前の問題でありました (^^;

もちろん、アレンジを担当した鷺巣詩郎も共謀(?)関係にあったと思われますし、秋元康の綴った歌詞の世界にしても、沢田研二の「勝手にしやがれ」の二番煎じっぽい印象は拭いきれないと思うんですが、いかがなものでしょう。

しかし、それでも平山みきが歌う「冗談じゃない朝」には抗い難い魅力が満点 (^^♪

それは偏に彼女だけの節回しの妙であり、鼻声風ハスキーボイスの味わいと相まって、きっちり筒美京平が企図したメロディ展開を歌っているところにあります。

しかも、元ネタよりもイイ曲に仕上げてしまうあたりは、それこそ筒美御大の真骨頂であり、所々に平山みきのこれまでのヒット作のフックを忍ばせたあたりは、ファンやマニアならずとも、思わずニンマリでありましょう (^^♪

ということで、朝っぱら、この「冗談じゃない朝」を聴いていたら、あの島流しにあった最初の年、右も左も分からずに必死な日々を送っていた……、あの頃を思い出してしまいました (^^;

あぁ……、時の流れの偉大さを噛みしめるのみであります (__)

コメント
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