■ぼくらに微笑みを / Chicago (Colmbia / CBSソニー)
ど~にもならないほど忙しいんですが、それでも今日は書きたい事が、いっぱいあります。
まず、何と言っても大相撲初場所における稀勢の里の初優勝と横綱昇進♪♪~♪
大相撲ファン、殊更日本人のほとんどが、それを待ち望み続けて幾年月、毎場所イライラされられていた溜飲が一気に下がったと書くのも、決して大袈裟ではないと思います。
稀勢の里の資質は体格・体力面だけでなく、所謂ガチンコ力士としての存在感共々に誰もが認めるところだったわけですが、それゆえにどこかしら漫然とやっているというか、相手との駆け引きや対戦前のイメージトレーニングなんか、問題外という姿勢が滲み出ている気配がサイケおやじには感じられ、だからこそ勝負に対する執念が空回りしていた様に見受けられたのは、あくまでもトーシロの考えかもしれません。
しかし、今場所の稀勢の里は心に余裕があったというか、優勝を決めた後のインタビューでも本人が語っていたとおり、自らの相撲を信じてやっていたという、芯のしっかりした勝負への姿勢があった事が伝わってきました。
例えば、以下に述べる事は、あくまでもサイケおやじの妄想ではありますが、今場所唯一の黒星となった琴奨菊との対戦における稀勢の里の取り口は、甘いという他はなく、つまりは負け越せば大関陥落、もしかしたら力士生活に別れを告げなければならない相手に対しての一方的な思いやり?
失礼ながら、平たく言えば、所謂片八百長と呼ばれる結果だったわけで、それは決して琴奨菊から頼まれたものではなく、稀勢の里の「情け」と思うのですが、いかがなものでしょう。
第一、冒頭でも述べたとおり、稀勢の里はガチガチのガチンコを押しとおす頑固者という定評は一般社会でも広く知られるところですから、窮地に立っている者が頼んだって、それを受けない事は明々白々!?
うむ、これはやっぱり稀勢の里の気持が表れた勝負だったんじゃ~ないでしょうか。
そして、それを飲み込んでも、優勝出来るという自信と確信が稀勢の里にあったにちがいありません!
そ~ゆ~、心の余裕こそが、やっぱり勝負の世界には必要だという、それが今場所の稀勢の里からはビンビンに伝わってきましたですねぇ~~。
結果論と言われれば、それまでではありますが、サイケおやじは件の琴奨菊との勝負に接した直後、今場所の稀勢の里はやってくれるにちがいないっ!
全く、その気にさせられました♪♪~♪
それがさらに痛快さを増したのが、既に優勝を決めた翌日に行われた白鳳との千秋楽決戦で、必至に押し寄せる手負い(?)の横綱に良いところを出させておいて、簡単に逆転の投げで土俵の下に転がすという、真の横綱相撲で日本中を熱狂させてくれたのですから、あ~ぁ、最高だぁ~~~♪
ほとんどの相撲ファン、殊更日本人であれば、思わずニンマリの瞬間であり、それを与えてくれた稀勢の里に感謝&感謝♪♪~♪
それと優勝パレード出発の時、稀勢の里の満面の笑みには、なんともこちらも和まされました。
あれほど柔らかい稀勢の里は、初めて見た気がしたほどです♪♪~♪
そこで聴きたくなったのが、シカゴの代表的なヒット曲のひとつ「僕らに微笑みを / Make Me Smile」なんですが、思えば本日はシカゴのギタリストにして優れたボーリスト、そして秀逸な楽曲を沢山残してくれたテリー・キャスの命日でもありますので、あえて故人がジャケ写に大きく扱われている掲載盤を取り出しました。
なにしろ収録両面2曲が共に「僕らに微笑みを / Make Me Smile」で、A面は大作4枚組ライブLP「カーネギーホール」からのカット、一方のB面はセカンドアルバム「シカゴと23の誓い」からカットされたスタジオ録音バージョンという、本当に嬉しいカップリングなんですが、もちろんシングルカットに際しては、それなりに編集してあるとはいえ、テリー・キャスの魂の熱唱は素晴しいの一言!
パブロフの犬じゃ~ありませんが、サイケおやじは嬉しいことがあると、何故かシカゴの「僕らに微笑みを / Make Me Smile」を聴きたくなるという性癖には、テリー・キャスの歌声がジャストミートしています。
ということで、そんなこんなを書いていたら、今度は松方弘樹の訃報が……!
既に闘病していたという現実は知っていましたが、やっぱりなんとも……、せつないものがあります。
あぁ……、故人もまた、素敵な微笑みが男を感じさせてくれた名優でありました。
悲喜こもごもの気持で、合掌。