予想より面白かった。
ちゃんと魅せるファンタジー映画だった。多少辻褄が合わない所、ダイジンや左大臣の存在の唐突さなどは許容範囲。
日常生活を送るミミズが見えない私達みたいな人種がガタガタ言う事ではない。
良い人しか出てこないロード・ムービーで人との触れ合いでほんわかさせて、ミミズとの対決ではハラハラさせて。まあ良いバランスだった。
岩戸鈴芽が、ちょっとしか人間の姿をしてなかった宗像草太の身代わりに、要石に自分がなろうと思い詰めるのも、17歳という年齢がなせる業。17歳。なんて素敵な響きでしょう。薄汚れた大人じゃなくて、純粋で一途で世間知らずな乙女。
確かに緊急地震速報の音は怖かったなあ。私でさえ怖かったんだから、東北地方の人はきつかったかも。
舞台となった場所は聖地巡礼として今後賑わうんだろし、タイアップした商品は良い宣伝になるんだろうし、興行成績含めて日本経済に活気を与えるし、良い事だ。
芹澤のクルマで流れる懐メロの選曲はなあ。あの懐メロにドンピシャ世代の私でも、なぜこの曲?と思った。監督も音楽担当もまだ40歳代だからなあ。無理しなくても自分達世代の懐メロを使った方がまだ良かったのに。なくても良かったし。
私が気が付いたのは二ヵ所だけだったが、キャラクターの顔が雑になるシーンがあった。風景があんなに綺麗なのに・・・。書き直せばいいのに・・・と、ちょっと思った。
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