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小笠原諸島ひとりで満喫 その5 母島 南崎・小富士トレッキング

2023-11-11 20:29:20 | 旅行記・関東

10月27日 金曜日

宿に港まで運んでもらうキャスターバッグを預け、お弁当を受け取る。

8:30に茂木永楽園のガイドの茂木さんが迎えに来てくれる。同い年だ。母島に移住してから、観葉植物などの農業をしながら、林野庁などからの委託で外来種の駆除や固有所の保護と観光客のガイドをしているそうだ。

南崎・小富士コース、客は私1人だ。

 

①南崎ロータリー

まずは、自動車で昨日も訪れた南崎ロータリーまで行って、遊歩道に入る。

 

②南崎遊歩道

遊歩道に入ってすぐ、靴の底を掃除&消毒する場所があった。

遊歩道はこんな感じの道。雨で赤土がぬかるんでいて、結構滑る。一度、尻もちをついた。

 

↓ オガサワラビロウ(小笠原檳榔) 小笠原固有種

棘があるので、注意。

歩きながら、茂木さんから小笠原諸島が海洋島であることをたっぷりレクチャーを受ける。

 

アカテツ(赤鉄

枝の先の方の葉が茶色なので、紅葉?と思ったら、新芽は紫外線から身を守るため赤っぽい産毛が生えているからそう見えるんだって。

 

↓ 母島固有種のメグロ

鳴き声はちょっちゅう聞こえるんだが、写真に撮ろうとすると素早くて撮れない。これ1枚だけに写っていた。

 

↓ アラゲキクラゲ

野生のキクラゲは初めて見たので。

 

↓ オガサワラハシナガウグイス

こちらも鳴き声がいろんな所で聞こえてた。こっちのウグイスより鳴き声が短い。

時たま木々の葉に雨が当たる音がするんだが、上手い具合にジャングルから出ると雨が止む。ジャングル内を歩いている時は木々が深くて、雨が届かない。地面はドロドロだけどね。

 

②裏高根(でいいのかな? スリバチ展望台の手前)

ジャングルを抜けて海側に遊歩道を外れて、クサトベラの間を抜けると。

ここの岩が面白いのよ! ここが私にとって母島で一番の場所だった。

向こうの崖を拡大すると

柱状摂理が横向きに! ガイドさんによると、地殻変動ではなく最初からこんな風にできたようだ。

↓ で、自分の後の崖がコレ!

赤い砂はラテライトと呼ばれる酸化された鉄やアルミに富む熱帯特有の土壌で、その下を良く見ると・・・。

球状風化とかたまねぎ状風化と言うそうだ。

もっと風化して、真ん中の岩も風割れたらしい。

ここにずっといたかった・・・。

再び、ジャングルの中へ。

 

↓ ヒメカタマイマイ(多分)

 

モモタマナ

長さ15cm位ある厚手の葉なんだが、紅葉する。

3月位に、赤く落葉した葉で地面がそまるそうだ。

 

↓ ノミガイ(だったかな?)2㎜位で成虫のカタツムリ

 

↓ シマギョクシンカ(島玉心花)の実

 

③すり鉢展望台

昔は子供がオガサワラビロウの葉をお尻に敷いて滑ってあそんだそうだが、今は立入禁止。で、植物も増えてあんまりすり鉢に見えない。

向こうに見えるのは乳房山。

 

④小富士山頂

再びジャングルの中で階段をどんどん登って、さらに最後は梯子を登ると山頂!86mだけどね。

この入り江を南崎と呼ぶらしい。

天気が良かったら、海がもっと青かったんだろうが、まあ仕方ない。

直物の、オガサワラビロウとアカテツの色の変化が小笠原らしくて面白い。

 

⑤南崎ビーチ

降りてみた。

面白いのは、足元がほとんど珊瑚。歩くとカラカラと音を立てる。なんか懐かしい、元ダイバー。

↓ そして小富士の岩場には、日本軍のトーチカ跡。

ちなみにジャングル内にも、旧日本軍の設備跡や持ち物があった。

来た道を引き返す。

そして、昨日に引き続きアカガシラカラスバトに出会う。しかも、合計4羽。

全く逃げない。

そして港まで送ってもらい、観光情報センターに行き、小富士登頂の証明書と稀少種アカガシラカラスバトの確認報告をしてポストカードをもらう。

茂木さん、ありがとう!

待合所でLeCiel(ルシエル)で受け取ったお弁当を食べる。

私のキャリーバッグは、待合所の隅にポンと置いてあった。平和な島だ。

待合所の中では、あんなに集落やジャングルで見かけたのに早すぎて全く写真の撮れなかったメジロがいた。

チケットを乗船券に引き換えるのは自分でするんだが、乗客は20名位で、そのうち半分ぐらいが「東京都庁宛で領収書をお願いします」と言っていた。

 

14:00 ははじま丸は、父島二見港を目指して出航

さよなら、母島。のんびりした島だった。私は忙しかったけど。

コメント
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