2044年のカンザス州の、ゴッサムシティみたいな嫌な都市が舞台。
コインなどの軽い物質を浮かせることのできる超能力者第一世代の次世代は、当然ながら「AKIRA」あるいは「ブリキの太鼓」だよねえ。だから、彼の未来を変えたって、代わりが出てくるんだよ。で、「X-MEN」になっていくのか・・・。
でも、カンザス州で、明るい空と乾いた空気感とトウモロコシ畑のお陰で、独自のSF映画になってたよん。
いくら30年後の自分とはいえ、愛妻を殺されて(あれ? 未来は追跡装置のお陰で殺人が難しくなったから、殺したい相手を30年前に送りこんでいた、というのが大前提の映画だったのに?)、冷静な判断力を失った奴だからなあ。そんなの自分じゃないよなあ。それぞれ、今の自分が大事だものなあ。
悪趣味かもしれないが、「ドクターを呼べ」から、オールド・セスの体がどんどん無くなっていく様子は笑えたぜ。なるほど、こういう連絡方法もあるのね。
「リトル・ミス・サンシャイン」のお兄ちゃんのセスを始め、TVドラマ「サラ・コナーズ」のターミネーターなど、主人以外のルーパーや組織の人間達が、見た事ある人ばかりで、おまけにそれぞれ魅力的に描かれてた。
その割には、オールド・ジョーの奥さんが、あんまり魅力的じゃなかったな。
ラスト、救いがある感じでループが閉じて、良かったよ。