あけましておめでとうございます。本年も皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
ダイアン・クルーガーがマリー・アントワネットを演じているので、すっかりハリウッド映画だと思って観に行ったら、フランス映画だった。マリー・アントワネットは他国から嫁いできた「外国人」なので、ダイアン・クルーガーが起用されたそうだ。
主人公の、朗読係りを演じたレア・セドゥは「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で出だしから強烈な印象の殺し屋を演じた人だったのね。ヌードまで披露して頑張ってた。幼い顔して、大胆な女の面も出せる女優さんだ。
1789年7月14日バスチーユ牢獄陥落後の4日間のベルサイユ宮殿を、朗読係りの目を通して丁寧に描いた作品だ。原作があるそうなので、それにはきっと「ダリアの刺繍」の持つ意味が書かれていたに違いない。フランス人なら、(あ~あ、あれね)と思うのかな?
アンドレとオスカルが死んだ後、ベルサイユ宮殿はこんなかんじだったのね。ちゃんとベルサイユ宮殿でロケしてるのよん。トリアノン宮殿も出てくるよん。
ベルサイユ宮殿て、続き部屋だけかと思ってたら、あんな風に使用人の部屋や台所があったのかと勉強になる。
マリー・アントワネットやポリニャック伯爵夫人、朗読係りのシドニーの、性別を越えた性愛を描いている。
とは言え、皆さましっかり、欲するがまま男性ともですが。まあ、なんと欲するがままのベルサイユ宮殿なんでしょう。でも、友情はない場所です。
ただ、この映画の宣伝方法が・・・。
シドニーがマリー・アントワネットからポリニャック伯爵夫人の身代わりを頼まれる事が大々的に宣伝に使われてるけど、それは最後の最後の出来事で、シドニーが自分の存在がマリー・アントワネットにとって、どってことないって気が付かされ、自棄になりながらも堂々としたラストへつながる、一番のクライマックなんだが・・・。
なぜ、いきなり最後のネタばらしなのだ?
変なの。
ベルばら世代の私は、フランス革命のエピソードの一つとして興味深く観られたんだが。ただベルばら世代でないと、良く分かんないかもね。
カンパン夫人がさあ、私より3つも若いんだよ・・・。ショック!