2011年2月19日ロードショー予定。
クリント・イーストウッド監督作。80歳だよ。なんでこんなに毎年ちゃんと作品が作れるんだ?彼を良く分かっている、良いスタッフに囲まれてるのかなあ?
「ヒアアフター」は、「将来」という意味だけど、映画の字幕では「来世」と訳してた。要は、今の「生」の後、死後の世界などのあちら側がテーマの映画だ。
恋人とのバカンス中、2004年のスマトラ沖大地震で津波に巻き込まれ臨死体験した、パリの女性ジャーナリスト・マリー。
死者と話せる才能(英語ではgift。「ギフト」という映画もこの才能の映画だった。)を持った、サンフランシスコに住むマット・デイモンが、兄の頼みで封印したその才能を使って、依頼者の人生を一歩踏み出させる。
ロンドンに薬物中毒の母親と住む双子の男の子(10歳位)の兄が交通事故で死んでしまい、苦しむ弟。
この3人が主人公で、出だしの、それぞれの3人を描くだけで、3本の短編映画を見たような感じ。特に、津波のシーンは圧巻。
そして、この3人がロンドンで出会い、新しい今を歩き出す・・・。
「いい映画」なんだが、正直、DVDで家で見たら、マリーとマット・デイモンがロンドンに来るまでは、地味なドラマなので早回しすると思う。「いい映画」なんだけど、ゴメンナサイ!中盤地味です。
男の子が2005年の地下鉄やバスのテロに巻き込まれそうになるシーンは、スマトラの津波といい、事実の使い方が「上手い!」と思ったけど。
「臨死体験」のお陰で、それに憑かれて、恋人(まあしょうもない男だが)も仕事も失うマリーの物語は、同じ女性として共感できたし、男の子の話は可哀そうだったから、まあなんとなく見られたけど、マット・デイモンに積極的にアプローチしてきたブライス・ダラス・ハワード演じるメラニーは、(何だ?この肉食系女のくせに)という「そんな彼なら捨てちゃえば?」のジジを彷彿とさせる女は何なんだ?気に食わん。
傷ついたマット・デイモンが、ロンドンに来る理由が「チャールズ・ディケンズ」で、私が言った事のあるディケンズの家がロケで使われていたので、それは、うれしかった。
他にもロンドンが映るので、この間のハリポタもそうだし、ロンドンに行きたくなった。