もみさんの一日一冊遊書録( 2011年9月1日 スタート!: メメント・モリ ) ~たゆたえど沈まず~

年とともに人生はクロノロジー(年代記)からパースペクティブ(遠近法)になり、最後は一枚のピクチュア(絵)になる

6 046 篠原菊紀「子供が勉強にハマる脳の作り方」(フォレスト出版:2010)感想3+

2017年04月10日 00時24分30秒 | 一日一冊読書開始
4月9日(日):   副題:「~「脳科学」と「臨床心理学」が合体!「天才脳」ができる46のレッスン~」

245ページ      所要時間 2:15       ブックオフ200円

著者50歳(1960生まれ)。諏訪東京理科大学共通教育センター主任・教授(脳・人システム)。学生相談室長。東京理科大総合研究機構併任教授。東京大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。多チャンネル近赤外線分光法を使って、「学習しているとき」「遊んでいるとき」「運動しているとき」など日常的な脳活動を調べている

科学的な本の体裁をとっているが、書かれていることはそれほど科学的な内容とは思えない。子どもによくなって欲しければ、一番身近の大人である親自身が自分を良くする努力をしている姿を見せるべきだ。口先だけで子供に介入しても意味はない。親ができることは、精一杯子供をほめてやり、子供の環境を整えてやった上で、待ってやることしかない。ある種、身もふたもない当たり前のことが書かれている。

しかし、忘れがちだが、真面目に考えてみればその当たり前のことを親に再度自覚を促しているのが、本書の値打ちなのかもしれない。子どもの様子をよく見ること。子供を精一杯(こじつけでもいいから)ほめ続けること。無理な要求をしないこと。親がお手本になる努力をすること。子供の生活・環境を整えるために助力をすること。

大した本ではない。でも、間(ま)を開けて、いつか再度流し読みをしようと思った。

【目次】(「BOOK」データベースより)
プロローグ うちの子は、どうすれば勉強するようになるでしょうか?/第1章 ゲーム中毒のように勉強にハマる方法ー脳が勉強にハマるしくみ/第2章 子供が勉強せずには「いられなくなる」方法ー親として絶対知っておくべき子供の「脳のクセ」/第3章 子供の「集中力」「やる気」をアップさせる方法ー脳科学と臨床心理学でわかった!強い「集中力」「やる気」の作り方/第4章 一度覚えたら忘れない!強い「記憶」の作り方/第5章 子供に目標を達成させる方法ー脳科学でわかった!成功する「未来の記憶」の作り方&「勝負力」の鍛え方

・子どもが、少しでも勉強にハマることができた場所を「聖域」にしましょう。そこはいつもきれいに整理して、教科書やノートをいつでも広げられるようにしておきます。そしてそこに子どもが向かったらほめる。根気よくそれを繰り返します。/それから、彼や彼女が勉強を始めたら、自分もテレビを消して本でも読みましょう。できれば学習がいいです。楽しい学習がいい。ワクワクしながら学んでください。/略、親が楽しげに、かつハマり込んで学習していると、子どもの脳もやる気を得ます。これが、なんだかんだと言っても子どもを学習させる早道です。69ページ
・親の言葉には耳を貸さなくても、親の行動は無意識に真似してしまいます。73ページ
・「あなたも早起きして勉強してみたら?」そんな言葉は余計です。親が最初に行動して、後は子どものミラーニューロンに任せるだけです。75ページ
臨界期とは、一生のうち一度だけ訪れる、いろんなことを短時間で覚えられる時期。発達にかんして最も重要で、かつ発達が容易な時期です。/「臨界期の8~10歳くらいまでには「知(知性)」「情(感情)」「意(意欲)」の基礎を育てておこう」といった話を見聞きして、「うちの子はもう手遅れだ」と心配されるのでしょうが、臨界期が早く短いのは、視覚や聴覚といった「知覚」に関する機能的な部分です。106ページ
・親がニコニコ話しかけると、子どもの脳もニコニコします。それを地道に繰り返していくうちに子どもの脳がニコニコを学習していきます。115ページ
・お子さんにはやさしい言葉をかけ、笑顔で接してください。略。親の笑顔は子どもの扁桃体を育てます。240ページ
・どれも当たり前で陳腐なことだと思うかもしれませんが、子どもの自己実現を願うのであれば、当たり前で陳腐なことに心を砕く必要があるのです。略。当たり前で陳腐の最上級と言えば、「子供を信じる」でしょうか。242~243ページ


【内容紹介】ゲームに依存するように、子供が勉強にハマる!だから…
本書では、ゲームやギャンブルにハマる「脳の仕組み」を利用して、子供を勉強にハメる方法を紹介!脳が勝手に勉強したくなるから無意識に強い「集中力」「記憶力」「勝負力」が身につく!
子供の脳の専門家でもあるから!あらゆるテストに効果絶大!
篠原教授は、子供の脳でも多くの実験をしているから安心!だから、「小学校受験」「中学校受験」「高校受験」「大学受験」などに効果があります!

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