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シャンソン歌手リリ・レイLILI LEY 舞台前の 重い雲

2016年02月12日 23時07分38秒 | Weblog
シャンソン歌手リリ・レイLILI LEY 舞台前の 重い雲

昨年 九月 から 約五ヶ月が過ぎ
本年初の 内幸町ホール のコンサート開始です。

年間 たった三回の発表会ですが
その 三回を 全部挑戦する方も増えてきて
舞台慣れして 皆さんの上達度が 早くなりました。

舞台に一回でる事の方が 何万回の稽古より
上達します。
真剣度が 増して モチベーションが高まり
舞台直前の
暗雲が 圧し掛かるようなプレッシャーの中で

必死に 煮詰めていき
自分の精神や技術の 弱さを知り
それでも 諦めず
求道していく圧縮された時間は
リラックスして 学ぶ稽古とは違います。

今週は 皆さんの顔つきが ちょっと暗いです。
もう 既に 舞台前の緊張が 現れているからです。
そういう 
変化している自分に気が付かないで
日常のままの精神で居られる人は
居ないと思いますが

プレッシャーや 暗雲に 立ち向かい
それをバネにして いけるかどうか・・・
それが 上達の 要です。

逃げない 放棄しない 煮詰まり過ぎない
心身を固めない
弛緩と 緊張は 相反するものなのに
舞台の上では
その二つが バランスよく作業して
良い演奏が可能です。

お弟子さん達と私は 全く 同じ心理状態です。
私にも 暗雲が舞台前には 頭上に掛かります。
晴れた日も 曇っています。

でも 舞台のスポットが 太陽で
真っ暗な客席は 黒い宇宙で 星のような
観客の魂が 私を待っているから・・・

舞台の袖から 出て行けば
なんと 私の楽園なのか・・・
なんと 気持ちよい 大海原なのか・・・
私は 泳ぐように 飛んでいるように 解放されます。

普段の私は
これ程は 解放されていません。
解放したくても 社会性や 責任や 任務で
生き抜くために
一応 これでも 身を律しています。

まあ 相当 自由人ではありますが・・・
原始人的な本能を開花できるのは 舞台の上

芸術の僕になるときです。
その時は音楽の神に 身を委ねます。
私は チッポケな 人間で大したことの無い音楽家ですが
舞台の日まで
私の現時点の実力で 精一杯努力したので

舞台宇宙では
身を 任せます。

どうか いつもの通り
それ以上でも それ以下でもなく
ポエムの魂を 朗誦させてください。と祈ります。
そして まな板の鯉・・・・鯉は ぴちぴち 。