シャンソン歌手リリ・レイ Ｌｉｌｉ Ｌｅｙ 長坂 玲 Ｐａｒｉｓ空港の犬
帰国の朝 巴里の羽田行きの登場口に 可愛い犬を連れたご婦人が
いらしたので 後ろから パチッ・・・
私はベルギー在住の奨学金頂いたローターリー国際財団からの留学生の
身分の癖に 奨学金３００万円の中から ＢＭＷの中古 ６０万円を
巴里へ勉強に行ったり コンクールをあちらこちらに 受けに行くために
買いました。
一人暮らしの孤独に耐えかねて パピヨンという 小型犬で
まだ 手の平に乗る程のハツカネズミ みたいな時期の犬を
買ってしまい 何時でも何処でも 連れ歩きました。
欧州では レストランでもホテルでも 飛行機の中でも
小型犬なら ＯＫでしたので 私のパートナーでした。
でも
日本に帰るときは 別です。島国に 狂犬病などが 持ち込まれては
困るという理由で 勿論 医者から証明書を頂いたのですが
私のミスで
というのも ベルギー からフランス 経由で帰国したので
ベルギーの証明は 役立たずになり フランスの獣医証明が
無いということだけで
私の可愛い パピ子ちゃんは 私の膝の上に乗って 初めての日本に
来た時に 成田で 四週間の足止めを くらってしまいました。
泣いて 泣いて 検疫の方に 頼んだのですが
大きな檻の中に ３キロ以下の パピ子は 一人きり。
成城から 週に二回 成田の パピ子に 美味しいご飯を作って
持っていき 面会。
もー 大変でした。
ワンワン泣くというか ピーピー 悲鳴で 助けてくれという
吠え方です。
面会の時 水が流れっぱなしでぐちゃぐちゃの 檻から出して
外に連れ出せるのですが
私は 泣けて 申し訳なくて ごめんね ごめんねと 繰り返し
胸が痛くて 成田と成城の往復は 涙で 何も見えませんでした。
空港で 小型犬を見ると パピ子のことを 思い出します。
その後
甘やかし放題で育て続け やがて パピ男という お婿さんが来て
嫌っていたパピ子なのに シーズンになったら
突然に仲良くなり 死産を繰り返すものの やがて コパピちゃんが
生まれ 三匹になりました。パピーズ。
三匹親子の癖に 皆自立心強く 独占欲が強くて 三匹は夫婦
親子のはずなのに
仲は 良くなくて
私のベッドで 一緒に寝ていたのですが
最初のパピ子が 私の股間 パピ男が 脇の間
子パピは 首の横
という風に 別々に くっついて眠ります。かわいかった。
私は 身動き一つせず じーっと固まって寝ていました。
でも 人生は 残酷です。
父の死後は 滅私で会社の高輪の事務所に泊まリ込みで
休日なく働いていたので 家に居る事も出来ず 三匹は飼いきれません。
コパピチャンだけ 私の母に頼み
他の子は二匹とも 離散して 二人の友達に 別々にもらって
頂き 育てていただき
大切に 可愛がって頂き 天国へ帰りました。
コパピも 母が亡くなる数年前に 他界。
母は クールな女性で 自分の母親や 自分の夫の死の時も 泣かないのに
パピヨン一世（私が小学生の時に 飼っていた パピちゃん という パピヨン）
が 逝ったときは 吠えるようにウォーっと奇声を発して 泣き狂い
コパピちゃんの時は 放心して ボケてしまい 死んだ亡骸と
一緒に寝ていて お葬式もしないので 妹と 私で駆けつけた程。
もう 二度と 私は犬も猫も動物は 飼えません。
胸の痛い別れが 多すぎて とても 耐えられる勇気がありません。
拾った猫も飼っていたのに ベルギー留学の時に
手放して もらって頂いたのに 直ぐに行方不明になった事もあり
ただ ただ 後悔と自責の念しか ないのです。
口のきけない 大きな目が 私の姿を追いまわす 幸せな画像が
瞼に焼きつき 悲しそうに 私を追う目の寂しい表情の画像は
未だ 私を泣かせます。
帰国の朝 巴里の羽田行きの登場口に 可愛い犬を連れたご婦人が
いらしたので 後ろから パチッ・・・
私はベルギー在住の奨学金頂いたローターリー国際財団からの留学生の
身分の癖に 奨学金３００万円の中から ＢＭＷの中古 ６０万円を
巴里へ勉強に行ったり コンクールをあちらこちらに 受けに行くために
買いました。
一人暮らしの孤独に耐えかねて パピヨンという 小型犬で
まだ 手の平に乗る程のハツカネズミ みたいな時期の犬を
買ってしまい 何時でも何処でも 連れ歩きました。
欧州では レストランでもホテルでも 飛行機の中でも
小型犬なら ＯＫでしたので 私のパートナーでした。
でも
日本に帰るときは 別です。島国に 狂犬病などが 持ち込まれては
困るという理由で 勿論 医者から証明書を頂いたのですが
私のミスで
というのも ベルギー からフランス 経由で帰国したので
ベルギーの証明は 役立たずになり フランスの獣医証明が
無いということだけで
私の可愛い パピ子ちゃんは 私の膝の上に乗って 初めての日本に
来た時に 成田で 四週間の足止めを くらってしまいました。
泣いて 泣いて 検疫の方に 頼んだのですが
大きな檻の中に ３キロ以下の パピ子は 一人きり。
成城から 週に二回 成田の パピ子に 美味しいご飯を作って
持っていき 面会。
もー 大変でした。
ワンワン泣くというか ピーピー 悲鳴で 助けてくれという
吠え方です。
面会の時 水が流れっぱなしでぐちゃぐちゃの 檻から出して
外に連れ出せるのですが
私は 泣けて 申し訳なくて ごめんね ごめんねと 繰り返し
胸が痛くて 成田と成城の往復は 涙で 何も見えませんでした。
空港で 小型犬を見ると パピ子のことを 思い出します。
その後
甘やかし放題で育て続け やがて パピ男という お婿さんが来て
嫌っていたパピ子なのに シーズンになったら
突然に仲良くなり 死産を繰り返すものの やがて コパピちゃんが
生まれ 三匹になりました。パピーズ。
三匹親子の癖に 皆自立心強く 独占欲が強くて 三匹は夫婦
親子のはずなのに
仲は 良くなくて
私のベッドで 一緒に寝ていたのですが
最初のパピ子が 私の股間 パピ男が 脇の間
子パピは 首の横
という風に 別々に くっついて眠ります。かわいかった。
私は 身動き一つせず じーっと固まって寝ていました。
でも 人生は 残酷です。
父の死後は 滅私で会社の高輪の事務所に泊まリ込みで
休日なく働いていたので 家に居る事も出来ず 三匹は飼いきれません。
コパピチャンだけ 私の母に頼み
他の子は二匹とも 離散して 二人の友達に 別々にもらって
頂き 育てていただき
大切に 可愛がって頂き 天国へ帰りました。
コパピも 母が亡くなる数年前に 他界。
母は クールな女性で 自分の母親や 自分の夫の死の時も 泣かないのに
パピヨン一世（私が小学生の時に 飼っていた パピちゃん という パピヨン）
が 逝ったときは 吠えるようにウォーっと奇声を発して 泣き狂い
コパピちゃんの時は 放心して ボケてしまい 死んだ亡骸と
一緒に寝ていて お葬式もしないので 妹と 私で駆けつけた程。
もう 二度と 私は犬も猫も動物は 飼えません。
胸の痛い別れが 多すぎて とても 耐えられる勇気がありません。
拾った猫も飼っていたのに ベルギー留学の時に
手放して もらって頂いたのに 直ぐに行方不明になった事もあり
ただ ただ 後悔と自責の念しか ないのです。
口のきけない 大きな目が 私の姿を追いまわす 幸せな画像が
瞼に焼きつき 悲しそうに 私を追う目の寂しい表情の画像は
未だ 私を泣かせます。