私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

BSプレミアム「美の壺」 表情多彩 薩摩焼

2014-04-10 15:19:19 | 日記
 4月10日(木)  天気:晴れ のち 曇り  室温:24.4℃

 きょうは 4月4日(金) に BSプレミアムで 放送された 「美の壺」 ”表情多彩 薩摩焼” をアップし
ます。 世界を魅了した 驚きの薩摩焼 ということで 白薩摩、黒薩摩、薩摩ボタンが 紹介されました。
 白と黒二つの焼物の魅力を 味わう番組です。 草刈さん 薩摩イモじゃ ないの!

 白薩摩は 柔らかな乳白色の焼物で 江戸時代から 大名などが 鑑賞用陶器として 珍重し もてはやされ
てきました。 白い肌に 鳳凰のような きらびやかな絵付が 特徴です。
 薩摩焼には もう一つの世界があり それが 黒薩摩です。 黒薩摩の黒光りする 野趣あふれる どっしり
として 素朴な器は 日々の暮らしの中で 使ってきた 毎日使って 飽きない 日用品です。


 江戸時代 白い焼き物は 珍しく 白い伊万里焼が もてはやされました。 島津家は 献上品にするため
白薩摩つくりを 命じました。 薩摩の土は 硫化鉄を多く含んだ 茶褐色です。 白い焼き物を作るためには
土を砕いて 水に溶かし 泥状にして 重い鉄分を沈殿させ 鉄分を取り除いていく・・。 この精製を 繰り返し
鉄分を取り除き 鉄分の少ない土で 白く美しい焼物に 焼き上げます。

 白薩摩のもう一つの秘密は 貫入。 焼くとき 生地と 透明なガラス質の釉薬(うわぐすり)の収縮の違い
によって 生じるひび。 窯から出すとき ぴしっという音・陶琴が 響きます。 貫入は 見る角度によって
光の反射で 様々な表情を 見せます。 生み出される文様は 鑑賞用の陶器には 風合いとして 喜ばれます。

 白薩摩の絵付は 先に 金で輪郭を描き あとで 色を埋めていく。 これにより 絵具が 金と干渉せず
金が きれいに発色し 金色に 輝く。 白い生地、貫入、金色の絵付 すべてが 白薩摩です。

 黒薩摩は 黒い釉薬をかけて 焼きます。 使う釉薬は 黒と青。 きらびやかさを排除した 掌になじみ
温かい 存在感のある黒薩摩は 薩摩の風土を感じさせる。 鹿児島では 日々の暮らしの中で 使って
きた。 龍門司焼窯で作られる 黒茶家(酒器)は そろばん玉のような鋭角的な縁で 全体的なバランス
を保っている。 これは 朝夕 錦江湾に浮かぶ 桜島を見たイメージで 作られました。
 黒茶家は 三本足で浮いているので 酒が垂れても 床を汚しません。

 三つ目は 薩摩ボタンです。 直径5センチ足らずの貫入の入った白薩摩の生地に 鮮やかで 緻密な
絵付けが 施され 日本的な風俗、四季など 日本の美が 描かれます。 日本の花鳥風月が描かれたカ
フスボタンは 外国で 人気があるそうです。 1867年のパリ万博で 明治時代に作られたボタンが 大
人気だった・・。 薩摩ボタンを通して 日本の風俗などが 海外に伝えられていきました。



 現在の絵付け師の室田さんは 新しい感覚で 現代的なデザインで 絵付けを行っています。
ボタン博物館・館長の金子さんが 大島紬のレトロなマントに付けるボタンをとの依頼に 海で跳ねる
黒いクジラを描きました。 波の文様は 昔ながらのものです。



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コメント
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