私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

有乳山 あるちさん 210m

2011-04-24 13:51:39 | 山歩き
 4月24日(日)  天気:晴れ 後 曇り 後 雷雨    地図:笠原(西部)

 きのうは 雨で 何所へも行けず・・・。 きょう 姫路市東部 豊富町の有乳山に登ってきました。 山の
名は 姫路城の城主・松平直矩が 跡取り息子の乳を授かったことから 名付けたそうです。 登山口に
岩屋寺があり 姫路城の鬼門に当たることから 城主の厚い信仰を受けた と言われています。

 「鬼門」 は 風水かと思っていましたが 陰陽道だそうで 陰陽道は 播磨の優れた歴史・文化であり 風
水都市・姫路は 播磨の陰陽師と深くかかわっているのです。 姫路は 四神相応の街で 陰陽師の祖と
言われる吉備真備が 唐で陰陽道を学び 帰国して 姫路の広峯神社に住み着いたのも うなずけます。

 すなわち 東は 青龍に相応しい流水(市川)、西は 白虎の大道(西国街道?)、南は 朱雀の汚地(窪ん
だ湿地)、北は 玄武の丘陵(広峰山)があり 官位、福禄、無病、長寿を併せ持つ地相だそうです。

 鬼門は 丑、虎の方角で 北北東から東北東の方角で 鬼が出る方角。 面白いのは 「桃太郎」の話
です。 桃太郎が 鬼退治に行くのに 猿、雉、犬を 連れて行きますが 申、酉、戌 の方角は 丑、虎とは
反対方向になり 鬼を封じ込めることが できる? また 桃には 厄を払う 邪気を払う力があるとか・・。
ともあれ 占いは おとぎ話に入り込むくらい 身近で 大切なものだった・・・。

 という訳?で 帰りに 飾東町佐良和(さろお)にあるもう一つの鬼門の歳徳神社にも お参りしてきました。
歳徳神も 陰陽道に関わる神で その年の恵方を 決めたり 初詣も 陰陽道と関わり・・・。


 7:56 出発。 姫路バイパスから 花田ICを通り 8:28 播但道・豊富ランプを降ります。 播但道
は 5km、200円。 右折して北へ進み また 右折して 県道373号線を 東へ約2.5km走ると 岩
屋寺の表示があり 右折すると すぐ先に 広い駐車場があります。 8:39 駐車、家から32.8km。
 上のお墓の前にも 数台停められるようです。 8:42 スタート。 まず 岩屋寺に お参りします。
駐車場の脇にあった御詠歌は : はるばると 有乳の山に のぼりきて 衆生ともに こころしずめん



 有乳山・岩屋寺は 大化元年(645) 法道仙人の開基とされる古寺で 本尊は 毘沙門天(北方の
守護神)。 天正五年(1577) 別所吉親に攻められ焼失。 1676年 源空が 中興し 現在に至る。
 参道を進むと 右に毘沙門堂があります。 住職さんが お花を飾ったり 男の人が 座布団を運ん
だり・・。 何かあるのでしょか? さらに参道を進み 階段を上がると 右奥に 本堂があります。
ここに 木造毘沙門天立像があるようですが 見ることは出来ません。 本堂の前に 手水舎があり
ましたが ここにあった水盤は 家形石棺の蓋石を利用したもの? この辺りには 四国88ヵ所霊
場巡りの石仏が 並んでいます。


 本堂にお参りし 左の石段を上がると 毘沙門洞窟があり この大岩が 岩屋寺の名の由来に
なったそうです。 右に不動明王、左に役行者の石像がありますが 中央にある祠には 鍵がかか
り 毘沙門天は 見ることができません。


 有乳山を 調べると 「野歩記」さんのページがあり 野歩記さんは 一旦 下に降りて お墓の左から
登られたようです。 濡れて滑りそうな参道を降りて お墓の左のコンクリ道を 登りますが 道が 見
当たりません。 山へ取り付く道は 分かり難いです。 左上に 88ヵ所巡りの石仏が 見えたので 上
に上がり 山への道を見付けることができました。


 登山道は 歩く人が ほとんど いないため 荒れて 分かりにくくなっています。 その上 きのうの雨
で 積もった落ち葉は 濡れていて 土も湿り よく滑ります。 おまけに 急斜面の登りです。 確か 「点
の記」 も 野歩記さんも これを登ったはず。 私も文句を言わずに 登らないと・・。
 9:35 西尾根に出ました。 登り始めて 18分。 尾根には 踏み跡があり 歩きやすくなります。
見晴らしのない密集した雑木尾根を登り 9:50 有乳山に登頂。 墓地から33分。 テレビアンテナ
が 林立しています。 数えると 10本ありました。



 3mほど横に 三角点があったのに 雑木に隠れ 分からず イバラを掻き分けて 探しまわりました。
ミツバツツジが 満開で 足元には ヤマツツジも咲いています。 低い雑木越しに 東から西にかけて
180度 見渡せ 東の尖った山の中に 笠松山がある 筈ですが・・・。


 南下には 金池があります。 その奥に 高山が・・・。 東南東には 法華山・・・。 残念ながら
全然 同定できません・・。 野歩記さんのページにあった モチツツジが 見当たりません・・・。



 10:03 下山。 急斜面は 降りるときの方が よく滑ります。 低いシダヤブを抜けた先から
尾根を外れ 登ってきた北斜面を降ります。 野歩記さんは この急斜面を 降りたくなかったか
ら 尾根を 西へ降りて 姫路セントラルパークへ・・。 まあ 二、三度 尻もちは つきましたが・・。
何ということは ありません。 ちょっと ズボンが汚れただけ。


 88ヵ所霊場の祠へ降りて 巡礼道を右へ進むと 裏から毘沙門堂へ出ました。 きょうは お祭
だそうで お堂は開いて 女の人が接待中? が お参りの人は 私だけ。 バニラクリームロー
ルのカステラを頂き 祭壇を撮らせていただきました。 秘仏の毘沙門天立像では ありません。
 黄金色の坐像仏です。 毘沙門堂の脇にある88ヵ所霊場巡りの石仏に 信濃国・善光寺とあり
ます。 なんで? 


 参道を歩いて 10:39 車に戻りました。 まだ 早いので 帰る途中にある歳徳神社へ 行
きましょう。 歳徳神も 陰陽道つながりで 鬼門の岩屋寺とも 繋がっています。
 10:44 車を出し 県道へ出て左折。 すぐ先で また左折して セントラルパークの前を 通
り 南の国道372号線に出て 右折して 西へ戻ります。  空が 暗くなってきました。


 前に 庄山へ登った帰りに 歳徳神社にお参りしたことがあり 大体の場所は 分かっています。
信号のない路地を曲がり 北へ進むと 山裾に 歳徳神社があり 神社の前に 車を停めました。
岩屋寺から 9.3km。 11:08 駐車。 横の龍神池には 龍神岩が祭られています。 



 神社に入ると 左正面に 鬼門守護神の大きな石碑がありますが 左下に書かれている人の
名は・・・。 せめて 裏に書いてほしい。 石碑の前に小さい狛犬がありますが 鬼封じの
戌の意味が込められているのでしょうか? 残念ながら 狛犬の顔が 一部分 壊れています。
 鳥居を潜って 進むと 手水舎があり 手拭いに歳徳神社の銘が 入っています。 私も一枚
欲しい・・。 厄除けに。  歳徳神社は 境内が 非常に狭いので・・・


歳徳神社の由来によりますと
 抑々 この地に鎮座し給うは 歳徳大神なり。 今を去る六百有年前 赤松則村の二男 赤松貞範
 庄山に城を築く。 その系族 小寺政隆が 庄山城主なリし時 備前三石の城主 浦上村宗なる者
 庄山城に攻め来たる。 時に 享録三年七月廿七日にして 大奮戦の結果 衆寡敵せず 一族・家
 臣 討死せり。 尽く内 唯一人の武将 足に重傷負い 此の地に逃れ来たり。 此なる岩上にて
 自害せり。 死に臨み 遺言して曰く 「歩行不自由なる者は 何人によらず 一切 われこれを
 守護せん」と。 爾来 祈願 参拝するもの その霊験をえて 今日に至る。
 又 姫路城主十六代 羽柴秀長公は 竹の門と共に 城の鬼門に当る此の地に あき方を司る神を
 祭り 歳徳神社と称したるより 一層 有名となる。
 奥の宮は 歳徳神社に信仰厚く その霊験を得たる第一人者として 大神の御威徳の現れとなし
 玉姫君を祭神とし 女一代の守護神とす。
   ひとすじに 清き心で 念ずれば りやくあらたか 歳徳の神


 本堂の周りに 干支の絵が掛けてあり お堂廻りと称し 歳徳大神 即ち 方位 十二支(えと)を
も守護する神なり 依って 吾身の十二支の所にて諸事を祈願されたし  とあります。 私は ○年
のところで お祈りして・・・。  


 階段を上がって 歳徳不動明王へ。 石像ではなく ブロンズ像? 雨が落ちてきましたが せっか
くなので さらに階段を上がって 玉姫神社へ。 お参りして 急いで降ります。 黒い雲が 空を覆い
雷が鳴り 鵺でも出てきそうです。 鵺が出ても 弓名人の源頼政は いないし・・・。


 11:35 帰路につきます。 雨が かなり降ってきましたが 車なので 問題ありません。 車の汚
れが 落ち きれいになったかも・・。 11:47 花田ICから播但道に入り 姫路バイパスを 走り
12:14 家に帰ってきました。 ”新婚さん いらっしゃい”には 余裕で間に合いました。
 本日の走行距離は 往路:32.8km 歳徳神社まで:9.3km 復路:26.2kmで 計:68.3km
でした。
 ところで 歳徳神は 牛頭天王の妻で 八王子(八方位の暦神)の母である頗梨采女のことですか?
牛頭天王は 素盞鳴尊(すさのうのみこと)と同一視されることもあるので 妻の櫛稲姫命と同一人物
でしょうか?  疑問点が 増えるばかりで 頭が どんどん白くなり・・・。

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コメント (2)
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