西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

コリン・パウエル

2013-07-10 10:49:04 | 日記
何年か前、イラクで民間人が人質になった事件がありました。

マスコミは最初は救出について、その後は何故か「自己責任」いう言葉で報道を展開したような気がします(注 昔のことで間違っているかもしれません)

その人質の中にフォトグラファーがいたので、私たち写真をする人間もこの事を話題にして「是or非」で話題にしたものです

マスコミ上に乗る論調としては「自己責任」を追求するという風潮が多い様に感じられたし、そんな風潮に乗るのが上手い政治家も「自己責任論」を突きつけていました

私はそのような動きを見て、「ちょっと違うな」と感じていました

そんな中、当時の米国国務大臣のコリン・パウエルさんはこのような発言をしていました

「危険な地域に行くときに冒すことになる危険は、だれもが理解しておくべきです。しかし、だれも危険を冒そうとしなかったら、わたしたちは決して前進することがないでしょう。この世界を前へ進めることもないでしょう。

ですから、この三人の日本の国民がさらによいもの、さらによい目的を求めてあえて危険を冒したということを、わたしはうれしく思います。そして、日本人は、このように危険を冒そうという国民がいるということを非常に誇りに思うべきですし、イラクに派遣されて現にあえて危険を冒している兵士たちを非常に誇りに思うべきなのです。
 
 このような危険を冒したがゆえにその人たちがとらえられたときであっても、わたしたちは「あなたが危険を冒したのだから、それはあなたの過失だ」と言うことができるわけではありません。そんなときでもわたしたちは、その人たちを無事に取り戻すことができるようにあらゆることをなす義務がありますし、その人たちについて真剣に気づかう義務があるのです。その人たちはわたしたちの友人です。わたしたちの隣人です。わたしたちの同胞なんです。」

湾岸戦争の英雄であり(でもイラク戦争を開始するのに、ずっと反対していたと言われます、日本の山本五十六長官みたいに)もし大統領選にでれば、大統領間違いなしと言われた方です。
また共和党にいながら、リベラル・中道路線の方です

私は凄く腑に落ちた思いがしました。
(注 自己責任という意味は、自分がやったんだから自分ですべての責任を負え。と言うことではないです)

さて、今日インターネットでニュースを見ていたら

核兵器不要論をパウエルさんが述べているという記事を見ました
曰く
*核兵器は「極めてむごい兵器」だ
*(だから)軍事的には無用な存在だ
*北朝鮮の核の脅威には、通常の兵力で抑止力は足りる

実際に核兵器を持った国の軍事的にトップだった方が、このような発言をするのは、今の日本の政治家(国会議員それも与党の自民党)が同様な発言をするより、何倍もの勇気がいることと思います。
そしてその勇気を支えるだけの政治家としての確固たる見識を持っていると言うことでしょう

あらためてパウエルさんを敬愛した次第です

日本を振り返って見て、自民党の中のリベラル・中道勢力が弱くなったことに、危惧を抱いています
コメント
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