西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

便利さを追求していくと・・・落とし穴が(写真の話)

2013-07-17 23:10:11 | 日記
お昼に「ドキュメンタリーフォトフェステイバル宮崎」のメンバー(計3人)と会い打ち合わせをしました。
ドキュメンタリーの打ち合わせが終わったら、(写真好きな仲間ですから)写真についての話しに盛り上がりました。

その中で特に盛り上がったのは、デジタルとフイルムの話しです(今更という・・声が)

私は皆さん知ってのとおり「フイルム」至上主義でデジタルは「急ぎ」または「その場で確認したい仕事(例えば結婚式の依頼など)」でしか使いません

後の二人は、フイルムからデジタル転向組です。
彼らはデジタルの便利さとランニングコストを訴えました
私はそこにはまったく異議はないのです。

プリント自体も35mmではデジタルはフイルムの画質を凌駕しているといっても良いでしょうし(立体感とかはフイルムが優れているように感じます)、プリントが自宅でできるのはやはり便利です

ただ(前にもブログで書きましたが)フイルムカメラとデジタルカメラをもった時の意識の違い、手間のかかることでの作品の厚み、愛着の差などフイルムの優位性を常々感じています

さてここで提起したいのは「保存性」という事です
ハードデイスク、CD、DVDは寿命があるということです

ある日突然、それは10年後、あるいは明日「シュ~ン・・プツ」と消えて無くなります

それで彼ら(2人)やプロ写真家は定期的にバックアップをとる作業を続けなければ行けません

また雷等電圧の急激な変化にも弱いし、デジタルデーターの保存はみんな苦労しているみたいです

これって私は「おかしい」気がします、便利さを追求していったら、思わぬ所に落とし穴が・・って感じです

これがフイルムなら、ネガの退色はあるでしょうが、保存方法(特に湿気)さえしっかりしていれば、ハードデイスクより桁違いに長持ちします

それに消え方がアナログなのでじわじわです、決してデジタルのようにオール オア ナッシングではありません

プリントするのも、どれだけ科学が進歩し、システムが変わったにせよ、絶対プリントできます(最悪でも 塩と卵と太陽があればOK)

デジタルはシステムが変わったら ほぼ終わりです
大切な記録が一瞬のうちに「パア~ッ」です

何年か前、相模原市で行われた「写真の町大集合」イベントの基調講演である美術館の館長さんが声を大にして言いました
「デジタルは便利で、写真を凄く身近なものにしてくれた。でも撮った写真はデータだけで保存するのはやめてください。必ず紙焼き(プリント)にして保存してください。でないと、近い未来21世紀はじめの写真が存在しない(ごく一部しか)事になるかもしれません」

便利になった影では「落とし穴」がありますね

以前プリンさんが言っていたけど「あったら便利は、なくても平気」このくらいの気持ちが大切です
あえて「不便」を楽しむ事にしたいと思っています


コメント (1)
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