アナーキー小池の反体制日記

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#403 国鉄分割民営化そしてJR不採用問題(3)

2010年03月18日 | ボクの思い・信条・理念
つい先ほど、不採用者への賠償金を3,000万円から2,400万円に値切って決着を図るとニュースが流れました。
政府が仕組んだ出来レースなんでしょうけど、まぁ仕方ありません。

革マル派、松崎明についての続きです。松崎は当初から革マル派の幹部です。
国労には各方面からの活動家が集まっていましたが、機関区関係組合員の支持を得て分派したのです。

松崎は、動労組合員にとってカリスマ的な存在でした。知人に動労組合員がいたんですが、彼は松崎を全面的に信頼し、なお、最後は組合員を一人も路頭に迷わせなかったことについて高い評価をしていました。

松崎は国労や動労千葉、全動労の反革マル勢力から一時「松崎殲(せん)滅」を突きつけられ、また右翼団体からも批判されていました。(ボクが学生時代「マツザキ、センメツ!」のシュプレヒコールがデモ隊から連呼されていたのを思い出します。)
しかし、国鉄分割民営化に貢献したせいでしょう、当局に守られ優雅な生活をしているといわれています。

松崎の評価もまだまだ先にならないと定まらないでしょう。
でも、ボクは彼が、人としてやってはいけないことをしたように感じています。
さんざん労働運動を煽(あお)り立てておいて、そのせいで世論を敵に回し、風向きが不利になるとさっさと体制側に回ったのです。
「組合員の生活を守る」という一点だけで、運動方針を180度変えてしまうのは節操に欠けます。それならば最初から労使協調路線をとるべきでした。

松崎についてはまだまだ記したいことがありますが、退屈でしょうからもう止めておきます。
ボク自身の国鉄、後のJR北海道の印象について記します。

ボクは、勤める前まで国鉄といえば駅のことしか知りませんでした。
ほかは保線関係者の子供が同級生だったので、そのことをちょっと知っているくらいです。
でも勤めてから仕事の関係で接触があり、駅の勤務者は国鉄全体のごく一部であることを知りました。保線、通信、電力、計画、建設、管理など業務は多岐にわたり沢山の職員が働いていることに驚きました。そして、当時のその仕事振りは報道で伝えられるとおり、ほかとちょっと違いました。

ボクは建設関係の仕事をしていましたから、市道の改築に伴う国鉄線路踏切の改良について国鉄との協議が必要でした。
両者による会議が行われます。国鉄側から大抵10人を越える職員が参加します。
それぞれの担当分野、例えば鉄道線路そのものに関する保線区、信号に関する通信区、架線の電線に関する電力区、その他忘れましたが各担当区から最低2名多くは3~4名が参加しますのでそのような多くになってしまうのです。

そして、各々は他の縄張りには決して発言せず、また発言させません。
長くなりそうなので続きにします。
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