こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「チックとトゥレット症候群がよくわかる本」

2017-01-24 23:22:50 | 読書
ちょっとした必要があって読んだ本です。

図書館で借りて読んでから、手元におきたいと思ったので購入しました。


まばたきや首ふり、せきばらいなどを繰り返すチックは、子どもの10人に1~2人が発症。

症状が長期化、重症化してトゥレット症候群と診断されるのは1万に4~5人程度だそうです。


ほとんどは10代の後半に症状は自然に消滅するということで、脳の成長過程で起こるもの。




「自然に消滅」とは言っても、発症してから子どもたちが過ごすかけがえのない時間の中で、子どもや家族は様々に悩みます。

「チックやトゥレット症候群は、見た目には病気だとわかりにくい症状なので、わざとやっているのではないか、悪意があるのではないか、などと誤解されることが少なくありません。ところが、彼らは傷つきやすいことも特徴のひとつなのです。」(著者 「まえがき」より)


誤解されて傷つく・・・2次的な障害を防ぐために、正確でまとまった知識を多くの人がもつことが必要。

ネットで情報を得ることは手軽ですが、断片的な知識でかえって混乱してしまうこともあります。


本書に書かれていることのほとんども「ネット情報」で知っていることでしたが、大切なことで初めて理解できたこともあります。


「ちゃんと理解して暖かく見守ること」が大切。これは、いろんなことに共通していることでもあります。


「心身医療小児科専門医」という肩書の著者の、子どもたちや家族への暖かいまなざしを感じる本でした。


監修;星加明憲(東京医科大学小児科学教授。発達障害、チック、トゥレット症候群が専門。)

発行社;講談社
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