こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

幼保一体化で何が変わるのか

2013-08-23 22:25:58 | 保育・子育て
「泉大津の保育をみんなでよくする会」の主催で「幼保一体化問題についての学習会」が開かれ、参加しました。

お話いただいたのは大阪保育運動連絡会副会長で八尾保育運動連絡会事務局長でもある岩狹さん。

「幼保一体化に絶対反対という立場ではない。」と言いつつ「幼保一体化」に伴う多くの問題を具体的に指摘された。

すでに「一体化施設」として運営されている認定子ども園の視察から「長時間児(現行の保育所の子どもたち)と短時間児(現行の幼稚園の子どもたち)とが一緒に過ごすことで、長時間の子どもたちが一日に3回も移動する。先生も変わる」という状況も紹介された。
保育の一貫性が保てるのだろうか?
子どもと保育士の信頼関係、子どもどうしの関係も作りにくいのではないだろうか?
保育所の保護者会は夜しかできず、幼稚園は昼間。保護者同士が共同で取り組んだり、交流したりすることの難しさは?

「一体化施設に取り組むにしても時間をかけてじっくりと市民的討論をつくすこと」の大切さを強調された。

参加された保護者の方々からは「具体的なことが充分知らされていないなかで、9月には来年度の入所申請が始まる。」と不安の声も出された。


泉大津は「幼稚園のよいところ、保育所のよいところを合わせて、泉大津のすべての子どもたちのためによりよい施設を市の責任でつくる。」としている。
そしてその具体的な内容を検討する検討委員会が、それぞれの施設の職員や保護者を含めて開かれている。

今年の6月に低年齢児専用のくすのき保育所がオープンし、来年4月には公立で初めての一体化施設に移行しようとしている。

「何のための幼保一体化か?」という基本的な問題、「幼稚園がどう変わるのか?保育所はどう変わるのか?」という具体的な問題。
「市民的議論」とそれに基づく合意形成はまだまだこれからだ。

「保育をよくする会」は10月25日に市との話し合いを持つ予定をしているとの報告がされた。


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